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ヤンデレ騎士団長2 男口調ver
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2518文字(約 8分24秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
騎士団長
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 ヤンデレ騎士団長2の男口調バージョンです。
 暴力表現有り
本編
 【ヤンデレ騎士団長1から次の日の朝、これまでと同じ訓練場にて。】

 おう、お早う。

 待っていたぞ。

 冒険者になるというその思い、まだ変わらないのか?

 ・・・・・・。

 そう、か・・・・・・。

 じゃあ、今日も手合わせといこうか。

 さぁ、構えろ。

 ・・・・・・。

 前よりも腰が引けているぞ!隙を作ったらダメだ!

 目を閉じない!ホラッ!痛いか?こうして相手の一撃を許すことになるんだぞ!

 足がすくんでいる!相手はどんな攻撃を出すか分からないんだぞ!

 そんな目で見ても相手はッ!攻撃をッ!緩めないぞッ!

 【同日、介抱中。】

 ちょっと染みるぞ。

 こんなに、腫れて・・・・・・本当にすまない。

 でも、冒険者になれば、これよりももっとヒドい目に遭うかもしれないんだぞ?

 実は、私は仲間の騎士とはぐれてしまい、一人で野宿をしたことがあるんだ。

 あの日はざぁざぁと激しい雨が降っていてな、とても寒くて辛かった。
 
 冒険者ともなれば、そのような目に遭う日もあるだろう。

 時には大怪我を負い、誰にも知られることもなくそのまま命を落とすかもしれないな。
 
 あの辛さをお前に味わってほしくないんだ。

 騎士になれば、私がずっと傍にいてあげることもできる。

 私の実力は手合わせをしているお前が一番よく分かっているはずだろう?

 私だけではない。

 他の騎士達もお前の事を歓迎してくれるだろうな。

 それに、仮に戦いのできなくなった体になったとしても、私が一生面倒を見てやるぞ。
 
 実は私な、こう見えて料理が趣味でよく団員に振舞っているんだが、いつも美味いと絶賛されるんだぞ?

 母から殿方が出来た時の為にと一通り教え込まれてな・・・・・・。

 母の得意料理はニンジンのスープで、私もそれが得意料理なんだ。

 ニンジンの甘味がスープに溶けだしてとても美味いんだ。

 ・・・・・・冒険者は毎日、満足な食事が食べられるとは限らない。
 
 村や町を見つけられず、数日空腹にあえぐ日もあるそうだ。
 
 それでもまだ、冒険者になりたいと言うのか?

 ・・・・・・。

 そう・・・・・・なのか。

 それでも、冒険者になりたいと。

 剣技は変わらず教えてやるから、安心しろ。

 じゃあ、また明日な。

 【次の日の朝、訓練場にて。】

 来たか、お早う。

 今日も来てくれてありがとな。

 どうだろう?一晩経って、気持ちが変わったりは・・・・・・。

 そうか。騎士にはならない、んだな。

 じゃあ、今日もいつもの手合わせをしようか。

 ほら、構えろ。

 オラッ!オラッ!

 どうした!そんなのではやられるぞ!

 怖いか?魔物や山賊はもっと怖いんだぞ!

 足にも警戒しろ!・・・・・・っと!ほら、転んでしまったな。

 さて、私が敵だったら次にどうするか分かるか?

 こうしてっ!動かない様にっ!痛めつけてっ! 

 痛いか?真剣だとこれよりもっと、気を失うほど痛いぞ!

 手から剣を手放さない!命乞いなんて通用しないんだぞっ!

 【同日、介抱中】

 本当に、すまなかった。

 私は、なんてことを・・・・・・。

 後で、お前の家に傷薬と包帯を届けに行くからな。

 騎士団の余った備品だが、効果は抜群にあるんだ。

 怪我をさせてしまったこと、本当に申し訳ない。

 ・・・・・・これでも、まだ冒険者になりたいのか?

 今の私でも、戦いのときは恐怖で縮み上がるときがあるんだ。

 フフ、意外だろ?
 
 目の前で団員の命が奪われた時、さっきまで他愛のない会話をしていた者が遠くに行ってしまうのは耐えられないんだ。

 それに・・・・・・お前の前では、私は団長としての私ではなく、一人の女としていれるんだ。

 騎士団の名が有名になるにつれ、そこの騎士団長として女であることを捨てなければならなくなったんだ。

 団長が女であると分かってしまえば、騎士団の面子は潰れてしまう。そう思ったからな。

 この男口調も、気が付いたらこうなっていたんだ。

 でもな、お前の前ではそれを忘れられるんだ。

 両親と一緒に暮らしていた時の、まだ剣すら見たことが無かったあの頃に戻れる気がするんだ。

 ・・・・・・頼む。行かないでくれ。

 私の手の届くところに、居てくれ・・・・・・。

 すまない。変な話をしてしまって。

 また、怪我が治ったら会おうな。

 じゃあ、また。

 【次の日の昼頃、町中にて。】

 はぁ、はぁっ・・・・・・。

 見つけたぞ。

 どうして、家に居なかったんだ?

 その体で動いてはまだ痛むだろ。

 ・・・・・・おい、その大きい鞄はなんだ?

 それにお前の向かう方向、外、だよな?町の外。

 何を、している?

 いいや、何も言わなくていい。

 ・・・・・・行かせないぞ。絶対に。

 私の剣技をモノにするのではなかったのか?

 私よりも強くなる事は諦めたのか?

 ・・・・・・なんで、後ずさるんだ?

 それにその顔・・・・・・怯えているのか?

 今からでも遅くは無い。

 冒険者なんかになるのは止めて、騎士にならないか?

 私がずっとお前を守ってやる。だから・・・・・・。

 お願い、だ。行かないでくれ・・・・・・。

 あっ・・・・・・!待って・・・・・・行くなッ!

 (ドンッ)

 【数日後の朝、騎士団長の自室にて。】

 ご飯、持ってきたぞ。

 ハハ、無理に体を起こさなくてもいいんだぞ。

 その手足では満足に動けないだろう?

 ほら、ニンジンのスープだ。

 とても甘くていい香りがするぞ?

 ふーっ、ふーっ・・・・・・。

 ほら、口を開けろ。

 美味いか?

 ・・・・・・。

 フ、そうかそうか。
 
 ふーっ、ふーっ・・・・・・・。

 はい、あーん・・・・・・。

 ん、どうした?

 恥ずかしい、のか?

 ハハ、大丈夫だ。

 今、騎士団の者は遠征に出かけていて、暫くは帰って来ない。

 え?私か?

 私のせいとはいえ、お前がこの体なんだぞ?

 元の元気な姿に戻るまで、離れる訳にはいかないだろう?

 でも、ここまでひどい怪我だと、歩くときに支えが必要になるかもしれないな。

 フフ、そんな心配そうな顔をせずとも大丈夫だ。

 どのような姿になっても、お前の事はずっと面倒を見てやるよ。

 騎士団長・・・・・・いいや、この私が保証してやる。
 
 だから、ずっと一緒に、私の元にいてくれ。

 約束だぞ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ騎士団長2 男口調ver
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清 カズスケ
ライター情報
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 趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。

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 各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
 
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