0
アイドルやってる幼馴染の告白
written by 松平蒼太郎
  • シリアス
  • 純愛
  • 友情
  • 告白
  • 幼なじみ
  • アイドル
  • 両思い
  • 和解
  • すれ違い
公開日2023年07月24日 03:08 更新日2023年07月24日 03:08
文字数
1912文字(約 6分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染
場所
自宅
あらすじ
アイドルとして売れるようになってきた幼馴染を見て、貴方は彼女との個人的な関係を解消しようと決意する……が、彼女はそんな貴方を必死に引き止めようとしてきて…?
本編
え?あ、今日はもうあがりでいいですか?


はい!お疲れ様でした!お先に失礼します!


(事務所を出て伸びをする)


ん〜…!今日も無事、仕事終わったぁ…!


さ〜て…仕事終わったってアイツに連絡しないと…


…あれ?向こうからメール来てる。珍しいな…


……は?何、これ…


ちょ、意味わかんない…なんで?


あたし、アイツに何も悪いことしてないよね?


ダメ…こんなの納得できない…!直接会って、問いたださないと…!


(彼の家まで走り、扉をドンドン叩く)


ねぇ、ちょっと!話があるんだけど!ここ、開けて!


(扉が開く)


ちょっと!さっきのメール何⁉︎ 意味わかんないんだけど!ちゃんと説明してくれる⁉︎


う…分かった。家の中でゆっくり話そ。


(家に上がる)


で?さっきのメールの意味は何?ちゃんと答えて。


だから…!そのお互い二度と関わらないようにするってのが、どういうことか聞いてんの!


あたし、何かアンタの気に障るようなことした⁉︎


そうじゃないなら何⁉︎ 納得のいく説明をしてよ!


……は?ちょ、待って。それ、本気で言ってる?


じゃ、じゃあさ…あたしがアイドルやめたらいいの?アイドルやめて、一般人になったら、これからもアンタと一緒に…


何、それ……ちょっと本気で意味わかんない。全く理解できない。


だって…!あたしが売れるようになったから、アンタはあたしとの縁を切るって、どういうこと⁉︎ なんの脈絡もないじゃん!全然納得できない!


へ、へぇ〜…!あたしのためを思って、かぁ…


そりゃ、アイドルが男の影チラつかせるのは良くないけど…でも、まだ周りには全然バレてないよ⁉︎


あたし、これでも演技力高い方だしさ…!男がいないように振る舞うなんて全然楽勝だし!


ファンにもマネージャーにもスタッフにもバレる心配ないって…


た、たしかにうちの事務所は恋愛禁止だけど…


でも、あたしとアンタはそもそも付き合ってないじゃん!あくまで幼馴染同士の関係ってだけ!


だったらこれまで通り、普通にそういう感じで接していけば良くない⁉︎ 何も難しいことないでしょ⁉︎


へ、へぇ〜…周りから誤解される前に関係を解消しようって、そういうこと?


君はあたしとの個人的な関係を捨てて、あたしにアイドルやれって強要するわけだ。


やだ…やだやだ!アンタからそんな言葉、聞きたくないっ!絶対やだっ!


うるさいっ!アンタがあたしに指図するな!あたしのこと、何も知らないくせにっ!


知らないでしょ⁉︎ どうしてあたしがここまでアイドル続けてこられたのか…!そういうの、全然知らないでしょ⁉︎


あたし、ずっと今まで、アンタに励まされたおかげで、ここまでアイドルやってこれたんだよ…?


今のマネージャーにスカウトされて…迷ってたあたしの背中を押してくれたのはアンタじゃん?「とりあえずやってみれば?嫌ならやめればいいし」って…


そりゃ、売れるようになったのはもちろん嬉しいけど…でも、アンタからの言葉が一番嬉しいから…


「お疲れ様」「今日は遅かったな。途中で合流して家まで送ろうか?」「オフの日くらい、ゆっくり休めよ。なんなら俺の部屋、一日貸してやるから」………


そんなありきたりの言葉ばっかだけど…仕事が終わったって、あたしがメールしたら、いつも返ってくるアンタの何気ない一言が好きだった。あたしの心の支えだった。


なのに…それが無くなったらあたし、これからどうやってアイドル続けていけばいいの…?


違う…あたしは強くない…!


強くなった覚えなんかない…!


「もう一人でも大丈夫だろ」だなんて、そんなわけないじゃん!あたしを勝手に買い被らないでよ…!


アンタがいなきゃあたし、こんな大変な活動続けてられないよ…


好きでやってることではあるけど…やっぱりしんどいことも多いし…


とにかく…!あたしにはまだまだアンタが必要なの!


だから…あたしのそばからいなくならないでよ、バカァ…!


いい、要らない…アンタと縁を切るくらいなら、売れっ子になんてなれなくていい。


遠くじゃなくて、近くで見守って欲しい…幼馴染として、さ…


(頭を撫でられる)


…なんだ。抱きしめてはくれないんだ。けちんぼ。


分かってるよ…流石に彼氏になれとは言わない。アイドルをやってる間は、ね?


ふふ…なんだ。やっぱりアンタも男の子なんだ。


あはは…誤魔化してもダーメ♪


ちょっと動揺してるの、見えちゃったし♪


とりあえず今は誰とも恋愛はしない。アイドルやってる間は、ひたすらアイドルとして突っ走っていく。


だからさ、ちゃんと最後まで応援してよ…遠くじゃなくて、あたしの一番近くで。


うん…ありがと。一応言っとくけど、あたしもアイドルずっと続けられるわけじゃないから。


いつかは引退しなきゃいけない日が来るから、その時は…ね?


あーあ!なんか色々喋りすぎて疲れちゃった!


今日はアンタん家で休む!これ、決定事項だから!


アンタだけのアイドルになるまで、手出すのはNGだからね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
アイドルやってる幼馴染の告白
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)