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- 死体
- 微ツンデレ
公開日2022年09月26日 11:43
更新日2022年09月26日 11:43
文字数
1797文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
死体の幼馴染
視聴者役柄
ネクロマンサー
場所
某所
あらすじ
元勇者でネクロマンサーの男は、幼馴染であった女を呪術を使って死体のまま蘇生させることに成功した。男の目的は呪物を集めて、優秀な勇者を転生させることにあったが、その裏には彼女への変わらぬ恋慕があって…?
本編
ん……ここって…
あぁ…思い出した。あたし、死んだんだっけ…
あ、おはよう。君があたしを目覚めさせてくれたの?
そう…お礼は言わないわ。蘇らせてくれなんて頼んでないし。
御託はいいわ。それで?あたしは君のコマになったわけだけど…何をすればいいの?
ふーん…それくらいならお安い御用よ。
せいぜいこき使われてあげるわ。これからよろしく。
はぁ…君、死体使い荒くない?だいぶ傷ついちゃったんだけど。
そ。直してくれるならいいわ。
(治療中)
縫合、上手いのね。君、昔はそんなことできたっけ?
ふーん…直接手で縫わなくても、魔法使えばいいのに。魔力ケチってんの?
あっそ…ケチな男。そんなんだからモテないのよ。
うるさいわね。あたしはモテなかったんじゃなくて、わざと男を遠ざけてたのよ。なんかめんどくさかったし。
それより目的の物は手に入れた?あたしをあれだけこき使ったんだから、それくらいできて当然よね?
そ。ならいいけど。で、その呪物はまた誰かを蘇生すんのに使うの?
奥歯にモノ挟んだような言い方ね。男ならはっきり言いなさい。
転生…呪物ってそんなことにも使えんの?
へー…あたしも知らなかったわ、それ。ちょっと驚き。
まぁでも、君らしいわ。自分より他人を優先させる馬鹿な君に。
いい勇者、転生させられるといいわね。
分かってるわよ。ネクロマンサー君の死体として、せいぜい盾にでもなってやるわ。
…何言ってんの?あたしは死体よ?自分を大切にするも何もないと思うけど。
はいはい。覚えとくわよ。無茶はしない。これで十分でしょ?
ていうか君、そういうタイプだっけ?
いや…なんか変わったなって。
昔はもうちょっとあたしに対して扱いぞんざいじゃなかった?
…何よ。言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいったら!
(袖を掴む)
君さ、あたしに隠し事してるでしょ?
今は主人と従者だけど…一応、元腐れ縁じゃない。
なんかあるなら話しなさいよ。聞くくらいならしてあげるから。
いいわよ、つまらない話でも。それで?何一人で抱え込んでんの?
うん…まぁ、ね。あたしはあの時魔物に殺された。死んだ時の感覚は今でも覚えてる。感覚なんてないはずなのにね。で?
そ……一応泣いてはくれたんだ。あたし如きのために。
な、何怒ってんのよ…本当のこと言っただけでしょ。
だってそうじゃない。あたし、君とバディ組んでたくせに、君より先に死んじゃって…役立たずもいいところじゃない。
だから『あたし如き』なのよ。今こうして蘇っても、君の役に立ってるとは思えないし。
な、なに…?さっきから何が言いたいのよ…
(ため息)
あのさ…その言葉、あたしが生きてる時に言ってくれる?なんで死んでから言うのよ…
はいはい、わかってるわよ。言えなかったんでしょ、恥ずかしくて。
こんな死んだ体で愛の告白されても…なんか虚しいじゃない…
君の温もりすら感じられない身体で、子どもだって作れない。今さら好きだなんて言われてもあたし…
…そ。君の目的って、要するに他人任せにできる状況を作ることだったんだ。
呪物を集めて、優秀な勇者を転生させようとしてんのは、自分が勇者をやめたからでしょ?
君、そこそこできる勇者だったもんね。それなりに周りから期待もされてたし。
だけどあたしを失ってからはネクロマンサーに転向して、あたしを蘇生させ、自分の穴を埋めるために勇者を呼び出そうとしてる…こんなとこでしょ?
気持ちは嬉しいけど…君には勇者のままでいて欲しかった。あたしなんか蘇生させずに前に進んで欲しかった。
あたしなんて所詮、過去の亡霊…そんなのに縛り付けられる君なんて見たくなかった。
だけど…気持ちは変わらないんでしょ?君、頑固なとこは昔と変わらないもんね。
うん…こんな死体でよければ、よろしくお願いします。
(抱きしめられる)
冷たいでしょ…?気持ち悪くない?
そ。すっかりネクロマンサーが板についてるみたいね。
じゃあこっちのも甘んじて受けてくれるわよね?
(キス)
あたしも君とバディを組んで…あわよくばそのままゴールインできたらって思ってた。
だけど死んで蘇って…今さら結ばれるなんて有り得ないって思ってた。ついさっきまではね。
うん…あたしも君のことが好き。
勇者としての君もカッコよかったけど…ちょっと陰気になったネクロマンサーの君も案外悪くないなって思えた。
あたしを見てる限り、君は後ろ向きの暗い人生が続くけど…それでもいい?
あっそ…くどかったみたいね。悪かったわ。
あっ…呪物の反応、向こうでしてる。
えぇ。さっさと行くわよ。ぼさっとしてると置いてくから。
あぁ…思い出した。あたし、死んだんだっけ…
あ、おはよう。君があたしを目覚めさせてくれたの?
そう…お礼は言わないわ。蘇らせてくれなんて頼んでないし。
御託はいいわ。それで?あたしは君のコマになったわけだけど…何をすればいいの?
ふーん…それくらいならお安い御用よ。
せいぜいこき使われてあげるわ。これからよろしく。
はぁ…君、死体使い荒くない?だいぶ傷ついちゃったんだけど。
そ。直してくれるならいいわ。
(治療中)
縫合、上手いのね。君、昔はそんなことできたっけ?
ふーん…直接手で縫わなくても、魔法使えばいいのに。魔力ケチってんの?
あっそ…ケチな男。そんなんだからモテないのよ。
うるさいわね。あたしはモテなかったんじゃなくて、わざと男を遠ざけてたのよ。なんかめんどくさかったし。
それより目的の物は手に入れた?あたしをあれだけこき使ったんだから、それくらいできて当然よね?
そ。ならいいけど。で、その呪物はまた誰かを蘇生すんのに使うの?
奥歯にモノ挟んだような言い方ね。男ならはっきり言いなさい。
転生…呪物ってそんなことにも使えんの?
へー…あたしも知らなかったわ、それ。ちょっと驚き。
まぁでも、君らしいわ。自分より他人を優先させる馬鹿な君に。
いい勇者、転生させられるといいわね。
分かってるわよ。ネクロマンサー君の死体として、せいぜい盾にでもなってやるわ。
…何言ってんの?あたしは死体よ?自分を大切にするも何もないと思うけど。
はいはい。覚えとくわよ。無茶はしない。これで十分でしょ?
ていうか君、そういうタイプだっけ?
いや…なんか変わったなって。
昔はもうちょっとあたしに対して扱いぞんざいじゃなかった?
…何よ。言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいったら!
(袖を掴む)
君さ、あたしに隠し事してるでしょ?
今は主人と従者だけど…一応、元腐れ縁じゃない。
なんかあるなら話しなさいよ。聞くくらいならしてあげるから。
いいわよ、つまらない話でも。それで?何一人で抱え込んでんの?
うん…まぁ、ね。あたしはあの時魔物に殺された。死んだ時の感覚は今でも覚えてる。感覚なんてないはずなのにね。で?
そ……一応泣いてはくれたんだ。あたし如きのために。
な、何怒ってんのよ…本当のこと言っただけでしょ。
だってそうじゃない。あたし、君とバディ組んでたくせに、君より先に死んじゃって…役立たずもいいところじゃない。
だから『あたし如き』なのよ。今こうして蘇っても、君の役に立ってるとは思えないし。
な、なに…?さっきから何が言いたいのよ…
(ため息)
あのさ…その言葉、あたしが生きてる時に言ってくれる?なんで死んでから言うのよ…
はいはい、わかってるわよ。言えなかったんでしょ、恥ずかしくて。
こんな死んだ体で愛の告白されても…なんか虚しいじゃない…
君の温もりすら感じられない身体で、子どもだって作れない。今さら好きだなんて言われてもあたし…
…そ。君の目的って、要するに他人任せにできる状況を作ることだったんだ。
呪物を集めて、優秀な勇者を転生させようとしてんのは、自分が勇者をやめたからでしょ?
君、そこそこできる勇者だったもんね。それなりに周りから期待もされてたし。
だけどあたしを失ってからはネクロマンサーに転向して、あたしを蘇生させ、自分の穴を埋めるために勇者を呼び出そうとしてる…こんなとこでしょ?
気持ちは嬉しいけど…君には勇者のままでいて欲しかった。あたしなんか蘇生させずに前に進んで欲しかった。
あたしなんて所詮、過去の亡霊…そんなのに縛り付けられる君なんて見たくなかった。
だけど…気持ちは変わらないんでしょ?君、頑固なとこは昔と変わらないもんね。
うん…こんな死体でよければ、よろしくお願いします。
(抱きしめられる)
冷たいでしょ…?気持ち悪くない?
そ。すっかりネクロマンサーが板についてるみたいね。
じゃあこっちのも甘んじて受けてくれるわよね?
(キス)
あたしも君とバディを組んで…あわよくばそのままゴールインできたらって思ってた。
だけど死んで蘇って…今さら結ばれるなんて有り得ないって思ってた。ついさっきまではね。
うん…あたしも君のことが好き。
勇者としての君もカッコよかったけど…ちょっと陰気になったネクロマンサーの君も案外悪くないなって思えた。
あたしを見てる限り、君は後ろ向きの暗い人生が続くけど…それでもいい?
あっそ…くどかったみたいね。悪かったわ。
あっ…呪物の反応、向こうでしてる。
えぇ。さっさと行くわよ。ぼさっとしてると置いてくから。
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