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死鬼として蘇った妹の執念深い愛情
written by 松平蒼太郎
  • 嫉妬
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 年下
  • 吸血
  • 逆NTR
  • 死鬼
  • 人外 / モンスター
  • ホラー
公開日2023年07月05日 11:20 更新日2023年07月05日 11:20
文字数
1207文字(約 4分2秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
兄の部屋
あらすじ
夜、貴方が一人で自宅で過ごしていると、戸を叩く者がいる。外から聞こえてきたのは、流行り病で亡くなった妹の声で…?
本編
(ドアをノックする音)


兄さん…わたしだよ。開けて?


うん、わたし。兄さんの、この世でたった一人の妹だよ?だから開けて?


…?どうしたの、兄さん?どうしてここを開けてくれないの?


そうだね。たしかにわたしは死んだよ。


でもそれが何?兄さんに会いに来ちゃいけない理由にはならないよね?


あはは…成仏してくれだなんて、そんな…


言っておくけどわたし、幽霊じゃないよ?


正真正銘、蘇ったんだ…死鬼として、ね?


(扉を蹴破る)


久しぶり、兄さん…やっと会えたね。


どうしたの?顔色、悪いみたいだけど…


夢なんかじゃないよ。わたしは現実の存在としてここにいる。兄さんと再び出会うために。


どうしても信じられない?じゃあ、これが現実だって認識させてあげる…ギュー。


(ハグ)


ね…?わたし、ちゃんとここにいるでしょ?


冷たい?それはごめんね。ずっと土の中に入ってて、つい最近起きたばっかりだからさ…


そんなの決まってる…兄さんのことが大好きだからだよ。


あんな流行り病で死ぬのは無念だったなぁ…


せめてきちんと、兄さんを抱いてから死にたかったのに…


兄さん…あの女、今も生きてる?


そ。兄さんの婚約者を名乗ってた女。アイツは今、どうしてる?


ふふっ、そっか…じゃあ後できちんと始末しておかなきゃね?


当たり前でしょ。わたしと兄さんの仲を引き裂いた張本人なんだから…


わたしが病床に伏せっている間に、兄さんを手籠にして…あんな泥棒猫、許せるわけないよ…!


しかもアイツ、わたしが兄さんのことを好きだって知っておきながら、兄さんを自分のモノにしたんだよ?普通に人としてあり得ないよね?


兄さんはわたしだけの兄さんなのに…それをアイツが横から奪ったんだ…!


兄さんはわたしのモノだよ…この事実がある限り、わたしは絶対に死なない。何度殺されても蘇ってやるから。


(兄が妹を必死で引き剥がそうとするが、全く引き剥がせない)


引き剥がそうとしても無駄だよ…今のわたしに、兄さんが力で勝てるはずないもん。


怖がらないで…わたしはただ、兄さんを愛してるだけだから…


(優しく押し倒す)


兄さん…わたしね、死鬼として蘇った時、喉の渇きが酷かったんだ…


水じゃなくて…兄さんの血が飲みたくて飲みたくてたまらなかったの…!


心だけじゃなく、身体までもが兄さんを求めてる…これって、わたしが兄さんの伴侶になる資格があるってことだよね?


村一番の金持ちの兄さんに媚びへつらって、人生の安泰を図るだけの女とは違う。わたしには兄さんへの本物の愛がある。


あんなアバズレの薄っぺらい「好き」って言葉を信じないで…今ここにいるわたしだけを信じて。


わたしなら、兄さんを守って幸せにすることができるから…今からそれを証明するね?


(吸血)


これが兄さんの味…喉がすごく潤っていく感じがする…


兄さん…兄さん兄さん!


もっと…もっとちょうだい…?


兄さんだけがわたしの渇きを潤してくれる…


兄さんだけがわたしの飢えを満たしてくれる…


冷たい身体だけど、きっと抱き心地はいいから…兄さんも気持ちよくなれると思う。


ずっと一緒にいよ…わたしと、ずーっと一緒に…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
死鬼として蘇った妹の執念深い愛情
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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