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クラス召喚で外れスキル認定されたギャルの異世界耳かきリフレ
written by ミフジ
  • 耳かき
  • 異世界
  • ギャル
  • ファンタジー
公開日2024年01月16日 16:52 更新日2024年01月16日 16:52
文字数
1874文字(約 6分15秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ギャル(勇者)
視聴者役柄
???
場所
街にある宿屋の一角
あらすじ
王都から少し離れた街の、よくある冒険者向けの宿屋。その片隅で、宿泊客に耳掃除をしてくれる場所があるらしい。

※"クラス"というワードが未成年を彷彿とさせる場合は"集団"に変更することをお勧めします。
本編
※SEは必須ではありません。

…お、新規のお客さんじゃん。
いらっしゃーい。

いやキョドりすぎでしょ(笑)
女将おかみさんから聞いてきたんじゃないの?

なんだわかってんじゃん。
そ、ここはお客さんの耳掃除をする場所だよ。

つまりはオプションサービス的な?
そういうやつ。
まぁ、やってみたらわかるって。

まずはここに横になってもらえる?
どっち向きでもいいよー。
頭はこっち側ね。
[衣擦れ音(横になる、右耳上)]

…あ、そうだ。
お客さん、お酒強い人?

おー、よかった。
いや、最初に耳を消毒液しょうどくえきってやつで拭くんだけどさー、お酒弱い人は肌が赤くなったりするから、念のためね。

っし、じゃあ…アイテムボックス。(何もない空間に向かって唱えるイメージ)
[それっぽい効果音があれば]

えーと、コットンと消毒液と…綿棒綿棒…あった。
(アイテムボックスから取り出す)

そんじゃ始めよっか。
コットンに消毒液を染み込ませて…

耳、触るよー。
ちょっと冷たいけど我慢してちょ。
(耳拭き開始)

んー?
あ、これ?
実はウチ、1ヶ月前に召喚された勇者の一人なんだよね。

お客さんも知ってんの?
アイテムボックスは勇者だけが持つ特殊スキル、とかなんとか。

ゆーて、ウチはそんなに活用できてないけどねー。
でもま、召喚された時に持ってた荷物は無限に取り出せるからラッキー、みたいな。

そ、ちょうどメイクポーチを手に持った瞬間でさぁ。
消毒液も、ここ数年で必需品ひつじゅひんになったから一緒に入れてたし。

じゃなきゃこんな商売できんて(笑)
こっちにないものばっかじゃん?

…よし、消毒かんりょー。
次は綿棒入れていくよー。

(綿棒耳かき開始)
まずはふちのとこから…

ふふ、どーよ?
初めての感覚っしょ。

この世界に耳かきの文化がないって聞いた時は、まじでビビったわ。

魔法があるからわざわざやる必要ない、ってのはわかるけど。
こんな気持ちいことしないのはもったいなくない?

耳が綺麗になって、そのうえ心も癒されるとか最高じゃん?

だよねだよね?
いやー、お客さん理解あるわぁ。

っと…そろそろ奥に入れていくから、絶対動かないでねー。
ゆーっくり、慎重に…

ん?上手い?

だしょ?
あっちでも耳かき屋のバイトしててさぁ。

そう、今してるのとおんなじことを、召喚される前もしてたんよ。
ウチ意外と手先てさきが器用だから、こーゆーの得意だし。

王宮おうきゅうを追い出された時は、人生んだわって感じだったけど。

手に職、だっけ?
バイト経験が活かせんなら、ウチもまだまだ生きてけんじゃん?とか思って。

こうして宿屋やどや一角いっかくを借りて、商売させてもらってんの。
そそ、今後どうするにもお金は必要だしねー。

んー、おけ、こっち側は終わりかな。
まだじっとしててよー?

(耳ふー)
ははっ、こういうのも初めてっしょ。

世界が違っても、やっぱ同じ人間っていうか?
こっちの世界でも人気なんだよね。

ほい、反対側向いてー。
[衣擦れ音(頭の向きを変える、左耳上)]

じゃ、消毒すんね。
(耳拭き開始)

なに、どしたん。
…あー、王宮を追い出された話?

いやなんかさぁ、召喚された直後にスキル鑑定かんていがあったんだけど。
ウチだけ戦闘スキルなし、とか言われてさ。

なんか偉そうな人たちがざわざわしだして、そのままポイって感じ?

んで、お金もなくてえ散らかしてたところを、ここの女将おかみさんに拾ってもらったってわけ。
ヤバすぎるよねー、まじで。

(綿棒耳かき開始)
んー?
そりゃ正直、ふざけんなとは思ったよ?

でも文句ばっか言ってても、元の世界に戻れるわけじゃないし。
とりあえずやれることやって生き延びるかー、って。

鬼メンタルで生きてっから、ウチ。

まっ、今のウチには、女将おかみさんたちもいるし、それに…

(耳かきの手を止める)
こうしてウチのことを探させるくらい、心配してくれる友達もいるし?

…だってお客さん、王宮の人じゃん?
バレバレだっての。

(耳かき再開)
ウチさ、頭は悪いけど、勘はいいほうってゆーか。

最初からおかしいとは思ってたんだよね。
妙に清潔感あるし。

そんでお客さんから、ウチが親友にあげた香水の匂いがしたから、もしかして…みたいな。

しかもウチ、結構こっちの世界にないワード出しちゃってたのに、なんとなく意味わかってるっぽかったし。

あの子らの会話を普段聞いてるから、理解できんのかなーって。

ふふ、すごいっしょ。
ウチ、名探偵なれるくない?とか言って。

ね、戻ったらさ、「ウチは元気にやってるから大丈夫」って伝えといてよ。
…あと、「絶対死ぬなよ」って。

…ん、頼んだ。

(深く息をつく)
…はい、こっちも終わりっ。

(耳ふー)
おっけー。
起き上がれる?

[衣擦れ音]
うぃ、お疲れ様ー。

あー…お客さんさ、もしよかったらまた来てよ。
あの子らの様子、聞きたいし。

うん、ありがと。


…よしっ、それじゃ、またねーぃ。
みんなによろしくぅー。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
クラス召喚で外れスキル認定されたギャルの異世界耳かきリフレ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ミフジ
ライター情報
主に男性向けシチュエーションボイスの台本を投稿していきます。

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