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口うるさい風紀委員長は本物の鬼でした
written by 松平蒼太郎
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  • 風紀委員
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  • ファンタジー
  • 現代
公開日2023年06月28日 20:35 更新日2023年06月28日 20:35
文字数
1767文字(約 5分54秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
風紀委員
視聴者役柄
不良生徒
場所
生徒指導室
あらすじ
素行の悪い貴方は、学校でも札付きの不良生徒だった。ある日、校内で風紀委員の女子生徒に服装の悪さを指摘され、生徒指導室に無理やり連れて行かれる。彼女の上からな物言いに腹を立てた貴方は彼女をぶん殴るが、全く効いた様子がなくて…?
本編
ちょっとそこの君。制服の着方がだらしないわよ。


「はぁ?」じゃなくて。早く制服をきちんと着直しなさい。


ボタンは一番上まで留める。ズボンは上まできちっと上げて。ずり下げてるとだらしないわよ。


ちょっと何?その態度…


仮にも上級生に向かって舌打ちって、どういうこと?


(ため息)


君ねぇ……いいわ。今から生徒指導室に来なさい。そこでみっちり指導してあげる。


いいから来なさい!ほら、早く!あまり手間取らせないで!


(男子生徒を強制的に生徒指導室へ連行)


はい、着いたわよ。そこ座って。


いいから座りなさい。上級生の言うことが聞けないの?


ふぅん…あくまで従わないというのね。


あっそ。殴りたいなら殴れば?一ダメージくらいは与えてくれるんでしょうね?


お好きにどうぞ。腹でも顔でも好きなところを殴ったらいいわ。


えぇ。わたし、逃げも隠れもしないから。かかってきなさい?


(腹パンをくらわせられるが、微動だにせず)


……ねぇ、ちょっと。殴るならもっと本気で殴りなさいよ。ジャブにしてもぬるすぎるわよ?


(何度も殴られるが、ノーダメージ)


あの…ホントに本気出してる?全っ然、効かないんだけど?


ハァ…まぁ、思ったとおりね。人間じゃ、このあたりが限界か。ちょっと腕、借りるわね…


(腕を軽く締め上げる)


どうする?ギブアップする?


いや、諦めるの早いから。腕を軽く締め上げただけじゃない。


不良気取るなら、もっと根性見せなさいよ。


とにかく…これに懲りたら、服装はきちんと正すこと。いいわね?


…は?ねぇ、今小声で「ゴリラ女」っつった?


わたしをゴリラと一緒にしないでくれる?


えぇ…だってわたし、由緒正しき家柄の鬼だもの。


(鬼としての正体を現す)


ほら…この角と牙と爪が見えるでしょ?


ゴリラなんていう下等生物と一緒にしないでもらいたいわね。


そうよ?人間に擬態して、この学校に通ってるの。悪い?


なんでって…婿探しよ、婿探し。


そ。家の都合による婚約なんてまっぴらごめん。だからお父様とお母様に頼み込んだの。


えぇ。在学中に婿と見定めた人間を見つけ出すから、家同士の婚約は無しにしてって。


そういうことだから君、わたしの婚約者になりなさい?


はぁ?なんでそこでわたしの頭がおかしいって話になるのよ?


あのねぇ…わたし、これでも人を見る目はあるつもりよ?


えぇ。君のような、弱いくせにイキがってる男がわたしのタイプなの。


あははっ!学校一の不良?笑わせないでよ。こんなに弱いのに?


君なんか指一本で押し倒せるんだから…こうやって、ねっ!


(押し倒す)


ほら、簡単に尻もちついちゃった。


こんなに弱いのに、あんな堂々とイキリ散らせるなんて、もはや才能ね。よい、しょっと…


(馬乗りになる)


そうだ…ヤる前にいいこと教えてあげる。


そもそもわたしが風紀委員になったのは、君をわたしのモノにするためよ。


えぇ。不良に近づくなら、風紀委員という身分を手に入れた方が一番手っ取り早いと思って。


君が虚勢を張って、周りを威圧してるのは、校内でも有名だし…前々から婿候補としてチェックしていたの。


で、今日実際に確かめてみたら、思った以上に弱くて…君、わたしを萌え殺す気?


そんなつもりない?けど、弱くて可愛い君には、たった今、わたしのお婿さんになる義務が発生したの。


君より更に弱いヒトメスじゃ、君の相手は務まらないだろうし…わたしがもらうしか、選択肢はないわよね?


(男子が抵抗しようともがく)


…?ねぇ、それ、抵抗してるつもり?


ふふふっ…生まれたての鬼より弱い。可愛すぎて、見てるこっちが死にそうなんだけど。


大声を出しても無駄。生徒指導室にはあらかじめ結界を張ってあるから。


そうよ。人が出入りすることは愚か、視認することもできないわ。


妖力も魔力も持たない人間は、この程度の結界ですら認知できないんだから…ホント、御し易くて助かる。


あら、ついには命乞い?


ふーん…何でもしてくれるのね。じゃあ、わたしのお婿さんになって♡


それ以外の要求なんてないわよ。というか、わたし、さっきからそれしか言ってないでしょう?


授業なんてどうでもいいわよ。今はわたしとの時間を大切にしなさい。


それに君だって、このままわたしと交われば、面倒な進路のことを考えずに済むのよ?


君の成績と素行の悪さじゃ、どうせ進学も就職もできないだろうし。そうなったら結局、わたしがもらうしかないでしょう?


後のことなんてどうでもいいから…今はわたしに気持ちよくさせられることだけ考えなさい?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
口うるさい風紀委員長は本物の鬼でした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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