近所のマンションに住む優しいお姉さんに甘やかされる話

ー

(SE:階段をあがる音)

(SE:チャイム音)

はーい、どなた？

(SE:玄関の開く音)

あら、こんにちは
今日も来たのね？
来ちゃダメ…って、そんなわけないでしょう？
アナタだったら、いつでも大歓迎よ
アナタのご両親、仕事で忙しいものね〜…
さ、そんなとこに立ってないであがって？

(SE:部屋を歩く音)

適当に座って待ってて？
今お茶でも入れてくるわ

(声をやや遠くで話す感じ)
この前飲んでたチャイティーは切らしちゃったのよね〜…
甘い系とさっぱり系どっちがいいかしら？

どっちでも…って結構困るのよ？
そうねぇ…じゃあお姉さんオススメのにしよっかな〜
ちょっと待っててね？

(SE:部屋を歩く音、以降通常の近さで)

(SE:カップを置く音)

はいお待たせ
お姉さん特製オレンジティー
…といっても、ティーパックのを水出しにしたやつだけどね

それで？学校はどうだった？
(相槌を打つ感じ)…うん、そう、あらそんなことがね〜
でも勉強もしっかりしないとダメよ？

そうねぇ、私が学生の頃は…
あんまり勉強しなかったかな、ふふふ
でも大学に入るって決めてから猛勉強はしたわよ？
だから苦労したわ〜…
アナタも今のうちからしっかりしておかないとね？
…あ、でも私に勉強のことは聞かないでね？

なんで、って…
私、アナタに答えばっかり教えちゃいそうだから
だって問題解けなくてオロオロしてるアナタ、かわいそうで見てられないもの
アナタのお母さんに怒られちゃうわ？
私は、アナタをちょっと甘やかす近所のお姉さんでいいの
疲れたら休憩も必要でしょ？
さ、大好きなお姉さんに…甘えてみなさい？

もーなに今さら恥ずかしがってんの？
ささ、私の膝においで？
頭撫で撫でしてあげる…

私からみたら十分子供よ？
ほら、アナタ膝枕好きだったでしょう？

(以降片耳のみの音声で)

(SE:髪を撫でる音)

うん、いい子いい子…
頭撫でられるの、気持ちいいでしょ？
私、アナタの頭撫でるの好きなのよ
サラサラしてて気持ちいいし、いい香りがするもの…

(耳息吹きかけ)

ふふっ、ピクってなった…可愛いなぁ
耳、弱いんだ…ほっぺた赤くしちゃって

…え？
胸が、当たってる…？
ふふふ…も〜、そんなことばっか考えてるの？
えっち…(囁き)

そんなイケナイ子には、お仕置きが必要かな…？

(耳息吹きかけ)

あははっ、ホント耳弱いのね…？
ね、もっとふーふーしてもいい？(囁き)

…なーんて、冗談よ冗談
あんまりからかうとかわいそうだし…
…あら、どうしたの？
ホントはもっとしてほしかった？(囁き)

はいはい、そういうことにしといてあげるわ
ん？なぁにごにょごにょと…
彼氏にも同じことしてるのか…って、そんなのいないわよ
いたらこんなことしませんよ〜だ
あれれ？もしかして…ヤキモチ妬いちゃったの？
私に彼氏がいたらどうしようって？可愛いんだからもう~

ウソウソ、分かってるって
そんなムキになって否定すると、かえって逆効果よ？
ほら、いい子だから…大人しくしてて？

(SE:髪を撫でる音)

うん、えらいえらい…
学校疲れたでしょう？少しお休みしましょうね…
ご両親が帰ってくる前には起こしてあげるから…
いい子でおねんねしましょうね〜…

(SE:カラスの鳴き声等夕暮れの音)

…寝ちゃった
なんだかんだ言っても、やっぱり子供ね…
ふわーぁ、私もちょっと眠くなってきちゃったなぁ…
でも今はこの子膝に寝かしちゃったし…動かしたら起きちゃうわよね…

(ほっぺチュー)

あ、やばっ…キス、しちゃった
お、起きてないわよね…？

…ふぅー、危ない
ちょっと気を付けないと…

早く大人になって…たくさん色んなこと、お姉さんとしましょうね…



fin

・台本（ゆるボイ！）
近所のお姉さんになでなでしてもらう
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
レオン