あれ…君、迎えに来てくれたの…？

そっか…。わたし酔っ払って…あの子たちが…。

ありがと…、わざわざ来てくれて…。

んー…身体がふわふわしてまだ立てなそう…。

もう少ししたら落ち着くと思うけど…。

えっ、おぶる？

君が、わたしを？

大丈夫…？家までだと大変じゃない…？

（少しずつ小声で）
それにたくさん食べちゃったから…ごにょごにょ…。

ううん、何も言ってないよ！

それより…、お願いしてもいいかな…。

えへへ…。じゃあ、失礼しま〜す♪

んん…君の体温あったかい…。

ふふ、子どもの頃に戻った気分。

は〜い、しゅっぱーつ！

（可能なら歩く音）

ごめんね、こんな時間に…。

お酒弱いのについ飲みすぎちゃって…。

いや、あのね。ヤケ酒してた訳じゃないよ？

名前忘れちゃったけど…オレンジのやつ？

すっごく美味しくて…おかわりしてからの記憶が曖昧なの。

あー。そんなに度数高いんだ、どおりで…。

ふふ。それにしても君、本当に優しいよね。

うん、優しいよ。

小さい頃からず〜っと、変わらない…。

あの子たちから聞いたよ。

わたしのことすごく心配してた。

文句一つ言わずいい人だねって。

他の人からでも、君は優しく見えるんだよ。

まぁ…だからこそ心配になる時があるけど…。

ううん…なんでもない…。

なんでもないってば…。

（しばらく間を置いて）

…ねえ。

君は好きな人、いるの？

いいから、答えてよ…。

へぇ…いるんだ…。

そっか…。

いいなぁ…。

わたし？

わたしも…いるよ。

優しくて、誠実で思いやりのある…。

とても素敵な人なの…。

ず〜〜っと好きなんだけど、多分その人からは女として見られてないから…。

もう何年、片想いしてるんだろ…。

…うん、幼馴染なんだ。

いつも隣でわたしを守ってくれる、わたしのヒーローで。

今も動けないわたしを迎えに来てくれた王子様…。

世界一かっこよくて、素敵な人なの…。

ここまで言えば誰のことか…分かるよね？

うん…そうだよ…。

わたしは、君が好き…。

さっきもあの子たち、君のこと狙っちゃおうかなーって言ってて…。

すごくモヤモヤして…苦しかった。

誰よりも君のこと知ってて、幸せにする自信あるのに…。

他の女の子と付き合うなんて、やだ…。

（ここから拗ねる感じで）
んんー…、酔った勢いじゃないもん…。

どうしてそんなこと言うんだー、ばかー。

ぶーぶー、酔ってたら告白しちゃいけないって、誰が決めたんだー。

じゃあ素面ならちゃんと受け止めてくれるんかー？

ねえー。どうなのって聞いてるんですー、こっちはー。

（拗ねるのはここまで）
あー、お耳真っ赤になってる〜。

んふふー、これって脈アリとみていいよね〜♪

むぎゅ〜〜〜っ…。

えへへ〜、更に強く抱きついちゃった♪

すんすん…。

はぁー、いい匂い…。

このまま離れたくないなぁ…。

ねーねー…、君はどうなの…？

わたし、もっと甘えたいよ…。

ぎゅーしたり、ちゅーもしたい。

もちろん、それ以上のことも…。

もうただの幼馴染じゃいや…。

わたしが彼女じゃ…だめ…？

（しばらく間を置いて）

う、うぅー///

いざ君の口から好きって言われたら、すっごく恥ずかしくなってきた…。

だめっ、顔見せられないっ。

今やばいから、ほんとにっ！

やーだー、降ろそうとしないでー。

うー…、ばか、いじわる…。

でも…そんな君を好きになったわたしは、もっとばかなのかも…ふふっ。

ねえ、今日うちに泊まっていかない？

やっとお付き合いできたのにこのままバイバイなんてやだ…。

朝までぎゅ〜〜ってしたまま寝たいよ…。

もう…絶対離さないでね…？

・台本（ゆるボイ！）
【男性向け】酔った幼馴染を迎えに行ったら、あま〜い展開になってお付き合いすることになりました
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア