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自分を繋ぎの彼氏として扱う彼女に同じことを仕掛けてみた
written by ミフジ
  • 別れ話
  • カップル
  • わからせ
公開日2022年09月27日 11:42 更新日2022年10月28日 00:44
文字数
2084文字(約 6分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
彼氏の家
あらすじ
彼氏と別れる度に会いに来て、次の彼氏ができるまであなたを繋ぎの彼氏にする彼女に同じことをしてみたら…
本編
※SEは必須ではありません。


ねーねー、ちょっといい?
あ、ゲームしながらでいいよ。

そ、いつもの話だから。
うん、別れ話。
バイト先の後輩くんから告白されたから、別れよー?って。

そうそう、この前君に話したあの子。
私のこと好きっぽいんだよねーって話したじゃん?

私年上と同い年とは付き合ったことあるけど、年下はなかったなーって思って。
頑張って背伸びしてる感じが可愛くてさ。


ってことで、来週の映画キャンセルでいい?
ん、ありがとっ。

それじゃ、別れたらまた来るねー。



(1ヶ月後)
[インターホンの音、玄関扉の開閉音]

お邪魔しまーす。
あ、お疲れー。

早かったね、って…あー、別れるのが?
いや1ヶ月も続いたんだからすごくない?
最近は数週間が多かったし。

今回はなんで別れたか聞きたい?
ね、聞きたい?
ちょっと、ウザそうにしないでよ。

えっとねー、今回の子は年下で背伸びしてるのが可愛いって言ってたでしょ?
なんか変に頑張り過ぎちゃっててさぁ…
デートするにも、自分がリードしなきゃ!って感じが結構キツくて。

なんでも勝手に決めちゃうし、私の意見聞かないし、俺、頼れる男だろ?みたいな。
頼れる男と付き合いたかったらアンタと付き合ってませーん、って思ってフっちゃった。

別れ話したら涙ぐんじゃって少し可哀想だったけど…
ま、仕方ないよね。
やっぱり年下はナシだったなぁ。

君くらいドライだったら、年齢が上とか下とか関係なさそうだけど。

ってことで、また今日からよろしくねー、繋ぎの彼氏くん?


…へ?
無理…?

え、いや、なんで?
いつもは「はいはい」って言うじゃん。


は?
告白されたから付き合う?
ストップ、うん、落ち着いてもう一回言ってくれる?

大学のサークル仲間に告白された?
それ、いつも君のことをからかってくるあの女?
ふーん…君、あの子のこと嫌がってなかった?

最初は嫌だったけど愛情の裏返しだって気づいたら可愛く思えた?
へー…案外チョロいんだね。


そもそも、君は私と付き合ってるんだから普通に考えてダメでしょ。
なに、二股宣言?

あ、いや、確かに昨日までは別れた状態だったけど…
でもさ!今日からまた付き合うじゃん?
まだ告白の返事してないなら、それはもう二股じゃないの?

私とは付き合わない?
なんで?

だって君、いつも私が他の人と別れるの待っててくれるじゃん。



私と同じことをしてるだけ?
彼女と別れたらまた付き合ってあげる、って。
なにそれ。

なんで君にそんなこと言われなきゃいけないの。
私と君じゃ立場が違うでしょ。


…っ、もういい。
君との関係も今日まで、ってことで。
新しい彼女にフラれて泣きついてきても知らないから。


それじゃ、さよなら!

っ…ねぇ、待って。
その手に持ってるの、なに…?
それ…ジュエリーショップの袋、だよね…?

しかも私の好きなお店のやつ…(小声)



次の彼女にプレゼントしようと思って買った…?
あ、はは…いや、冗談キツいって。


付き合うタイミングでそんなもの渡されたら、重すぎて相手だってドン引きだよ?
馬鹿なの?
そんなの気持ち悪がられて絶対すぐフラれる!


っていうか、君のこと馬鹿にしてイジってくるような女だよ?
いくらそれが好きの裏返しだったとしても、長いこと君の嫌がることをしてきた女なの!
わかる?


なんでそんな女にプレゼントなんか…
しかもアクセサリーって……独占欲の表れじゃん…



わ、たしにはっ…指輪の1つもくれたことないくせにっ……ぐす…っ


ひっ、ぅ……た、確かに、付き合ってることがバレたら他の人が近づいてこないからいらないって言ったけど…!
言ったけど…っ!


…でも、ぐすっ…本当は、ほしかったよ。
アクセサリーじゃなくてもいい。
君からもらえるものなら、なんでもよかった…っ。

これを選んでる時は、私のこと考えてくれてたんだ、って、そういうものがほしかった、のに…ひっ、く…ぐすっ…ぅー…なに、それっ…



(少し間をあける)

…ごめん、落ち着いた。
はぁ、だっさ…私。
こんなことならもっと早く…


…ねぇ、なんで笑ってんの?

最初からそう言えばよかったのに…?
…は?どういう意味…?



これ、私、に…?
え、だって、サークルの子…

告白されたのは本当だけどすぐに断った?

っ、もぉ!
なんで!それを!はやく!…ばかっ!


自分の気持ちがわかったか、って…
痛いほどよくわかった、けど。

でもそれだって!
君に、止めてほしかったから、っ。



だって君、知り合った時は彼女がいて、結構束縛してるっぽかったし…
それなのに、私と初めて付き合った時はめちゃくちゃ冷めててさ。
あーこれは、夢中になったほうが負けなんだ、って、そう思って。

いや、確かに、何と戦ってるんだって話だけど。


飽きられたくないし、君に興味持ってほしくていろんな人と関わるようになったのに、全然妬いてる様子なかったから…



気づいたら私、最低な女になってた。

ただ君に、引き止めてほしかっただけなのに。




…これ、開けてもいい?
[ラッピング袋を開ける音]


…はぁ。(ため息)

このネックレス…
私の好みしっかり把握してるところ、ほんとムカつく。
でも、こんなに嬉しいんだ…

もっと早く、素直になればよかった。



ねぇ、君がつけて?
私後ろ向くから。
ん、髪の毛挟まないでよ?


へへ、ありがと。

あの、ね?
もう二度と、君以外の人のところになんて行かないから…だから…
君も、私のことだけずっと、見てて。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
自分を繋ぎの彼氏として扱う彼女に同じことを仕掛けてみた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ミフジ
ライター情報
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