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もう一度寂れたカフェに行くお話
written by 椎木 梓名
  • 敬語
  • カフェ
  • 喫茶店
公開日2023年02月02日 02:00 更新日2023年02月05日 05:01
文字数
1299文字(約 4分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
寂れたカフェの店主の女性
視聴者役柄
カフェの客
場所
狭く寂れたカフェ
あらすじ
少し前に立ち寄った明るい女性店主の営む寂れたカフェ、時間が出来たのでもう一度行ってみることに

前作
本編
(扉が開きドアベルが鳴る音)

(少し時間を空けて)
いらっしゃいま…あっ!また来てくださったんですね!よかった…

はい!お好きなお席へどうぞ!

はぁ…本当に良かったぁ…もしまた来てくれなかったらどうしようかと。

メニューです。本日は何になさいますか?前は…コーヒーでしたよね。

カフェ・ラテ…ですか、あっ!いえ大丈夫ですよ!

ただ…ラテアートとかはまだ練習中で…本当に、普通のカフェ・ラテですけど大丈夫ですか?

ありがとうございます!ではすぐにお持ちしますね!(離れる)
あっ(戻ってくる)ごめんなさい、セットのデザートはどうしますか?

そうですね…今日はミニケーキではなくプリンはいかがですか?

今日のは特に自信作なんですよ!

はい、ではプリンお1つですね!ありがとうございます!

ではただ今ご準備いたしますので少々お待ちください。


お待たせいたしました。カフェ・ラテとプリンです。
(カップと皿を置く音)

いかがですか?…美味しい?ありがとうございます!

あの…今日もご一緒してもよろしいでしょうか?…ありがとうございます。

(少し間を開けてから再びカップと皿を置く音)

はぁ…ちょっと休憩です。ずっとお掃除で疲れちゃいました。

お掃除のし過ぎでそろそろ机とかお皿が鏡みたいになったり…はしないですよね。

他のお客様ですか?

…残念ながら、お客様以外はまだ誰も…

なんででしょうね、もしかして普通のお家だって思われて…あ、でも小さいけど立て看板は出してるからそれはないのかな…もっと大きな看板にして…

って、お客様にこんなお話をしてもどうしようもないんですけどね。

そうだ…ちなみになんですけど、シュークリームはお好きですか?
えっ…メニューになかった…?

…実は、シュークリームもまだ練習中で、まだとてもメニューに載せられる状態じゃなかったんです。

ぺちゃんこだったり真っ黒だったり

…カスタードクリームに火が通ってなくて…大変なことになったり…

あっ、でも今日はちゃんと成功したんですよ!

なので私以外で実験…あっいや試食してもらえる方がいればな〜…と、あはは

もちろんその分のお代は結構ですので…

どうでしょうか?…はい!ではすぐにお持ちしますね!

(席を離れて少し間を開けてから戻ってくる)

こちらが新商品…になる予定のカスタードシュークリームです。

どうでしょうか?…よかったぁ。

ずっと失敗してたので食材をこれ以上無駄にするわけには行かなかったので。

では私も(シュークリームを食べる)…ん?

(小声で)クリームがダマになってる…あれ?

(誤魔化しように笑いながら)あっいえなんでもないですよ、なんでも…あははは…はぁ





ご馳走様でした。

そういえばお客様、今日はどうしてこのお店に?

私に会いに?…ふふっ口がお上手ですね。

でも…残念ながら私はそんなに安くはないですよ?

伝票です。

カフェ・ラテとプリンで…300円です。

えぇ300円です。

カフェ・ラテが1杯450円…プリンがセットのお値段で150円…

それから…“また来てくださいね”の約束を守っていただけたお礼が300円引き…です。ふふっ

はい、ではお釣りです。

こんなに割引しても大丈夫なのか…ですか?

ええ、大丈夫ですよ。

理由は…そうですね…もう一度、来ていただけたら教えても差し上げてもいいですよ。

(扉が開きドアベルが鳴る)
それでは…またのお越しお待ちしております。
“また、来てくださいね”
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
もう一度寂れたカフェに行くお話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
椎木 梓名
ライター情報
椎木梓名です。
欲望に忠実に癖強めの作品を投稿していきます!!
よろしくお願いします!!
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