貴方は自分を束縛してくる彼女のことを相談するために姉に電話をかける。姉は別れるべきだときっぱり主張するが、貴方はなかなか踏ん切りがつけられない。そんな貴方の態度に業を煮やした姉は、今から分からせると言って電話を切るが、同時に家のインターホンが鳴って…？

(着信)


もしもーし？弟くん？


どーしたのー？そんな暗い声出してさ…なんかあった？


うん…うんうん、うん…


なるほどねー…要するに彼女の束縛が酷いんだ。


逆らうと暴力まで振るわれるなんて…最低だね、その女。さっさと別れたら？


ダメだよ…そうやって甘い態度を見せるから、女がつけあがるんだよ。


はっきりした態度取らなきゃ、一生そのままだよ？それでもいいの？


嫌でしょ？だったら早く別れなって。絶対そうした方がいいよ。


(ため息)


やっぱりね…弟くんのことだから、自分からは別れ切り出せないって思ってたよ。


大丈夫だよ。もう手は打っておいたから。


ていうか、全部片付けたから。


安心して明日から過ごすといいよ。


分からない？お姉ちゃんが別れさせてあげたって言ってるの。


うん。弟くんのそばにいるべき女じゃないって分かったから。


もう弟くんとは連絡取らないってさ。


よかったね。あの女の呪縛から解放されて。


あーね…知り合ったっていうか、そもそも職場の後輩だし。


うん。まさかまさかのだよ。あたしもびっくりしちゃった。


わざわざ弟くんと付き合った報告してきてさー、ちょっと色々聞いてみたの。


そしたら、どーもきな臭くてさぁ…更に深掘りして聞いてみたら、弟くんを束縛してるなって分かって…


しかも、弟くんへのあっっっさい愛を語ってくるから、頭にきて、別室でお仕置きしちゃった♪


もう弟くんとは連絡取らないってその場で約束させた。


これで万事解決。有能なお姉ちゃんに感謝しなよー？


はい？弟くん、何言ってるの？


あの女に束縛されてたんじゃなかったの？しかも暴力まで振るわれてるって…


あのね、弟くん…あの女と付き合うこと自体、弟くんのためにならないの。分かる？


この際だからハッキリ言ってあげる。弟くんの、その好きって気持ちは幻想。


外から無理やり植え付けられた気持ちなんてさっさと捨てちゃえばいいの。


…って口で言っても、優柔不断な弟くんにはできないよね。


だったらあたしがそれ、捨てさせてあげる。


あの女への妄執はあたしが断ち切ってあげるから。


あんなクズ女を選んだ弟くんにも非がないとは言えないし。今から身体で分からせてあげるね？


(通話が切れてインターホンが鳴る)


弟くん？お姉ちゃんだよー？鍵、開けて？


(ドアノブをガチャガチャいわせる)


ねー、弟くん？お姉ちゃんの言うこと、聞こえなかった？開けてって言ってるの。


どうしたの？聞こえてるんでしょ？


居留守使っても無駄だよ。


家にいるのは分かってるんだから…


早く開けてよ…開けてってば…


お姉ちゃん、悲しいなー…


弟くんはお姉ちゃんの言うことを素直に聞いてくれる良い子だと思ったのに…あーあ…


(鍵を開ける)


あ、やっぱりいたー。


弟くん、居留守使うなんて酷いじゃん。


せっかくお姉ちゃんが遠路はるばる来てあげたのに…ねぇ？


ん？どうやってって、普通に鍵開けただけだよ？


忘れたの？お姉ちゃんにもスペアキー預けてたでしょ。


あはは…謝らなくていいよ。


うん。謝らなくていい。


口先だけの謝罪なんて全然意味ないから。


今から弟くんには、あたしからの教育とお仕置きを受けてもらうね。


そ。悪い女を選ばないための教育と、悪い女を選んでしまった罰としてのお仕置き。


弟くんはまだまだ若いし、間違えることだってたくさんあると思う。


でも今なら全然修正が効くから。


そのお手伝いをお姉ちゃんがしてあげる。


さ、弟くん…男の子なら腹括って、お姉ちゃんからの愛の鞭、ちゃーんと受け止めてね♡ ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
クズ女と付き合った弟が許せないヤンデレお姉ちゃんの家凸
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎