最近教会に行くようになった。
理由はあまり明るいものではなく、ただシスターのカラダが目当てだ。
でも臆面もなく表に出すのは紳士じゃない。
いつものように目を見て話していると、シスターが懺悔を始めた。
内容は俺の愛人になりたいというものだった。

【】：状況
（）：声色 or SE

【祈りをささげているシスターの近くに来る聞き手くん】

……あぁ、あなたでしたか。
気づけなくてすみません。何かご用事ですか？

……っ！（照れ）
そ、そうですか。わたくしに会いに。
神へ祈りをささげるために来たのですか？　それとも懺悔をしに？
いずれにせよ、わたくしに会いに来る理由はいくらでもありますものね。

へっ？　ただ、会いたかっただけ。
そ、そうですか。……そう、ですか（隠し照れ）
あなたも、奇特なお方ですね。

えぇ。奇特、と言っても珍しくはありません。
わたくしと先代の父しかいないこの様な寂れた教会に、たくさんの方々が来てくださります。
皆様男性の方で。……求愛してくださいます。
それ自体は嬉しい事なのですが、視線が……。その……。

い、いけません！　これ以上あなたに不満を口にしてしまうのは。
これこそ懺悔しなければならないお話。
わたくしはこの教会を引き継ぐシスターなのですから。

【俺でよければ相談に乗るよ、と聞き手くん】

で、ですが……！
そのような、真剣な眼差しで見られては……。うぅ……。
……その。身もふたもない話と言いますか。
不躾な質問だとは思いますが、お聞きしてもよろしいでしょうか？

……ありがとうございます。
わたくしは、生まれてこの方男性が何を考えているのか分かりません。
ですが心身が成長するとともに、嫌でも感じることがあるのです。

わたくしのカラダは、そこまで魅力に感じる物なのでしょうか？
無駄に大きく膨らんだ胸。隠すのにも限界があるお尻。それから足もそれほど細くはありません。
ですが、視線を感じることがあります。
一度や二度ではありません。むしろ、わたくし目的で教会にお越しになっていると、恥ずべき考えまで浮かんでしまい……。

【そ、それって俺にも？　とキョドる聞き手くん】

……はい。申し訳ながら、存じております。
ですが、あなたは目に入ってもわざと見えていないように振る舞います。
まるでわたくしに気遣っていただいているかのように。

優しさを感じるのです。そのお気遣いに。
思い返す度に、心臓がトクンと胸打ちます。
今だって、必死にわたくしの目を見てくださいますよね？
それが嬉しいのです。

カラダ目当てではなく、わたくし目当てなのかも、と淡い期待を寄せてしまいます。
あなたになら、この身を委ねてもいいとさえ思ってしまいます。
だから、もう一度お尋ねします。

わたくしのカラダは魅力的でしょうか？

【正直にエッチと答えるむっつりスケベ】

……ありがとう、ございます。
あなたも魅力的に思っていたのですね。
嬉しい。他でもないあなただから、嬉しい……。

いま確信いたしました。
わたくしのこの胸に秘める想いを。神に許されざる気持ちを。
あぁ神よ、シスターであるわたくしがこのような好意を抱くことを許してくださいますか？

……天に召されるまでの間、この教会へと足を運んでくださいますか？
わたくしはシスターです。聖職者となった今、神と婚約したのと同じ。
ですから、わたくしを愛人として迎えてくださいますか？
わたくしのことを見ていてくださいますか？

今度は紳士的なまなざしではなく、色欲にまみれた本当のあなたで。

・台本（ゆるボイ！）
真面目なシスターはあなたの愛人にしてほしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
二葉ベス