内容としましては、教会で聖女として過ごしていた少女がとある目的のために教会へと足を運んだ人物に一目惚れして･････といった旨の内容となっています。

　【朝、教会（大聖堂と言っても差支えが無い程大きい）にて。】　

　神よ、今日も日々の恵みに感謝いたします･･････。

　あら？はじめまして、旅のお方ですか？

　あぁ、やはりそうなのですね。お祈りに来られる方とはまた違う雰囲気を出していらっしゃいましたから。

　その、えっと･･････いかがなさいましたか？

　え？はい、一応私はこの教会の責任者･･････まだ若輩者では御座いますが、聖女として神様の言葉を賜ったり、お祈りに来られた方に祝福を授けたりなどをしております。

　あ、あの･･････もし宜しければ、今から一緒に神様にお祈りしませんか？

　ホントですかっ！では、こちらで膝をついて両手を目の前で組んでください。

　･･････はい、そうです。そしてそのまま目を閉じて･･････。

　はい、お疲れ様です。

　いかがでしょうか？

　頭がすっきりした感じがする、ですか？

　それは良かったです。

　あの、もし暫くこの町にいらっしゃるのでしたら･･････暫くここに通っていただけるのですか！？

　はい！では明日も待っています！

　【次の日の朝、教会にて。聞き手は彼女の後ろに居るイメージ。】

　神よ、私は神に仕える身でありながら、一人の男性の事を好きになってしまいました。
　あぁ･･････なんて罪深いのでしょう。私は一体どうしたらよいのでしょう･･････？

　え、は･･････い、いつからいらっしゃったのですか！？

　そんな、一切気が付かなかっただなんて･･････ごめんなさい。

　今日はこの教会に何の御用でしょう？

　折り入って話したいことがある？

　わ、分かりました。では二階に私の部屋がありますので、そこでお伺いしますね。

　【同日、個室へ移動。】

　それで、折り入って話したいという事はなんでしょうか･･････？

　･･････

　･･････え？

　長旅を共にしてきた戦士さんと結婚したい？

　それで、この教会を見つけて私に祝福を授かりたい･･････と？

　教会を探していたのって･･････そういう事だったのですね。

　そんな時に私の噂を聞いて、この教会に足をお運びになられたのですか･･････。

　その戦士さんって、どのような･･････いえ、なんでもありません。

　１０日後、ですね。

　了解しました。では、準備しておきます。

　【数日後の朝、教会にて。】
　
　神よ、私はこれから一体どうすればよいのでしょう。
　
　あの人の事を考えれば考える程、あの人の存在が大きくなっていきます。
　
　思えば思うほど、この胸が熱くなってしまいます。
　
　こんな私を、あなたは許してくださいますか･･････？

　ど、どうしたのですか？そんなに息を切らして･･････。

　え･･････？戦士さんがお亡くなりに？
　
　偶然倒れた木の下敷きになった･･････？

　それは･･････お辛かったでしょう。

　いいえ、貴方のせいではございません。だって事故だったのでしょう？

　そんなの、奇跡でもなければ防ぎようは御座いませんよ。

　だから、そう気に病まないでください。

　･･････わかりました。お葬式のご用意をしておきますね。

　【数日後、教会にて葬儀中。本来は結婚式の日だった。】

　あぁ、神よ。

　迷える彼女の魂をどうか救い給え。

　どうか、彼女の魂に安息が訪れます様に･･････ふふっ。

　【同日、葬儀の後。】
　
　お辛かったでしょう。

　その様子ですと、暫くは旅などできないのでは？

　暫くこの教会で休んで行かれるのかいかがでしょう？

　丁度、２階に一部屋空きが御座います。

　そこで養生なさっていくというのはいかがでしょうか？

　いいえ、私の心配は要りません。
　
　いざとなれば、教会のパイプオルガンを売り払ってでも･･････。

　これも神の思し召しでしょう。

　何日でも、何か月でも、何年でも･･････。

　ずっとここに居てくださっても構いませんよ？

　えぇ、大丈夫です。

　聖女である私が保証いたします。
　
　うふふ･･････。

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ聖女【孤立誘導型】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清　カズスケ