同棲中の彼女が寝ている間に眉毛をこっそり書き足したら、わがままをいっぱい聞くことになった。そんなお話。

(あくび)


おはよ～…ごめ～ん、朝ご飯作んの任せちゃって…


え？何笑ってんの？もしかしてあたしの顔に落書きした？だとしたら許せないんだけど。


は？寝ぐせ？嘘、そんなにすごい？


うっさい！普段は君のほうがボンバーな寝ぐせしてるくせに！バーカ、バーカ！


してるでしょ！いっつも見てるもん！髪整えてあげてるのだって、あたしだし！


え？そ、そんなことしたことあったっけ？ちょっと覚えがないなぁ～…


(両手で顔を固定される)


ひゃっ！ちょ、いきなり何…？まさか朝っぱらからキ、キ、キｓ…


(デコピンされる)


あだっ！ちょ、も～…！期待させといてデコピン？それはズルくない？


(ため息)


君ってやつは…とりあえず顔洗って、寝ぐせ直してくる…


(洗面所からリビングに戻ってくる)


ちょ、ねぇぇ～！なにこれ⁉ なんか眉毛がぶっとくなってんだけど⁉ 君の仕業⁉


嘘！こんなことできるの、君しかいないもん！人の眉毛、勝手に書き足さないでよ！


しかも、寝ぐせのほうは大したことなかったし！嘘つき、バカ！


(書き足された眉毛を拭き取ってもらう)


人のこと馬鹿にして～…君の眉毛も今度こっそり書き足しちゃお。


うっさい、バーカ…謝っても許しませんからー。


…どうしても許してほしい？なら、ちゃんとギューしてください。じゃないと許しません。


(抱きしめられる)


…ふん。おだてたって駄目。あたし、そんなチョロい女じゃないから。


フ、フニャフニャしてないもん…君の聞き間違いじゃない？あたしの声はいつでもしっかりしてます～。


しっかりしてるもん…少なくともお外では…


き、君の前ではたま～に気が抜けちゃうことはあるけど…それでもしっかりしてることのが多いから。勘違いしないでよね。


(背中をさすられる)


んっ…ちょ、もぅ…人が背中弱いとこに付け込んでぇ…


そんなに優しくサスサスされたら、弱っちゃうじゃんかぁ…ていうか、撫で方エロ…


(背中を指でなぞられる)


ひゃっ…！つーってなぞるのやめて…！ホントに弱いんだから…！


うっ、んっ…！も、もぅ！何がさっきのお詫び…⁉


人の弱点攻めることがお詫びって、どういう神経してんの…⁉


ふ、んっ…♡ ちょ、今のは聞かなかったことにして…お願い…！


意地悪…そーいうとこ嫌い…嫌い、だもん…


…嘘。嫌いじゃない。だから冗談でも別れるなんて言わないで。


マジトーンにもなるよ…君とお別れしたこと想像したら、一瞬でぞっとしたし。怖いこと言わないでよ…


…君に好きなことしていいの？じゃあ、眉毛増量する？


え〜、それ以外？じゃ、じゃあお馬さんごっこ…？


いいじゃん、朝っぱらから…お詫びに何でも言うこと聞くって言ったでしょ？前言撤回なんてさせないよ？


ふふ…あ、お詫びついでにベッドまで抱っこして？ほら、はーやーくー。


(お姫様抱っこされて、しがみつく)


やーですー。落ちないようにしがみついてるんですー。文句言わずにさっさと運んでくださーい。


(ベッドに下ろされる)


ありがと。君もベッドおいで？


(寝転がった彼氏の上に馬乗りになる)


ふふ…いい眺め。さっきまで調子に乗りまくってた君を見下ろせて…


…お詫び、してくれるんでしょ？だったら、いっぱいあたしにかまってよ。ね？

・台本（ゆるボイ！）
彼女の眉毛増量したら、わがままたくさん聞くことになった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎