※あらすじ

突然元カノに呼び出されたあなた。別れても友達として交流している彼女から「よりを戻してほしい」といわれる。あなたには同棲しているかわいい恋人がいた。裏切るわけにはいかないので断るも、元カノはあきらめることはなく頑なに懇願されてしまう。最終的に断り切れず「一回だけ」という約束で彼女を抱くことであきらめてもらうことにした。

帰宅すると愛しの今カノに出迎えられる。良心の呵責に耐えきれなくなったあなたは、彼女を抱きしめて「愛してる」と伝えて彼女を一生かけて愛することを心で誓った。しかし、あなたは知らなかった。彼女が一部始終みていたことに、元カノの香水が身体に染みついていたことに…。

おかえりー！
今日もお仕事お疲れ様ー！！

ほら、みてみて！今日休講だから作ってみたんだ！！
えへへ、君のために作ったんだよ？

ん～！ありがとぉー！！
頭なでてくれるのうれし

ん？

わわ！え！？
なになに！

ど、どしたの急に…

ちょ…抱きつかれるのは嫌じゃないけど…むしろ好きだけど！
え！？なに？？

あ、愛してる！？
ちょ…っ！ま、まって！
心の準備！心の準備があるから！！

いや！さすがにびっくりするって！
むぅ～～～

ふふふ…！ありがと！

もぉ～どーしたのー？
君の方から言ってくれるの珍しいね？

ん～？だっていつも私からじゃん？
なにをするにしても…

なんかいいことあった？

ふ～ん…
地元の友だちとあってきたんだ～

ん～…
そっかそっか～

ふふふ…
嘘…
ねぇ…なんで嘘つくの？

（匂いをかぐ仕草、空気を鼻から深く吸う）

はぁ…あまったるい香水…
元カノさん趣味わるいね？

あ…抱っこ…（残念そうに）

も～そんな怖い顔しないでよ～
別に怒ってないからさ

ん！ほんと！

どうせ元カノさんから「よりを戻したいー」って言われたんでしょ？
もてる男は大変だねぇ～

それで？どうだった？？

へぇ～いまは彼女いるから無理って断ったんだ
別れようとしたときに抱き着かれて？
そのときに匂いが移ったの？

そっかぁ～
そっかそっか

ふふふ…！

（笑いながら台パン）

２回目だよ？
なんでまた嘘つくの？

やることやったんでしょ？
私、知ってるんだよ？

ぜんぶ見てたから
君が笑顔で彼女を迎えたところも、君が彼女とお酒飲んだことも、君が彼女とキスしたところも…君が彼女と…ホテルに入っていったところも…

ぜんぶ…ぜんぶ…
見てたんだよ？

でも大丈夫！私はそんなことで怒らない！

だって君はかならず私のところに戻ってきてくれるって信じてるから！
今日も元カノさんがしつこかったからせざるをえなかったんだよね！？
それに君も申し訳ないと思ったから、「愛してる」っていってくれたんだよね！？

そうなんだよね！？
君のこと信じてるもん！！

でも…
でもでもでも！！

今日みたいな嘘つかれたら…私…
私きみのこと…っ！

ねぇ…おねがい…安心させて？
君にとって私は何番目？？

私のこと飽きちゃった？

ちゃんと安心させてくれなきゃ…わかんないよ…

え…？
なんで…なんで後ずさってるの？？
ねぇ！！

あ…
包丁…

あ、ちが！違うの！！
これはそういうことじゃなくて！！

だ！大丈夫だよ！！
ほんとに私怒ってないから！ほんとだよ！！

や！やだ！！
待って！！

に…逃げようとしても無駄だよ！
どうせ玄関のところで追いつくんだから
そしたら刺しちゃうよ…？

（笑い声）

も…もっかいハグしよ…？
ふふふ…震えててかわいい

呼吸、吐息を細くゆっくりと耳に吹きかける

ねぇ…
私のこと愛してくれるよね？

・台本（ゆるボイ！）
香水の匂いがきつかった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
老田　コジカ