隣の席の女の子は毎日いじめとは言い切れない嫌がらせをされ続けていた
それを見かけるたびに助けていたら彼女がお礼をしたいと家に誘ってきた……

『学校のチャイム』

あ、あの……そこ私の席なんでどいてくれませんか……

もうお昼休みも終わってますし……

(ボソッと言う)
って聞いてない……だから一軍陽キャは嫌いなんだ……

あ、あの！って君……

『少し間を開ける』

あの、えっと……あ、ありがとう

また君に助けてもらっちゃって

隣の席だからって毎回毎回これじゃ迷惑だよね

今度からは自分の力で何とかしてみるから

多分無理だけど……多分というか絶対……

陰キャでオタクで見た目もこんなだからさ

一軍の人たちにはなかなか大きな声で言えないんだ……

しかも私あの人たちから陰口とか言われてるからさ……

ううんこれぐらいなら全然平気だから

小、中といじめられててまだ陰口だけで何にもされてないからすごくマシだよ

だから君も私と一緒に居ると悪口とか言われちゃうかもしれないよ？

いっぱいいっぱい優しくしてくれる君が悪口言われるなんて嫌だもん

えっ……それでもいいの？

えへへっうれしいな……これからも仲良くしてね

『学校のチャイム』『５限開始』

そろそろ授業始まるね

あの……さっきの話からすぐで悪いんだけど……

教科書忘れちゃったから見せてくれないかな……

ほんとにごめんね

見やすいように机くっつけてもいい？

ありがとう

『学校のチャイム』『放課後』

今日もいろいろありがとう

毎日助けてもらってるからさお礼がしたいんだけど

この後って開いてたりするかな……？

よかった～じゃあ一緒に帰ろう

あのさ……君って好きな人とかいるの？

ふ～んいないんだ……そっかそっか

ううん何でもない

私の家学校から近くてさもうすぐ着くから

あれ？言ってなかったっけ私の家行くって

お礼に渡したいものがあってそれ家に置きっぱなしにしちゃってさ

だから家に来てほしくて家まで来るの大丈夫そう？

よかった～

了承も取れたところで私の家着いたよ

『家に入る』

渡したいもの私の部屋にあるから上がっていいよ

私の部屋こっちだから入って入って～

『部屋の鍵が閉まる』
『ここからヤンデレ』

(囁き)
簡単に女の子のお誘いのっちゃだめだよ

ねぇ何でさっき好きな人いないって嘘ついたの？

私知ってるんだから隣のクラスの君の幼馴染の事が好きってこと

知りたくなくても周りの人たち声大きいから耳に入ってきちゃうんだ

それに君あんなにモテるのに告白してきた人たち全員振ってるのも知ってる

なんて美しい片思いなんだろうね反吐が出そう

そいつよりも私のほうが君の事愛しているのに……

ねぇあんな子より私にしない？

私の事少しでも好きになったから毎回助けてくれてたんだよね

だよね！ねぇ、ねぇ！ねぇねぇねぇ！

違うの……？黙ってないでなんか言ってよ！

ふふっ……ははは……お礼の渡したいものなんてないよ

私が君の初めてをもらう……君から今もらえる全部の初めてを私が奪うの

童貞、キス、ハグ、ぜーんぶ私のもの！

私が一番君のそばにいるのにふさわしいんだ！

それが分からない君には……わかるまで一緒に居てもらうから

これからじっくり君の体に刻み付けてあげる

まだ今日は長いからいーっぱい楽しもうね

・台本（ゆるボイ！）
いじめられ気味の陰キャ女子は僕に恋するヤンデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ベルク・サディス