今日はよくやっているオンゲのオフ会の日だ。
誰が来るんだろう。想像だと年上の女の人だと思うけど。
まぁ、ゲームやってる女の大人なんて、きっと変な人に違いない。
と思っていたら、見惚れるほどキレイな女の人が現れた。
え、なにこれ。すごく緊張するんだけど！

【】：状況
（）：声色 or SE

【カフェで席に座る/近く/両耳】
（椅子に座る音）

ふぅ……。お外、暑かったねぇ。
ごく、ごく……っ！（水を飲む音）
はぁ……。あぁ、暑い日のお冷は美味しいねぇ。

【緊張の聴き手】

むぅ、まだ緊張してるの？
ネトゲの中ならあんなに逞しかったのに。
でも知らなかったなぁ。私のことを率先して守ってくれるタンク役が、年下だったなんて。
ふふっ、なんか照れちゃうね。可愛い子に守られてたんだなぁ、って。

あ。違うよ？　年下だから頼りないってことじゃなくって！
ネットとリアルで性格が違う人って本当にいるんだなぁ、って思っただけ。

【当たり前だよ、と否定する聴き手】

えぇー、そうかなぁー？
当たり前だよ、って言うけどネット上の自分もある程度リアルの自分を投影してると思うんだ。
そう難しい話じゃないと思うよ、なりたい自分になれる。
それがインターネットの人格だと思うし。

だからキミはきっと、弱い人を守れる強い人なんだなぁー、って。勝手に憧れちゃった！
そんなかっこいい人が、こんなに真っ赤になっちゃって。ふふっ、可愛いんだから！

【話題をそらす聴き手】

ふふっ、わかったよぉ。
メニュー、どうしようかなぁ。
せっかくキミと2人でオフ会に来たんだし、ちょっと奮発しちゃおっかなぁ。
あぁ、でも。次のアバターガチャで、もしかしたら可愛いのが来ちゃうかも。
そしたら……。ぐぬぬ……。

【笑う聴き手】

あー！　やっと笑ってくれた！
初めて笑ったところを見たけど、素敵だね！
お姉さん、ちょっとドキッとしちゃったかも。

【顔真っ赤聴き手】

ふふっ！　なーんてね！
悪いお姉さんに、騙されちゃいけないよぉ？
でもドキッとしたのはホントのこと！
今日、初めて会ってからずっと緊張しっぱなしだったから。
初めて笑ったところを見てね？　ちょっとホッとした。

私だって緊張してたんだよ？
どんな人が来るんだろう、怖い人だったらやだなぁ、って。
でもキミに会うんだと思ったら少し安心できたし、むしろしっかりしないとー！　とか思ってて。
いざ会ってみたら、年下の男の子で、しっかりしないと！　ってより張り切っちゃった！

だからキミが笑ってくれて、私は嬉しいよ！

【顔真っ赤聴き手】

ふふっ、もうすぐ顔を真っ赤にさせて。
お姉さんのこと、実はもう惚れちゃった？　なんてねぇ！

【反論の聴き手】

うんうん、分かってるよ！
そういうのは、本当に好きな人に取っておくものだから！
さーて、じゃあー……。

すみませーん！
この、モンブランとアイスティーを1つずつ！
キミはどうする？　今日は、出会った記念になんでも奢ってあげるよ？

【注文】

ふぅーん。そっかそっかぁー、ブラックコーヒーかぁ。
大人だねぇ？　ふふっ！
砂糖はいる？　それともミルク？　ガムシロップとか。
無理しなくてもいいんだよ。
大人に見せようとしなくたって、キミはキミなんだから。

あ、それじゃあさぁ！　お姉さんがケーキ分けてあげよっか？
甘いものと苦いもので、味を混ぜちゃうの！　いいアイディアでしょう？

それに、あーんもさせてあげられるしね？（囁き）

【顔真っ赤聴き手】

ふふっ！　注文したケーキが届くまで、楽しみだね？

・台本（ゆるボイ！）
オンゲで知り合った清楚系お姉さんが破壊力高すぎて、今にも心臓止まりそう……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
二葉ベス