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サイコパスな妹に血溜まりの中で愛される
written by 松平蒼太郎
  • シリアス
  • 嫉妬
  • 純愛
  • ヤンデレ
  • 年下
  • クーデレ
  • サイコパス
公開日2023年02月25日 21:27 更新日2023年02月25日 21:27
文字数
2054文字(約 6分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
自宅
あらすじ
男はとある女の魅力に取り憑かれていた。しかし、そんな男の前に立ち塞がるのは彼の妹で…?
本編
兄さん、どこ行くの?こんな夜中に…


仕事…ではないよね?今日は夜勤じゃなかったはず…


友達と遊びに?こんな夜中に?


…もういい。バレバレの嘘つかないで。


またあの女のとこに行くの?


そう…だったら、尚のこと行かせられない。


ダメ、無理。あの女が酷い目に遭うのは自業自得。


だってそうでしょ?兄さんを捨てて、別の男を選んだんだから…


女がその男からDV受けてようが、兄さんには関係のないこと。見て見ぬふりすればいい。


助けを求められたら助けに行く?


お人好しが過ぎるよ、兄さんは…


わたしはアイツが兄さんにやった仕打ち、忘れてないから。


兄さんから金をせびり取って、ホストに貢ぎまくって…挙げ句の果てに浮気。


わたしがいなかったら兄さん、飢え死にしてたまであるよ?


ガス、電気、水道まで止められそうになって…


そこまで追い詰められて、なんであの女にこだわるの?


ダメ…あんな奴のこと、好きにならないで。


アイツが兄さんを不幸にした全ての元凶。 


アイツこそが諸悪の根源。兄さんの人生を狂わせ、めちゃくちゃにした。


わたしはもう、兄さんが苦しむ姿を見たくない…!


兄さんがボロボロになって朽ちていく姿なんて見たくないんだよ…!


わたしは兄さんを助けたい…!あの女の呪縛から解き放ちたい…!


あんな奴のために兄さんが破滅することないよ…!


嫌だ…絶対行かせない。


たとえ、兄さんを傷つけることになったとしても…兄さんを行かせるわけにはいかない。


…ッ!ごめん、兄さん…!


(ナイフを突き刺す)


はぁっ、はぁっ…兄、さん…


お腹…血、いっぱい出てる…


ナイフ、突き刺したから当然だよね…


救急箱、用意してある…命に別状はない…


救急車も呼んでおくね…念のため…


……お待たせ。救急車もじきに来る。安心して。


ねぇ、兄さん…わたしね、兄さんのことが好き。妹としても、異性としても。


兄さんはさ、昔から優しくて面倒見が良くて…いつもわたしのことを気にかけてくれて…


なのに…あの女に出会ってから兄さんは変わってしまった。


あの女に言われるがまま、お金を渡し続けて…


お金を出せなくなったら、時には暴力まで振るわれて…


わたしも、兄さんがそんな状態にあるってことに気づかなかった。


その時は遠くに住んでたなんて理由にならない。もっと早くに気づくべきだったんだよ。


わたしと同居するようになってからも、兄さんはあの女を求め続けた。


わたしに隠れてコソコソあの女と連絡を取り合ってた。


バカだよ、兄さんは…また都合よく利用されることぐらい、分かってるはずなのに…


それでも好きになっちゃったんだよね、あの女のこと…自分の全てを捧げてもいいって思うくらいには…


狂ってるよ…兄さんは狂ってる。頭おかしい。


けど…それ以上にわたしは狂ってるんだと思う。


だって…今わたし、すごく興奮してるから。


兄さんがこんなに危ない状態なのに…弱ってる兄さんを見て、凄く嬉しくなってる…!


今のわたし、きっと凄くニヤついてるんだろうな…


こんなに弱々しい兄さんはわたしが抱きしめてあげなきゃ…あの女の感触を忘れるぐらいには。


(抱きしめる)


愛してる…兄さんのこと。


愛しくて愛しくて、たまらない…!


兄さんは、わたしだけの兄さんなんだって…!


兄さんは他の誰でもない、わたしだけのモノだから…!


…ナイフ、少しずつ抜いていくね。


一気に抜くと出血多量で死んじゃうかもしれないから。


痛いけど我慢して…優しく、抜いてあげる…


(ナイフを抜く)


はぁっ、はぁっ…


抜けた…あとは出血を抑えるだけ…


何?言いたいことがあるなら言って?


うん…愛してるよ。兄さんのこと。


分かるまで何度でも言ってあげる…


好き…好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…!
(※言う回数は読み手にお任せします)


兄さんのこと、大好きだ…!本気で愛してる。


わたしの腕の中で弱っていく兄さんは可愛い…


わたしがいなきゃ生きられない…そんな状態の兄さんが愛おしい。


ねぇ、兄さん…?わたし、頑張ったんだよ?兄さんのためにいっぱい…


わたしに言い寄ってくる男は全員振った。


兄さんの悪口を言う奴は全員破滅させた。


兄さんを邪魔しそうな奴は全員遠ざけた。


兄さんに近しい女は全員排除してやった…あの女以外は。


だから、ね…兄さんには褒めて欲しいの。わたしのこと。


耳、貸してあげるから…わたしのこと、褒めて?


……そう。ありがとう。やっぱり兄さんは優しい。


兄さんにふさわしい女はわたししかいないね。


ちゃんと証明してあげなきゃ…唇、もらうね。


(キス)


…兄さんの血の味がする。美味し…


そうだ…救急車、呼んでたんだった。


救急車が来るまでさ、わたしとイチャイチャしてよ?


大丈夫、心配しないで…


兄さんのこと、ずっと甘やかしてあげる。


それこそトロトロになるくらいに…ね?


ほら…わたしのことだけ見て…わたしのことだけ考えて…


わたしは兄さんのことしか考えてないよ?


だから兄さんも…わたしのこと、好きになって。


わたし、兄さんにいっぱい愛されたいから…


…血、かなり流れたね。これであの女の感触も無くなったかな?


あとはもっとギューってして…わたしで完璧に上書きすればいい。


愛してる…本当の本当に、愛してるから…


大好きな兄さん…ずっと一緒にいようね?ふふふっ…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
サイコパスな妹に血溜まりの中で愛される
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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