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寂れたカフェで店主の女性とコーヒーを飲む
written by 椎木 梓名
  • 敬語
  • カフェ
  • 喫茶店
公開日2022年12月16日 23:16 更新日2022年12月17日 17:47
文字数
1196文字(約 4分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
寂れたカフェの店主の女性
視聴者役柄
カフェの客
場所
狭く寂れたカフェ
あらすじ
あなたの家のすぐ近く、先月に新しくオープンした一軒の小さなカフェ。

気にはなっていたもののなかなか行く機会がないまま時間が過ぎていきました。

今日は出掛ける予定が急遽中止になり、暇つぶしに…と、ふと立ち寄ることにしました。
本編
(扉が開きドアベルがなる)

……あっ!いらっしゃいませー!!!お一人ですか?

はい!お好きな席…あっそちらのテーブルどうぞ!!

えぇ、お客様は他にいらっしゃいませんのでぜひどうぞ!

(安堵するように)はあ〜やっとお客さんが来てくれた…

あっ!なんでもないですよ?なんでも…

こちらメニューです。ご注文は…後のほうがいいですか?…ですよね、初めてですもんね!

おすすめ、ですか?そうですね…

ホットコーヒーか…カフェ・ラテか…それかカプチーノもおすすめですよ!あっ、お紅茶も…

あっ…って、これじゃおすすめじゃなくて全部紹介してるだけですね。

ホットコーヒー…ですね。お砂糖やミルクはお付けしますか?…はいかしこまりました!

セットのデザートはお付けしますか?…ミニケーキですね!

では少しだけお待ちください!



(歩いてきて、コーヒーとケーキの皿を置く)

お待たせいたしました!ホットコーヒーと…ミニケーキです!お熱いうちにどうぞ!

(カップを持つ)

……どう、ですか?

(カップが置かれる)

美味しい…本当ですか!!良かったぁ。

あっ、ごめんなさい。一人ではしゃいじゃって…

あの…もしお嫌でなければ向かい側、座っても良いですか?…ありがとうございます!

実はそう言ってくれると思って…

(走っていき、少しして歩いて戻ってくる)

私の分も作っちゃいました。えへへ。

それじゃあいただきまーす。

(カップを持ちコーヒーを飲む)

んんん〜〜、美味し〜やっぱ私天才かも。

(カップが置かれる)

そういえばお客様、今日はなんでこんな寂れた店に?

一緒に出掛けるはずだったお友達が風邪を?

それで暇つぶしに?


(心底ガッカリしたように)…はぁ(ため息)…じゃあ、元からここに来るつもりではなかったんですね…はぁ(ため息)

(少し明るくなる)えっ、前から気にはなってた?

う~ん、一歩前進…なのかなぁ。

その……

(気まずそうに)お客様もたぶん気づいてると思いますけど…その、このお店、お客様以外に人が来たことが少なくて…

(小声で)というよりお客様が初めてのお客様で…ははは…

はい、お客様第一号です、ね。ははは…はぁ。
笑い事じゃ…ないですね。

私一人で回しているのであまりたくさん来ても困ってしまいますが、今の状況にはもっと困ってまして…

(カップを持ちコーヒーを飲む)

ふぅ…

(カップを置く)

ごめんなさい、暗いこと話しちゃいましたね。

さ、ケーキもどうぞ?

(得意げに)私、コーヒーよりケーキのほうが得意なんです。

どうですか?……良かったぁ。

これでコーヒーのほうが美味しかった、なんて言われちゃったらますます立場がないですからね!なんて…





ご馳走様でした。

ふぅ、人とコーヒーを飲むなんてもう何年ぶりでしょうか。時間があっという間に過ぎちゃいました。ふふっ

あっ、もうお帰りですか?かしこまりました、では今日はありがとうございました。

お会計ですか?

いえ、今日は結構です。

結局私のお喋りに付き合ってもらっちゃいましたし、それに…お客さん来なすぎて一人分サービスしたところで全く影響ないですから!!

その代わり…また、来てくださいね?約束ですよ?

はい!じゃあまたのお越し、お待ちしております!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
寂れたカフェで店主の女性とコーヒーを飲む
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
椎木 梓名
ライター情報
椎木梓名です。
欲望に忠実に癖強めの作品を投稿していきます!!
よろしくお願いします!!
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