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公開日2023年10月21日 11:18
更新日2023年10月21日 11:22
文字数
1233文字(約 4分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
妖狐
視聴者役柄
みかど
場所
某所
あらすじ
三種の神器が天下の大怪盗である妖狐に盗まれ、大騒ぎの宮中。そして、彼女が再び現れたことを察した彼は、一人の護衛もつけず、たった一人、彼女の元へ向かう…
本編
勾玉、鏡…あとは例の剣(つるぎ)さえ手に入れば…
…おや、陛下。よくわたしの居場所が分かりましたね。
えぇ…お久しぶり、というわけでもないですね。前に御所に盗みに入った時以来でしょうか?
そうですね。三種の神器のうち、二つは既にわたしが持っています。残りは陛下、貴方様の腰にある剣(つるぎ)のみです。
えぇ。きちんと盗んで差し上げます。陛下の御心と共に…ね?
(男に急接近するが、素早い身のこなしによって躱される)
…流石は陛下。一筋縄ではいきませんね。そこらの凡夫とはわけが違う。
諦めませんよ…剣はもちろん、陛下のことも。
いいえ、剣なんてオマケのようなモノ。わたしが本当に欲しいのは陛下、貴方様です。
えぇ、わかっています。陛下の御心が今は亡き奥方様に向いていることは…そして未来永劫、それがわたしに向けられないことも。
だから盗むんです。正規の手段で手に入れられないのであれば、盗む以外に方法はないでしょう?
そのような悲しい顔をなさらないでください。わたしは天下の盗人狐。成敗されて然るべき存在。そしてそれができるのは、わたしの妖術を見破れる陛下ただ一人。
さぁ、陛下…?今宵もわたしとの遊戯に付き合ってくださいませ。
(彼女と一進一退の攻防を繰り広げる)
ふふ…流石は陛下。見事な身のこなしです。
やはりわたしと対等に渡り合える御仁は陛下しかあり得ません。
えぇ。どうしても諦める気はありません。だって陛下は、わたしを大切な存在だと認めてくださいましたから。
はい…今もしっかり覚えています。
まだまだ弱小の狐であったわたしを保護してくれたこと…傷ついたわたしをその手で癒してくれたこと…貴方様の温もりは、生涯忘れることはありません。
わかっています…全部、わかっているんです…!
貴方様は誰にでも分け隔てなく、優しくできるお方…わたしだけが特別扱いされることはないって…
それでも…好きになってしまったんです。陛下に恋をしてしまったんです。
夜空の星と同じく、手が届かない貴方様を手に入れるにはどうしたらいいか…わたし、考えたんです。
陛下の方から降りてきてもらうしかない…そのためには、陛下の大切な物を盗むしかないって。
三種の神器も所詮、陛下ご自身に降りてきてもらうための舞台装置に過ぎません。盗みでもしない限り、こうしてわたしの前にお姿を現してはくれないでしょう?
今一度申し上げます…陛下、わたしは貴方のことを愛しております。この気持ちは何があっても、変わりはしません。
(周りが騒がしくなる)
…そろそろ時間ですね。陛下を取り巻く有象無象どもがやってきたようです。
名残惜しいですが、わたしは一旦、ここらで失礼させていただきます。
次に会う時まで、どうぞそのお身体を大切になさっておいてください。
…あぁ、お気づきになられました?わたしももうすぐ進化するんです…九尾の狐に。
九尾に進化すれば、もはやこの国にわたしの敵はいません。そしてその暁には、貴方様のことも完全に手に入れてご覧にいれます。
それではご機嫌よう、陛下。わたしのことは、心の片隅にでも留めておいてください。
…おや、陛下。よくわたしの居場所が分かりましたね。
えぇ…お久しぶり、というわけでもないですね。前に御所に盗みに入った時以来でしょうか?
そうですね。三種の神器のうち、二つは既にわたしが持っています。残りは陛下、貴方様の腰にある剣(つるぎ)のみです。
えぇ。きちんと盗んで差し上げます。陛下の御心と共に…ね?
(男に急接近するが、素早い身のこなしによって躱される)
…流石は陛下。一筋縄ではいきませんね。そこらの凡夫とはわけが違う。
諦めませんよ…剣はもちろん、陛下のことも。
いいえ、剣なんてオマケのようなモノ。わたしが本当に欲しいのは陛下、貴方様です。
えぇ、わかっています。陛下の御心が今は亡き奥方様に向いていることは…そして未来永劫、それがわたしに向けられないことも。
だから盗むんです。正規の手段で手に入れられないのであれば、盗む以外に方法はないでしょう?
そのような悲しい顔をなさらないでください。わたしは天下の盗人狐。成敗されて然るべき存在。そしてそれができるのは、わたしの妖術を見破れる陛下ただ一人。
さぁ、陛下…?今宵もわたしとの遊戯に付き合ってくださいませ。
(彼女と一進一退の攻防を繰り広げる)
ふふ…流石は陛下。見事な身のこなしです。
やはりわたしと対等に渡り合える御仁は陛下しかあり得ません。
えぇ。どうしても諦める気はありません。だって陛下は、わたしを大切な存在だと認めてくださいましたから。
はい…今もしっかり覚えています。
まだまだ弱小の狐であったわたしを保護してくれたこと…傷ついたわたしをその手で癒してくれたこと…貴方様の温もりは、生涯忘れることはありません。
わかっています…全部、わかっているんです…!
貴方様は誰にでも分け隔てなく、優しくできるお方…わたしだけが特別扱いされることはないって…
それでも…好きになってしまったんです。陛下に恋をしてしまったんです。
夜空の星と同じく、手が届かない貴方様を手に入れるにはどうしたらいいか…わたし、考えたんです。
陛下の方から降りてきてもらうしかない…そのためには、陛下の大切な物を盗むしかないって。
三種の神器も所詮、陛下ご自身に降りてきてもらうための舞台装置に過ぎません。盗みでもしない限り、こうしてわたしの前にお姿を現してはくれないでしょう?
今一度申し上げます…陛下、わたしは貴方のことを愛しております。この気持ちは何があっても、変わりはしません。
(周りが騒がしくなる)
…そろそろ時間ですね。陛下を取り巻く有象無象どもがやってきたようです。
名残惜しいですが、わたしは一旦、ここらで失礼させていただきます。
次に会う時まで、どうぞそのお身体を大切になさっておいてください。
…あぁ、お気づきになられました?わたしももうすぐ進化するんです…九尾の狐に。
九尾に進化すれば、もはやこの国にわたしの敵はいません。そしてその暁には、貴方様のことも完全に手に入れてご覧にいれます。
それではご機嫌よう、陛下。わたしのことは、心の片隅にでも留めておいてください。
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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