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ダウナー女子後輩が、貴方のことを監禁してしまったようです
written by 柊ユーリ
  • 告白
  • からかい
  • 監禁
  • NTR
  • 片思い
  • 後輩
  • 年下
  • ダウナー
公開日2022年08月19日 23:52 更新日2022年08月19日 23:52
文字数
2032文字(約 6分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
演者の先輩・社会人
場所
演者の家
あらすじ
聞き手が目覚めると、手には手錠がかかっていた。
視界には見慣れぬ家。戸惑うところに、後輩が現れて、聞き手を監禁したのだという。
ウソとも本当ともつかない、後輩の告白が始まる。
本編
 あー。起きましたか。
 せーんぱい。
 おはようございます。朝ですよ。

 あっ。
 急に動こうとしてもダメですよ。
 鎖が首についちゃってますからね。
 苦しいだけですよー。

 はい、お水をどうぞ。
 ゆっくり身体を起こしてくださいよ。
 頭痛いですか? 薬いります?

 あ、はい。そうですねー。
 私が先輩の首に鎖をつけましたw
 一度人間にも使ってみたいなーって大きいの買っておいたんですよねぇ。
 いやぁ、酒に酔った勢いで買ったんですけど、まさか本当に使う日がくるなんてw

 え?
 外しませんよ?
 外すわけないじゃないですか。
 忘れたんですか?
 昨日の夜のこと。

 あーまあ仕方ないですね。
 先輩めっちゃ飲んでましたし。

 昨日私と先輩ね、居酒屋でたまたま会ったんですよ。
 そんで、飲み比べしたわけですね。
 
 で、私が勝ったんですね。
 案外弱いんですねー。チョロ、って思いましたもん。
 酒のツウぶってたの、あれ嘘ですよね?

 で、飲み潰れたんでー。
 私が家に連れ込みました。
 仕方ないでしょ、先輩の家がどこかなんて知りませんし。
 調べればどーにかなったかもしれないけど、面倒ですし。

 手錠?
 手錠がどうつながるのかですか?
 わかんないんですか?
 相変わらず鈍いなー。

 ご褒美欲しくなるじゃないですか。
 私酒に買ったんですよ?
 酔いつぶれた先輩も介抱してあげたんですよ?
 ご褒美のひとつでも欲しくなるってもんじゃありません?

 はい。やっとわかりましたか。
 ご褒美は先輩です。
 ずっとほしかったんですよねー。
 彼女いるとかいうし、遊び人っぽいクセに堅い堅い。

 あ、さっき彼女さんには連絡しときましたよ。
 心変わりしたから、別れようって。
 私とのキス写真もばっちり。
 ちゅーしてたら、目を瞑ってても不自然じゃないですからねー。
 私がもらうんですからね、アフターケアも私の仕事の内です。
 私の準備は万全ですから、ご心配なく。

 えー嫌ですよ。
 手錠といたら、先輩、逃げちゃうでしょ。
 いい音じゃないですか。
 カチャカチャ、カチャカチャ……逃げられないって、実感するでしょ?

 大丈夫ですよ。
 ご飯はちゃんと用意しますし、トイレも鎖伸ばせばいけますよ。
 身体も拭いてあげますし。
 私尽くすほうなので。
 めんどくさがりですけどね~。

 先輩アレルギーはメロンでしたよね。
 あーあと、アワビ?
 変なのもってますね、出さないよう気をつけます。

 そりゃー知ってますよ。
 自分の所持品の注意事項は読むもんです。
 なにかおかしなこと言ってます?
 先輩、すっごい顔してる。

 ああ大丈夫ですよ。
 仕事先にも退職届は送ってあります。
 今日届くはずですから、問題ありません。
 
 あーそうですね。
 居酒屋で酔いつぶれたのは昨日の夜。
 退職届を郵送したのは、昨日の朝です。
 おかしいですねー。

 ま、でも。
 先輩があの居酒屋に毎週通っていたのは確かでしょう?
 日本酒、いいものがありましたね。
 でも、信頼しすぎちゃだめですよ。
 店主にお願いしといたんです。
 お金は同額払うので、私に出す分は水くらい薄めておいてくださいね、って。

 あはは、ズルじゃないですねー。
 これは、智恵、っていうんです。
 逆ならよくある話ですよ。
 先輩もしたこと、あるでしょ?
 ないんですか?
 ホントかなぁ。

 私みたいなのでも狙うやついるんですから。
 誰でもやってるんだと思ってましたよ。
 
 ええそうです。
 私は先輩が欲しかったので。
 先輩しかいりませんでしたので。

 別に、先輩が私のことをどう思ってもいいですよ。
 心までは縛れません。
 別れた彼女を想い続けてもいいですよ。
 綺麗だし、いい人でしたもんね。
 私みたいなんかにも優しくて。
 大嫌いでしたけど。

 でも、身体はどうとだってなります。
 身体だけは、私のもの。
 そして私の身体も、先輩だけのもの。
 髪の毛の一本から、足のつま先にいたるまで、全部。
 この部屋に誰かが踏み込んでくるっていうなら、先輩を殺して、私も死にます。

 だから、祈りましょうね。
 誰も来ませんように。
 誰も先輩のことをみつけませんように。

 私が先輩のことを、こんなにも愛しているということを、誰も、誰にも知られないでいられますように。
 

 とりあえず、服、脱ぎましょうか。
 だっていらないじゃないですか。
 今から、先輩はずーっとここで暮らすんですから。

 嫌ですか?
 洗濯しませんよ?
 昨日酒飲んでベロベロでしたから、もう結構汗臭いですけど。

 あーなるほど。
 上半身だけ。いいですねー。
 それもなんだかエロいです。
 いいですよ。
 別に私はどうとでも。
 先輩がここにいるのは変わりないでしょ。

 大丈夫ですよ。
 心配しないでください。
 臭くても先輩のことは愛せます。
 愛してます。
 信じられないんですか?
 じゃあどうして先輩を鎖で繋ぐなんてことができると思うんです?
 愛してます。
 嘘はたくさん言いましたしこれからも言いますけど、これは本当ですよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ダウナー女子後輩が、貴方のことを監禁してしまったようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
柊ユーリ
ライター情報
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