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公開日2022年09月22日 07:40
更新日2022年09月22日 07:40
文字数
2935文字(約 9分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
人工天使
視聴者役柄
人間の男
場所
男の屋敷
あらすじ
美しい天使と金持ちの男の物語。男は記憶を失った天使を拾い、主人と従者の関係で彼女との日々を過ごす。しかし、男には彼女にどうしても伝えられない真実があって…?
本編
ん…あれ?ここは…?
貴方は…人?どうしてわたしを…
そう、ですか…道端で倒れていたわたしを…
すみません…どうやらご迷惑をおかけしたみたいで…
いえ。迷惑をかけたのは事実ですから。
もしよろしければ何か償いをさせてください。
はい。天使の身で人に助けられたのですから、当然のことです。
わたしは…理由はなぜか思い出せないのですが、天から地上に落ちてしまったみたいで…
はい…もしや何かやらかして神に地上に叩き落とされてしまったのかもしれません。
記憶が戻るまでの間でいいので、わたしを貴方の家に置いてはいただけませんか?
あ、ありがとうございます!助かります!
それでは…これからはご主人様、と呼ばせていただきます。
はい。仕える相手のことをそう呼ぶのは当然ですので。
お役に立てるように頑張りますので、よろしくお願いします。
その…すみません。お手伝いをする側が、何から何までご主人様の手を煩わせてしまって…
はい…炊事や洗濯から掃除まで全部、ご主人様につきっきりで教えてもらうなんて…
は、はい…恥ずかしながらその通りです。
天の国でそういったことは一切やったことがなくて…すみません。
…お優しいですね、ご主人様は。
こんな落ちぶれた天使を助けてくれたばかりか、生活に必要な手段を手取り足取り教えてくれるなんて…
えっ、ええっ⁉︎ き、綺麗だからなんてそんな…勿体ないお言葉です…!
は、はい…わかりました。少しずつ頑張って覚えます。
最終的には、ご主人様の手を煩わせないレベルまで到達してみせますから。
不出来な従者ですが…これからも何卒よろしくお願い致します。
ご主人様、紅茶をお持ちしました。
いえ、そんな…ご主人様の教え方が良かったからですよ。わたしは教えられたことをやったに過ぎません。
は、はい…お褒めに預かり、光栄です。
…?ご主人様、何のニュースを熱心に見てらっしゃるのですか?
人型の破壊兵器…?怖いですね、地上にそんなものがあるなんて…
へぇ…今現在、それが行方不明になっていて、国や研究機関が血眼になって探していると…
早く見つかるといいですね。誰かに悪用でもされてしまったら、大変なことになりそうですし…
はい。きっと大丈夫ですよね。ご主人様がそうおっしゃるなら。
では、わたしは仕事に戻りますので、一旦下がらせていただきます。
ご主人様はごゆるりとお過ごしください。それでは、失礼致します。
おかえりなさいませ、ご主人様。
ご主人様…?ひどくお疲れのようですが…
いえ、平気なわけありません。お顔色がどう見ても優れていませんので。
後のことは全部わたしがやりますから。ご主人様は部屋でお休みになってください。
え……添い寝、ですか?
いえ!嫌というわけではなくて!
ご主人様の方からそういうことをお願いしてくるのは珍しいなと思っただけで…
それでは、わたしも少しラフな格好に着替えてきますので、ご主人様はお部屋でお待ちください。
お待たせしました。それではお隣、失礼致します…
…あたたかいですね。ご主人様の温もりを感じられます。
いえ、そんな…大丈夫ですよ。臭くなんかありません。むしろとてもいい匂いがするというか…
その…包んであげましょうか?わたしの翼で…
はい…普段は役に立ちませんし、こういう時にくらいしか使えないなって…
はい…それでは失礼します…
(翼で包みこむ)
いかがですか…?暑苦しいかもしれませんけど…
あ、ありがとうございます…ふふっ。
いえ、すみません。ご主人様が小さな子どもみたいに可愛くてつい…
すみません、失礼な口をきいてしまって…忘れてください。
お母さんみたい?わたしが…?
そうですか…そうですよね、ご主人様だって甘えたい時くらいありますよね。
構いませんよ…いつでも甘えてもらっていいですから。ほら、おいで…?
(抱きしめる)
よしよし…わたしはいつでも貴方のおそばにいますから…
貴方のことはわたしが守ります。今はどうかゆっくりお休みになって…
…ご主人様?お眠りになられましたか?
本日は本当にお疲れ様です。どんなことがあっても、わたしはずっと貴方のそばにいますから…
…たとえ、天使としての記憶が戻ったとしても、ね?
んっ…ここは…?
だ、誰ですか、貴方たちは⁉︎
えっ…な、何言ってるんですか…?
ち、違う!わたしは純然たる天使です!人の手によって作られたなんて、そんなことあり得ません!
ちょっ、やめ…!何をする気…⁉︎
兵器としての記憶を…⁉︎ や、やめて…!
やっ…ああああああああああああ!!!
ただいま戻りました、ご主人様。
ご主人様?そんなところでお眠りになられては風邪をひきますよ?
あぁ…こんなに体液を流しちゃって…これでは動くに動けませんよね。
えっと…体液が流れ出てる穴は…これか。
はい、穴は塞ぎましたよ。良かったですね、これで体液が垂れ流しになることはありません。
まだ動けませんか?返事もなさってくれませんし…
ねぇ、ご主人様…わたし思い出しましたよ?自分が本当はどんな存在なのか…
前にニュースでやっていましたよね?人型の破壊兵器が行方不明になっているという事件…あれ、わたしだったみたいです。
ふふ…笑えますよね。天から落ちた天使だなんて…ホントは人に造られた存在に過ぎないのに…
ちなみに天から落ちた設定は、ご主人様が作ってくださったんですよね?わたしに偽の記憶を植え付けて…
いえ、怒っているわけではありません。むしろ感謝しています。
だって…わたしがこの屋敷で平穏に暮らせるように、辛い記憶を封じるために行なってくださった処置ですもんね?分かってますよ、ご主人様のお心遣いは…
わたしを屋敷から一歩も出さなかったのも、わたしを世間の目から守るため。
時折、ご主人様がお疲れで帰ってきたのも、わたしを守るために外で色々働きかけてくれていたからでしょう?
具体的に何をしていたかまでは存じ上げませんが、大体想像はつきます。
ご主人様には本当に感謝しても感謝しきれません…改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。
…外が少し騒がしくなってきましたね。下賎な輩にわたしの居場所を勘付かれたみたいです。
ご主人様はここで少々お待ちになってください。すぐに片付けて参りますので。
おそらく、これからが大変になるでしょう。なんせわたしは人から見れば、恐るべき兵器。
既に人に手をかけてしまった以上、彼らはわたしを破壊しようとするでしょう。
ですがご安心ください。わたしは大人しく破壊される気など毛頭ございません。
貴方のおかげです。貴方がわたしに生きる意味をくれた。わたしを一人の女性として扱ってくれた。
そのご恩に報いるためにも…わたしは人を滅ぼします。一人残らず。
貴方を酷い目に遭わせた連中にかける情けなど、わたしは持ち合わせておりません。
いささか勝手な願いではありますが…わたしは貴方と二人きりの楽園を作りたいと思っています。
わたしと貴方以外の存在は全て不要です。わたしがこの手で全て消してきます。
あまり時間をかけるつもりはございません。すぐに貴方の元に戻って参ります。
その前に少しだけ、わたしに力をくれませんか…?
(キス)
ふふっ…ご主人様の唇、冷たいですね。あとで存分にあたためてあげないと…あの夜みたいに。
貴方があたたかいと言ってくれたこの翼を、壊すために使うことになるのは皮肉ですが…この際ですし、致し方ありません。
長話が過ぎましたね。それでは今度こそ行ってきます。
全て片付いた後は…二人きりでずっと一緒に過ごしましょうね…?
貴方は…人?どうしてわたしを…
そう、ですか…道端で倒れていたわたしを…
すみません…どうやらご迷惑をおかけしたみたいで…
いえ。迷惑をかけたのは事実ですから。
もしよろしければ何か償いをさせてください。
はい。天使の身で人に助けられたのですから、当然のことです。
わたしは…理由はなぜか思い出せないのですが、天から地上に落ちてしまったみたいで…
はい…もしや何かやらかして神に地上に叩き落とされてしまったのかもしれません。
記憶が戻るまでの間でいいので、わたしを貴方の家に置いてはいただけませんか?
あ、ありがとうございます!助かります!
それでは…これからはご主人様、と呼ばせていただきます。
はい。仕える相手のことをそう呼ぶのは当然ですので。
お役に立てるように頑張りますので、よろしくお願いします。
その…すみません。お手伝いをする側が、何から何までご主人様の手を煩わせてしまって…
はい…炊事や洗濯から掃除まで全部、ご主人様につきっきりで教えてもらうなんて…
は、はい…恥ずかしながらその通りです。
天の国でそういったことは一切やったことがなくて…すみません。
…お優しいですね、ご主人様は。
こんな落ちぶれた天使を助けてくれたばかりか、生活に必要な手段を手取り足取り教えてくれるなんて…
えっ、ええっ⁉︎ き、綺麗だからなんてそんな…勿体ないお言葉です…!
は、はい…わかりました。少しずつ頑張って覚えます。
最終的には、ご主人様の手を煩わせないレベルまで到達してみせますから。
不出来な従者ですが…これからも何卒よろしくお願い致します。
ご主人様、紅茶をお持ちしました。
いえ、そんな…ご主人様の教え方が良かったからですよ。わたしは教えられたことをやったに過ぎません。
は、はい…お褒めに預かり、光栄です。
…?ご主人様、何のニュースを熱心に見てらっしゃるのですか?
人型の破壊兵器…?怖いですね、地上にそんなものがあるなんて…
へぇ…今現在、それが行方不明になっていて、国や研究機関が血眼になって探していると…
早く見つかるといいですね。誰かに悪用でもされてしまったら、大変なことになりそうですし…
はい。きっと大丈夫ですよね。ご主人様がそうおっしゃるなら。
では、わたしは仕事に戻りますので、一旦下がらせていただきます。
ご主人様はごゆるりとお過ごしください。それでは、失礼致します。
おかえりなさいませ、ご主人様。
ご主人様…?ひどくお疲れのようですが…
いえ、平気なわけありません。お顔色がどう見ても優れていませんので。
後のことは全部わたしがやりますから。ご主人様は部屋でお休みになってください。
え……添い寝、ですか?
いえ!嫌というわけではなくて!
ご主人様の方からそういうことをお願いしてくるのは珍しいなと思っただけで…
それでは、わたしも少しラフな格好に着替えてきますので、ご主人様はお部屋でお待ちください。
お待たせしました。それではお隣、失礼致します…
…あたたかいですね。ご主人様の温もりを感じられます。
いえ、そんな…大丈夫ですよ。臭くなんかありません。むしろとてもいい匂いがするというか…
その…包んであげましょうか?わたしの翼で…
はい…普段は役に立ちませんし、こういう時にくらいしか使えないなって…
はい…それでは失礼します…
(翼で包みこむ)
いかがですか…?暑苦しいかもしれませんけど…
あ、ありがとうございます…ふふっ。
いえ、すみません。ご主人様が小さな子どもみたいに可愛くてつい…
すみません、失礼な口をきいてしまって…忘れてください。
お母さんみたい?わたしが…?
そうですか…そうですよね、ご主人様だって甘えたい時くらいありますよね。
構いませんよ…いつでも甘えてもらっていいですから。ほら、おいで…?
(抱きしめる)
よしよし…わたしはいつでも貴方のおそばにいますから…
貴方のことはわたしが守ります。今はどうかゆっくりお休みになって…
…ご主人様?お眠りになられましたか?
本日は本当にお疲れ様です。どんなことがあっても、わたしはずっと貴方のそばにいますから…
…たとえ、天使としての記憶が戻ったとしても、ね?
んっ…ここは…?
だ、誰ですか、貴方たちは⁉︎
えっ…な、何言ってるんですか…?
ち、違う!わたしは純然たる天使です!人の手によって作られたなんて、そんなことあり得ません!
ちょっ、やめ…!何をする気…⁉︎
兵器としての記憶を…⁉︎ や、やめて…!
やっ…ああああああああああああ!!!
ただいま戻りました、ご主人様。
ご主人様?そんなところでお眠りになられては風邪をひきますよ?
あぁ…こんなに体液を流しちゃって…これでは動くに動けませんよね。
えっと…体液が流れ出てる穴は…これか。
はい、穴は塞ぎましたよ。良かったですね、これで体液が垂れ流しになることはありません。
まだ動けませんか?返事もなさってくれませんし…
ねぇ、ご主人様…わたし思い出しましたよ?自分が本当はどんな存在なのか…
前にニュースでやっていましたよね?人型の破壊兵器が行方不明になっているという事件…あれ、わたしだったみたいです。
ふふ…笑えますよね。天から落ちた天使だなんて…ホントは人に造られた存在に過ぎないのに…
ちなみに天から落ちた設定は、ご主人様が作ってくださったんですよね?わたしに偽の記憶を植え付けて…
いえ、怒っているわけではありません。むしろ感謝しています。
だって…わたしがこの屋敷で平穏に暮らせるように、辛い記憶を封じるために行なってくださった処置ですもんね?分かってますよ、ご主人様のお心遣いは…
わたしを屋敷から一歩も出さなかったのも、わたしを世間の目から守るため。
時折、ご主人様がお疲れで帰ってきたのも、わたしを守るために外で色々働きかけてくれていたからでしょう?
具体的に何をしていたかまでは存じ上げませんが、大体想像はつきます。
ご主人様には本当に感謝しても感謝しきれません…改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。
…外が少し騒がしくなってきましたね。下賎な輩にわたしの居場所を勘付かれたみたいです。
ご主人様はここで少々お待ちになってください。すぐに片付けて参りますので。
おそらく、これからが大変になるでしょう。なんせわたしは人から見れば、恐るべき兵器。
既に人に手をかけてしまった以上、彼らはわたしを破壊しようとするでしょう。
ですがご安心ください。わたしは大人しく破壊される気など毛頭ございません。
貴方のおかげです。貴方がわたしに生きる意味をくれた。わたしを一人の女性として扱ってくれた。
そのご恩に報いるためにも…わたしは人を滅ぼします。一人残らず。
貴方を酷い目に遭わせた連中にかける情けなど、わたしは持ち合わせておりません。
いささか勝手な願いではありますが…わたしは貴方と二人きりの楽園を作りたいと思っています。
わたしと貴方以外の存在は全て不要です。わたしがこの手で全て消してきます。
あまり時間をかけるつもりはございません。すぐに貴方の元に戻って参ります。
その前に少しだけ、わたしに力をくれませんか…?
(キス)
ふふっ…ご主人様の唇、冷たいですね。あとで存分にあたためてあげないと…あの夜みたいに。
貴方があたたかいと言ってくれたこの翼を、壊すために使うことになるのは皮肉ですが…この際ですし、致し方ありません。
長話が過ぎましたね。それでは今度こそ行ってきます。
全て片付いた後は…二人きりでずっと一緒に過ごしましょうね…?
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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