ガラガラ（扉が開く音）

後輩君まだ学校にいたの？早く帰りなさい。もう外暗くなってきてるわよ。

何してたの？ってなんで隠すのよ！見せてくれたっていいじゃない！

まぁいいわ、確か私と帰り道同じだったわよね。それなら一緒に帰りましょう。

最近不審者が出るって耳にするし、後輩君一人じゃ心配だわ。

帰る準備は出来た？なら行きましょう。

うぅ～外寒い。早く帰らないと風邪引きそうね。

無言ってのも嫌だし何か話しましょ。

最近学校生活はどう？順調？

その顔は・・上手くいってなさそうね。私でよければ相談に乗るわよ。

いじめられてる・・・なんでそれを早く言わないの！

あの子たちね、絶対許さないわ！私がなんとかするから後輩君は安心して

後輩君ちょっと待って、ぎゅー。いきなりごめんね。後輩君がなんだか泣きそうだったからつい。

私は後輩くんの味方だよ。

うんうん、たくさん泣いていいよ。

そうだ！今から私の家に来ない？後輩君今寂しいでしょ。どうかな？

来てくれるの？ありがとう、ほら涙拭って行きましょう。

ここが私の家、今はお父さんが転勤でお母さんもそれについて行っちゃって、私は転校嫌だからここに残って実質一人暮らしなのよ。だから安心して楽にしてていいよ。

トイレに行きたい？トイレは廊下に出て右の方に進めばあるよ。

後輩君あんなに苦しい思いをしてたなんて、もうちょっと気にかけてあげないと。

あ、そういえば後輩君学校で何隠したんだろう？今後輩君いないし見てもいいよね。後輩君ごめんカバンあさらせてもらうね。これは・・手紙？いやラブレター・・・？

誰この子？私知らない。

って後輩君！？戻ってきてたの！ご、ごめんねどうしても気になっちゃって。

後輩君この子のこと好き・・なの？

僕がいじめられてたところ助けたりしてくれてそれで好きになった・・・へ、へぇ～そうなんだ。

告白が上手くいくように先輩にも力を貸して欲しい？・・え、えぇいいわよ。

けどその前に一つ確認してもいい？本当にその子が好きなの？

うん！って・・・分かったわ、力を貸してあげる。

けどその前に何か飲まない？飲みながら作戦会議しましょ。

ごめん、今お茶とかジュース切らしてて。水でもいい？

本当ごめんね、はいどうぞ。

で君はどう告白するつもりなの？

ラブレターを下駄箱の中に入れて校舎裏に呼んで告白する・・ねぇ～

王道でいいけど私はもうちょっと・・？後輩君どうしたの？

眠い？あ～もう効いてきたんだ、睡眠薬。

ごめんね後輩君。私後輩君のこと好きなんだ。だから他の女のものになるなんて許さない。

あ、あと睡眠薬以外に惚れ薬も入れたんだ。だから君が寝て起きたらもう私の虜だよ。

こんなときもあろうかと買っておいて良かった。結構高かったんだよ。

後輩君あの女にだまされてるんだよ！いじめも裏であの女が命令してそれをあの女が助けて君を好きにさせる自作自演。そうだよ！絶対そうだ！

だからいじめからもあの女からも私が守ってあげる。

ほらほら、眠いでしょ。私のベッドに横になって。私も添い寝してあげちゃう。

もう抵抗もできないみたいだね。ぎゅー、よしよし良い子良い子。

私のぬくもり気持ちいい？・・うんってもう惚れ薬の効果効いてきてるのかな？

よしよし～・・寝ちゃったみたいだね。後輩君もぎゅーしちゃって。嬉しい。

私もこのまま一緒に寝よう。

朝

あ、後輩君起きた？お寝坊さんだね。

どうしたの？私の顔見たとたん顔真っ赤にして。

先輩、可愛いです。・・って照れちゃうな～私のこと好き？

大好きです。って・・私も後輩くんのこと大好きだよ。

さぁ、朝ご飯出来てるよ、一緒に食べよう！

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ先輩ちゃん
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
上条ケロ