遅い、いつまで待たせるつもり？

あんたねぇ、人を呼び出しといて遅刻するって、どういう神経してるの？

はぁ…その遅刻癖、小さい頃からちっとも直らないし。 いい加減何とかしなさいよ。

いつまでもあたしがフォローできるとは限らないし、これから苦労するのはあんただからね？

（小声で）
まぁ…、それでも本当はずっといたいけど…。

な、何でもないっ！！

それよりわざわざ呼び出してまで話したいことってなんなの？

あんたと違って忙しいんだから、手短に話してもらえる？

いや、どうせ大したことしてないじゃん。

そんなの言わなくても分かってるって。

あーもう！あたしが悪かったから、早く話してよ！

まったく…いちいち面倒なんだから…。

（しばらく間を置いて）

はい？好きな人ができた？あんたに？

（棒読みで）
へー、そうなんだー。すごいねー、おめでとー。

だって、あんたの言う好きな人って、画面の向こうにいる女の子でしょ？

何回も聞かされたらこんな反応になるわよ。

ふーん、違うんだ。

じゃあ誰を好きになったのか、具体的に教えてくれない？

本当に現実の子だったら、ちゃんと言えるよね？

え？先輩…？ あんた、年上好きだっけ…？

まぁでも、先輩は誰にでも優くて綺麗だし、正に大人の女性って感じよね。

んで、本当に告白するの？

あんたとは全く違う世界を生きる人だし、絶対失敗するからやめた方がいいと思うけど。

そ、そう…本気なんだ…。

ふ、ふんっ！あたしは止めたからね！

勝手にしなさいよ！

フラれても慰めたりなんてしないんだから！

さっさと行きなさいよ！シッシッ！

なに？まだ何か用があるの？

はぁ？協力？

いやよ、どうしてあたしがそんなことしなきゃいけないの。

ぜっっったい、いや！！！

いくら頼まれようが、絶対協力なんてしないから、他を当たってもらえる？

…何でって、あんた。 本気で言ってんの？

その間抜けな顔…本当に分かってないみたいね。

ま、あんたに期待するだけ無駄ってことは分かってたけど。 ここまで鈍いとはね。

ねぇ、ちょっとこっち来て。

いいから、早く！

ぎゅ〜〜〜〜〜っ…。

う、うっさい…何も言うな、ばか…。

あんたは黙って、あたしを抱きしめたらいいのよ…。

ほ、ほら…早くしなさいよ…。

あたしだって、恥ずかしいんだから…。

ん…ちょっと、力強すぎ…苦しいって…。

ばか…もっと優しくしてよね…。

ん…分かればいい…。

ね、ねぇ…やっぱり告白するの、やだ…。

あたしじゃ…だめなの…？

どうすれば彼女にしてくれるのか、教えてよ…？

そうだよ…ずっと好きだったの…。

キツくしちゃうのは、あんたを前にすると…その、恥ずかしくて、つい思ってもないことを…。

ほんとはちゃんと話したいのに…ご、ごめんね…。

って言っても、信じられないよね。 証拠、見せてあげる。

こっち向いて。

（キス）

〜っ…/// 顔あっつ…///

ど、どう…？これなら、信じてくれるでしょ…？

あ、あたし、本気だから…。

彼女にしてくれるまで、このまま離さないから…。

往生際が悪いわね…こんなに心臓ドキドキさせて、まだそんなこと言うんだ…。

本当はあたしでもいいかなーって、思ってるんじゃないの…？

さっさと認めなさいよ…このニブチン…。

逃げようとしてもだめ、更にぎゅ〜って抱きしめちゃうから…。

ぎゅ〜〜〜〜〜っ…。

ねぇ…さっきより心臓、早くなってるじゃん。

頭の中、先輩のために我慢しなきゃ〜って気持ちと、押し倒してめちゃくちゃにしたい〜って理性が戦ってるんでしょ？

もうあたしに負けちゃおうよ…？

あ、あんたなら…何されても、いいから…。

（押し倒される）

きゃっ…。

やっと…あんたから求めてくれた…。

遅すぎ…いつまで待たせんのよ…ばか。

ごめんって思うならその分…か、可愛がってくれなきゃ…許さないから…。

ね、このままたくさんイチャイチャ、しよ…？

・台本（ゆるボイ！）
【男性向け】ツンデレ幼馴染に好きな人ができたと伝えたら、甘えられてもう我慢できません
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア