仕事で疲れたあなたを優しく甘やかしてくれる年上彼女とのひととき。

※SEは必須ではありません。



(玄関から入ってくる)
(離れたところから段々マイクに近づいてくるイメージ)

お邪魔しまーす…
おーい、いるー？


あれ…いない…？
でも、靴…あったよね。



んー？
[電気をつける音]
あ、いた。
電気もつけずに何やってんのー？



…もしかして、寝てる？(小声)


あ、動いた。
ごめん、寝てた？
起こしちゃった感じ…？



起きてたの？
そっか、ならいいんだけど…


ふぅ…
とりあえず、無事でよかった。



電話に出ないから心配して見に来てみれば…
電気の消えた部屋でソファーにうつ伏せになって、びくともしないんだもん。




結構心臓に悪かったよー？

ごめん？
いいよー、謝らなくて。
こうして無事だってわかったんだし。





心配してくれたの？って、当たり前でしょー？


逆の立場だったら君は心配しないの？
するでしょ？ね？







よいっ、しょ。
(ソファー下に座るイメージ、声が近くなる)


ん、疲れた顔してる。
最近忙しそうだったもんね。



もう動けない？
ふふ、だからその状態なの？


お仕事から帰ってきて、頑張って着替えだけして、そのままバタン、って？

そっか。



(頭をなでる)
よしよーし、ちゃんと着替えてえらいね。
お仕事頑張ったね。



あーもう、頭なでただけで寝ちゃいそうじゃん。
明日も仕事だし、寝るならちゃんとベッド行こうねー？




やだ、って。
だだこねないの。
だーめ、ここで甘やかしたら君のためにならないもん。



そんな目で見ないでよぉ…
私がその目に弱いの知ってるくせに。



もー…
うりうりー(ほっぺをむにむにする)


…あ。
ごめん、痛かったね。
ちょっと爪刺さったかも。



あちゃー、跡ついちゃった。
ごめんね？
怒った？





えー？
ちゅーしたら許してくれるの？


爪の跡のところにすればいい？
それとも…それ以外のとこ？




ふふ、悩んでる。


じゃあ…このままここで寝るなら、ほっぺにちゅーしてあげる。
そう、ここ、跡ついちゃったところ。




でも、もしベッドまで頑張って歩いていけたら、それ以外のところにもちゅーしてあげるよ？




[衣擦れの音]
わっ…起き上がった。

ベッドまで行ける？
ん、よし、じゃあ行こう。


手繋いで行くの？
すぐそこなのに？


んーん、ダメじゃないよ。
はい、手。








あーもう、結局甘やかしちゃってるなぁ、私。

嬉しそうに笑っちゃってさー、まったく。




君の顔を見ると…愛おしいな、可愛いな、って気持ちでいっぱいになって、ついなんでもしてあげたくなっちゃうんだよね。

こんなの、君のためにならないかもしれないのに。




え？
君はそれがしあわせなの？

まぁ確かに。
お互いしあわせだったら、いいの、かなぁ…？







ふふっ……ねぇ、愛してるよ。
んー、なんか言いたくなったの。


あのね、迷惑かも…とか思わないで、疲れたときは私のことを呼んで？

君が会いたいって思ってくれるなら、いつでもどこにでも、会いに行くから。

・台本（ゆるボイ！）
年上彼女が疲れたあなたを甘やかす理由
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ミフジ