今日も貴方は、校内一のヤンキー女子に人気のないところに呼び出される。貴方はビビりながらも、彼女の『吸血行為』には内心期待していて…？

よぉ、オタク。ちょっとツラ貸せよ。いいだろ？


おぅ。じゃ、いつもんとこ集合で。一秒でも遅れたら、ぶっ殺すからな。


(授業が終わり、人目のつかない場所に移動)


お、今日も逃げずに来れたみてーだな。


へぇ…言うじゃねえか。オタクのくせに生意気。


(壁ドン)


後ろ、壁だからな…もう逃げらんねえぞ。


ビクビクしてんのは相変わらずだけど…昔と比べて、ずいぶん物欲しそうな目つきになったじゃねえか。


そんなに気に入ったか？アタシの吸血…


へっ…だったらお望み通り、ガブっといってやんよ。首筋、出しな？


(吸血)


オタクさぁ…お前、冴えねえ見た目の割には、なかなか良いモンもってんじゃねえか。


オタクにして正解だったわ…アタシに最初に告ってきたイケメン野郎のは全然美味くなかったからな。


そうだよ。顔面偏差値は圧倒的にアイツのが上。オタクとアイツとじゃ、全く比べ物になんねぇ。


けど…血の味は断然、オタクのが美味いんだよな。不思議なことに。


ま、人間、見た目が全てじゃねえってことか。


おい…腰が引けてんぞ。もっとこっち寄せろ。


(腰を抱き寄せて、吸血)


変な声出しやがって…これくらいで感じてんじゃねえぞ。


今日は体育で疲れたからな…もうちょい、搾り取ってやるぜ…


…！おい、オタク。ちょっと聞きてえんだけどよ、このうなじについてる噛み跡なんだ？


…いいから答えろ。返答次第でオタクのこと、ボコボコにしなきゃいけねえから。


……ははっ、あはははは…！


へぇ〜…人様のモンに手ェ出すクソ野郎が、ねぇ…


他校の奴だよな？アタシの許可なく、オタクを襲ったゴミ野郎は…


オーケー、わかった。そいつが誰なのかは大体見当ついた。てか、どう考えてもアイツしかいねえし。


…アイツはゼッテー殺す。アタシだけのオタクに手ェ出しやがって…！


オタク…背中向けろ。それ、速攻上書きすっから。


つべこべ言ってねえで早くしろよ…じゃねえと、無理やり向かせるぞ？


(舌打ち)


最初から素直に言うこと聞いとけ。大体、オタクに拒否権ねーから。ちゃんと覚えとけよな…


(うなじ部分から吸血)


オタクさぁ…自分が誰のもんかって自覚、ちゃんとある？


オタクはアタシのモンなの。いっちゃん最初に目ェつけて、眷属契約までしてやったんだから。


それをいとも簡単に他の奴に身体許しやがって…もう一回、調教が必要かぁ？


ビビんなよ…ちょっと可愛がってやるだけだろうが。な？


(肩を無理やり組んで、耳元で囁く)


…アタシの吸血処女、奪ったのはオタクだからな？


オタクは一生アタシから離れらんねーし、アタシに対する責任とか義務が山盛りなんだよ…それくらい、ちゃんと分かれ。


アタシな、自分のモンに他人が手ェ触れてくんの大っ嫌いなんだよ。触れられたら、マジで殺したくなる。


オタクだって、自分の大切にしてるグッズやら何やらを、他人にベタベタ触られんのは嫌だろ？つまりはそういうこった。


オタク…お前、今日アタシん家泊まりな。


決まってんだろ…体の隅から隅まで洗い尽くして、そのあとできっちり調教してやんのさ。


アタシにしか反応できねえようにしてやるから…今夜は寝られると思うなよ？

・台本（ゆるボイ！）
不良吸血女子のカツアゲ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎