ただいま〜。

…あれ？明かりはついてるのに反応がない…。

（ドアを開ける音）

もう、いるなら返事してよ…！

って、また猫の写真撮ってるし…。

「あ、帰ってたのか。」じゃないでしょ。

確かに君がこの子を拾ってきたとき、飼うことに同意したけどさー…。

いくらなんでも過保護すぎじゃない？

いや、あたしも猫好きだし、君の気持ちは分かるよ？

分かるけど、ここ最近暇さえあればず〜〜っと猫ばっかり構ってるじゃん。

あたしの存在、忘れてませんかー？

【ここから嫉妬感を出しながら】

「ちょっと待って」って、これで何回目ですかー？

いい加減その手には乗りませんよーだ。

そもそも彼女を放置するって彼氏としてどうなの？

甘やかすとか、イチャイチャするとか、いっぱいすることあると思うんだけど。

ねーねー、いつになったら構ってくれるのー？

早く答えてよー。

へぇー、無視するんだぁー。

猫ちゃんが来たから、あたしは用済みってこと？

あーやだやだ、これだから男は。

そうやってすぐ他の子に目移りするのはよくないと思いまーす。

あまりにも度が過ぎると、実家に帰っちゃうかもよ？

いいのかー？本当にそれでいいのかー？

さあさあ、早くあたしに構え構えー！

はぁ…全然聞いてないし…。

ふんっ、もう知らないっ！

ばか…。

【嫉妬感ここまで】
（ドアを開ける音）
（しばらく間を置いて再度ドアを開ける音）

ね、ねぇ…。

猫ちゃんばかり構ってないで、あたしも構ってほしい…にゃん♪

何？その目は？

そ、そうだよ！見てのとおり猫耳としっぽだよ！

最近ちっとも構ってくれないから、あたし寂しくて…。

どうすればいいか、すごく悩んだんだよ？

そこで閃いたの。

君が猫ちゃんばかり溺愛してるから、あたしも猫になればいいんじゃないかと思って…。

ど、どう…？似合ってる、かな…？

にゃっ！？///

ちょ、ちょっと！？急に抱きしめないでよ！！

ふぁ…ぁ…、ぎゅーしながら頭撫でるのずるい…。

あぅ…気持ちよくて…力抜けちゃう…。

ん…んみゃあ…気持ちいい…すき、すき…。

あっ、やめちゃだめ…。

もっと撫でてくれなきゃやだ…。

はぅ…ん…そのわしゃわしゃってするの最高…。

君の優しい手つき、安心する…。

うにゃん…そのままたくさん撫でて…？

えへ、えへへー…ごろにゃん…すりすり…♪

あっ、ちょっとドキッとした？

うーそ。心臓の音聴こえてるんだから。

そういうところ、可愛くて大好き。

ふふっ。でも良かった、君が振り向いてくれて。

だって…、もうあたしに飽きちゃったのかと、心配になったんだもん…。

そりゃ、猫ちゃんを構うなって言うつもりはないよ？

ないけど、同じくらいあたしも可愛がってくれなきゃやだ。

うん…本当に寂しかったんだから…。

もう放置しないって約束してくれる…？

じゃあ許してあげるっ！

ぎゅ〜〜〜〜っ。

にゃーにゃー、君成分が足りないからいっぱい可愛がってほしいにゃー♪

可愛いだなんて…うにゃん…♪

ごろごろ…すりすり…♪

飼い主さまぁ…もっと強く抱きしめてほしいにゃー♪

ふにゃー…幸せだにゃー…♪

可愛い？えへへ、ほんとー？

ふふっ、そっか。君にそう言われると嬉しい♡

ねーねー、普段のあたしと猫のあたし、どっちが可愛い？

どっちも？

じゃあ、たまには猫になってあげよっか？笑

破壊力やばいって、ふふ。なにそれ。

でもせっかく買ったし、君が喜んでくれるならまた猫になってあげる。

うんっ！飼い主さまぁ、大好きだにゃー♪

これからもたくさん、愛してほしいにゃー♪

・台本（ゆるボイ！）
【男性向け】猫ばかり構ったら彼女が嫉妬して…めっちゃ可愛く甘えてきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア