- ファンタジー
- ヤンデレ
- 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4706文字(約 15分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ケンタウロス
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
内容としましては「道で怪我をしたケンタウロスを見つけてそれから・・・・・・。」といった内容となっております。
本編
【とある日の昼、馬車道にて】
そ、そこの方っ!お願いがあります!
あっ、そう身構えないでくださいっ!
確かに私は人間と異なる見た目をしてはおりますが、あなた方と争う気はありません。
いっ、たた・・・・・・。
お願いします。助けてください。
後ろ足を射抜かれてしまって・・・・・・立てないのです。
その、すぐそこにある太い枝を添え木にしたいのですが、届かなくて。
取って来てくれませんか?
矢を射られた場所からなんとかここまで逃げてきたのですが、いつその者らが来るかわかりません。
お願いします。私を助けてください。
・・・・・・。
あ・・・・・・ありがとうございます。
では、あの枝を持ってきてくれますか?
・・・・・・。
はい。ありがとうございます。
では、この矢を抜いてくださいますか?
ごめんなさい。初対面の人のこのような事を頼んでしまって。
・・・・・・大丈夫です。一気に引き抜いてください。
(矢を引き抜く)
うっ・・・・・・つぅ。
だ、大丈夫です。さぁ、枝をこちらに。
これを、こうして・・・・・・。
(カタカタ、と枝を足にあてがう音)
あ、布が無い・・・・・・えっと・・・・・・。
(ビリビリ、と布を破る音)
お気に入りの服だけど、仕方ないわよね。
(ギュギュッ、と布を結ぶ音)
すいません、肩を貸してください。
よっ、っとと。
っ・・・・・・ん、まだ痛むけれど、何とか歩けそうです。
ありがとうございます。助かりました。
ふふ、人に優しくされたのは初めてです。
実は、貴方がこの道を通るまでに何度か人が通ったのですが、私の姿とこの刺さった矢を見て道を引き返したり、見て見ぬふりで道を通る人しかいなかったのです。
私、ここで死ぬのかな、と思った時に貴方が来てくれて。
本当に、ありがとうございます。
・・・・・・あ、いけないっ。
日が傾き始めましたね。
このご恩は一生忘れません!
ではまた!
(パカパカ、という遠ざかる馬の足音)
【翌日朝、自宅にて】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
(ガチャリ、と扉を開く音)
(パカパカ、と近づいてくる馬の足音)
あっ!おはようございます!
ここに住んでいらっしゃったのですね。
先日は本当に、ありがとうございます。
あの時、貴方に出会えていなかったらと思うと、生きた心地がしません。
そうだ、お肉は召し上がりになられますか?
今朝、狩りをしてきましてですね。
野兎を取ってきたのです。
良かったらいかがです?
味は鶏肉に似ていて、とても美味しくて。
それに私、美味しい調理法を知っているのですっ。
是非、貴方に振舞いたいと思い・・・・・・。どうでしょうか?
・・・・・・うふふ、ありがとうございます。
では早速、調理に移りますね。
まず、火を起こして、と。
(パチパチ、と火花がはじける音)
そして、肉をこうして・・・・・・。
(ジュウウ、と肉の焼ける音)
皮はパリパリで、中はふわふわに・・・・・・。
・・・・・・ん、こんな感じかしら。
はい、お待たせしました。
熱いですから、気を付けてくださいね?
・・・・・・。
その、どうでしょうか?
いつも通りに作ったつもりなのですが、生焼けの部分とかありませんか?
あ、ありませんか?良かった・・・・・・。
うふふ、とても美味しそうに食べてくださるのですね。
嬉しいです・・・・・・。
その、もしご迷惑でなかったら、これから森の方に行きませんか?
貴方に見せたい景色があるのです。
とても綺麗な場所で、つい見入ってしまう程の場所なんです。
綺麗な湖があって、とても澄んでいて底が見える程に水が透明なのです。その周りには色々な花が咲いていて、とっても綺麗なんですよ?
あ、でも。もしこれから用事などがあるのでしたら、無理にとは・・・・・・。
・・・・・・い、いいのですか?
うふふ、ありがとうございますっ。
では、私は準備して参りますので、そこで待っていてくださいね。
【10分後】
(パカパカ、と近づいてくる馬の足音)
お待たせいたしました。
では、私の背中に乗ってくださいますか?
先ほど、鞍をつけてきたのです。
さすがにあのまま貴方を乗せてしまったら、お尻を痛めてしまうかもしれませんから。
さ、どうぞこちらに。
私の手に掴まってください。
では、いきますよっ、っと。
・・・・・・ん、大丈夫そうですね。
こうして人を乗せるのは初めてなので、なんだか緊張してしまいます。
何かあったらすぐに言ってくださいね。
あ、手は私の肩に置いてくださってもいいですし、胴に回してくださっても構いませんからね。
では、参りますね。
(パカパカ、という馬の足音。10~15秒ほど流していただけると)
あ、あの主さま、いかがですか?
あ・・・・・・ご、ごめんなさいっ!その、主さまと呼ぶのはご迷惑でしたか?
ふと、口から出てしまって。
その、お嫌でなければ、このまま貴方の事を主さま、と呼ばせてください・・・・・・。
それで、その。どうでしょうか?私の背中。
どこかお体が痛いところや、変な所はありませんか?
・・・・・・そうですか。良かったです。
ふふ、いい風ですね。
このような日は、何も考えずに疾走したくなります。
あ、今は主さまを乗せているので、その様な事はしませんからね。
ふふ、人を背に乗せるというのは、このようなものなのですね。
暖かくて、鼓動が伝わって来て、それで・・・・・・。
私、人間の事が怖かったのです。
姿が違うというのもありますが、人間の中には私の事を襲う物もおりまして。
そうでなくとも、邪険にされたり、見て見ぬふりをされたり。
でも、貴方は・・・・・・。
(チョロチョロ、という水の音)
ん、到着です。
どうですか?素敵な場所でしょう?
この辺りを歩いていた時に、偶然見つけたのです。
あぁ・・・・・・冷たそうで、気持ちよさそう。
・・・・・・あ、あの。
その、主さま。もしご迷惑でなかったら。
私の体を洗ってくださいませんか?
よく体は洗うのですが、一人だと届かない場所もありまして。
あ、主さまの手をお貸し頂けたら、とても嬉しいです。
・・・・・・。
よ、良いのですか?ふふ、ありがとうございますっ。
では、こちらのブラシを。
少々お待ちを。今足を曲げますので。
(チャプン、と水面が音を立てる)
ん・・・・・・気持ちいい。
では、お願いします。
最初は・・・・・・そうですね、背中をお願いします。
もう少し上の・・・・・・はい、そこです。
(ゴシゴシ、と擦る音)
んっ、ふふ。くすぐったい。
もっと強くても大丈夫ですよ。
(ゴシゴシ)
ふぁ・・・・・・(欠伸)あ、ごめんなさい。余りに気持ちよくて。
主さま、もしかして以前に馬を飼っておられたのですか?とても気持ち良いです。
では次に、お尻の方をお願いします。
あっ、腰の時よりは優し目にお願いしますっ。少し敏感なもので・・・・・・。
(ゴシゴシ)
ふぅぅ・・・・・・なんだか、頭がふわふわしてきました。
とても、気持ち良いです。
ふぅ、ありがとうございました。
では最後に、尻尾をその・・・・・・主さまの手ですいてくれませんか?
(スッスッ、と髪の毛をすく音)
とても、お上手です。もし私の手が届いていても、主さま程上手くできる自信がありません。
ん、もう大丈夫です。
ありがとうございました。
あの、突然なのですが・・・・・・。
主さまは結婚を約束した方っていらっしゃるのですか?
あ、その。聞き流してくださっても結構です。
私、今までこうして人と話すという事が無くてですね。
でも、私はそうでも、貴方の様に魅力的な方でしたら、もういらっしゃるのだろうな、と思いまして。
私はケンタウロス。こうして生まれてきたことに誇りを持ってはいますが、人間とは違う。
勿論、貴方とも。
でも、それでも、私は・・・・・・。
あ・・・・・・日が傾いて来ましたね。
では戻りましょうか。
手を伸ばしてくださいますか?
よ、っと。
では、歩きますので、気を付けてくださいね。
(パカパカ、という馬の足音。10~15秒ほど)
到着ですね。お疲れ様です。
その、明日は・・・・・・そうだ、果物が沢山成っている木を見つけたのです!
それを持ってきますね!
では、今日はこれで。おやすみなさい。
(パカパカ、と遠ざかる足音)
主様、私は・・・・・・。(呟きがふと漏れたイメージをしていただけると)
【翌日朝、家への道中】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
(パカパカ、という足音)
ふふ、まさかこんなに美味しそうなものが採れるなんて。
主さま、喜んでくれるかしら・・・・・・。
あ、主さま・・・・・・。
あの隣の方って。
そう、ですよね。
やはり、人は人同士で・・・・・・。
あ・・・・・・主さま、おはようございます。
・・・・・・その、主さま。
そうだ、果物を取ってきたのです!良かったらお召し上がりになってくださいっ。
・・・・・・。
主さま、今日も付き合って頂いてもよろしいでしょうか?
今日は少し遠出になってしまうのですが・・・・・・ご都合などは大丈夫でしょうか?
・・・・・・。
ふふ、ありがとうございます。
やはり、主さまは優しいお方ですね。
では腹ごしらえを終えましたら、早速いきましょうか。
【数分後】
(パカパカ、という馬の足音)
その、主さま。
主さまは、私の事をどう思われているのですか?
私はその、ケンタウロスという身でありながら・・・・・・。
好きになってしまったんです。主さまの事。
主さまの暖かさや優しや、そしてその眼差しに・・・・・・。
それらに触れるたびに、今までに感じなかった胸の高鳴りを感じるのです。
狩りの時や戦いの時の興奮とはまた違って、どこか暖かくて、むず痒くて。
あ、主さまはその。どうでしょうか?
その、私の事、どう思っているのですか?
(パカパカ、という足音)
さ、着きました。
ごめんなさい。道中は獣道で乗り心地は悪かったかもしれませんね。
ここは、私が暮らしている家です。
人が通らない、森の奥深くにこうして住んでいるのです。
主さま・・・・・・私、主さまが居ないとダメになってしまったのです。
主さまに見て欲しい。主さまに触れて欲しい。主さまとずっと一緒にいたい。
主さまに助けて頂いた日から、ここに帰ってくるたびにいつもそう思っていたのです。
それで今日、主さまが女性の方と歩いているのを見かけて。
それで・・・・・・その、私は・・・・・・。
このような所に主さまを無断で連れてきてしまい、ごめんなさい。
ですが、どうかお願いです。
私とここで暮らしてくれませんか?
食べ物も水も、この近くには沢山あります。
肉が欲しければ狩りもして参ります!
でも・・・・・・でも、それでもここでの暮らしがお嫌になられましたら。
(チャキン、と剣の鞘が抜かれる音)
この剣で、私の心臓を貫いてください。
主さまが離れていくのはとても耐えられません。
なので、最後は、主さまに私の命を差し上げたいのです。
そうしたらその、主さまに、最後を捧げられて私も嬉しいですし。(幾らか照れた口調をイメージしていただけると)
それに、そうしていただければ、死んでもずっと主さまの傍にいられそうで・・・・・・。
だから、たとえ主さまがどう思っておられても、どうなされても。
ずっと、お傍にいますからね?
主さま・・・・・・。
そ、そこの方っ!お願いがあります!
あっ、そう身構えないでくださいっ!
確かに私は人間と異なる見た目をしてはおりますが、あなた方と争う気はありません。
いっ、たた・・・・・・。
お願いします。助けてください。
後ろ足を射抜かれてしまって・・・・・・立てないのです。
その、すぐそこにある太い枝を添え木にしたいのですが、届かなくて。
取って来てくれませんか?
矢を射られた場所からなんとかここまで逃げてきたのですが、いつその者らが来るかわかりません。
お願いします。私を助けてください。
・・・・・・。
あ・・・・・・ありがとうございます。
では、あの枝を持ってきてくれますか?
・・・・・・。
はい。ありがとうございます。
では、この矢を抜いてくださいますか?
ごめんなさい。初対面の人のこのような事を頼んでしまって。
・・・・・・大丈夫です。一気に引き抜いてください。
(矢を引き抜く)
うっ・・・・・・つぅ。
だ、大丈夫です。さぁ、枝をこちらに。
これを、こうして・・・・・・。
(カタカタ、と枝を足にあてがう音)
あ、布が無い・・・・・・えっと・・・・・・。
(ビリビリ、と布を破る音)
お気に入りの服だけど、仕方ないわよね。
(ギュギュッ、と布を結ぶ音)
すいません、肩を貸してください。
よっ、っとと。
っ・・・・・・ん、まだ痛むけれど、何とか歩けそうです。
ありがとうございます。助かりました。
ふふ、人に優しくされたのは初めてです。
実は、貴方がこの道を通るまでに何度か人が通ったのですが、私の姿とこの刺さった矢を見て道を引き返したり、見て見ぬふりで道を通る人しかいなかったのです。
私、ここで死ぬのかな、と思った時に貴方が来てくれて。
本当に、ありがとうございます。
・・・・・・あ、いけないっ。
日が傾き始めましたね。
このご恩は一生忘れません!
ではまた!
(パカパカ、という遠ざかる馬の足音)
【翌日朝、自宅にて】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
(ガチャリ、と扉を開く音)
(パカパカ、と近づいてくる馬の足音)
あっ!おはようございます!
ここに住んでいらっしゃったのですね。
先日は本当に、ありがとうございます。
あの時、貴方に出会えていなかったらと思うと、生きた心地がしません。
そうだ、お肉は召し上がりになられますか?
今朝、狩りをしてきましてですね。
野兎を取ってきたのです。
良かったらいかがです?
味は鶏肉に似ていて、とても美味しくて。
それに私、美味しい調理法を知っているのですっ。
是非、貴方に振舞いたいと思い・・・・・・。どうでしょうか?
・・・・・・うふふ、ありがとうございます。
では早速、調理に移りますね。
まず、火を起こして、と。
(パチパチ、と火花がはじける音)
そして、肉をこうして・・・・・・。
(ジュウウ、と肉の焼ける音)
皮はパリパリで、中はふわふわに・・・・・・。
・・・・・・ん、こんな感じかしら。
はい、お待たせしました。
熱いですから、気を付けてくださいね?
・・・・・・。
その、どうでしょうか?
いつも通りに作ったつもりなのですが、生焼けの部分とかありませんか?
あ、ありませんか?良かった・・・・・・。
うふふ、とても美味しそうに食べてくださるのですね。
嬉しいです・・・・・・。
その、もしご迷惑でなかったら、これから森の方に行きませんか?
貴方に見せたい景色があるのです。
とても綺麗な場所で、つい見入ってしまう程の場所なんです。
綺麗な湖があって、とても澄んでいて底が見える程に水が透明なのです。その周りには色々な花が咲いていて、とっても綺麗なんですよ?
あ、でも。もしこれから用事などがあるのでしたら、無理にとは・・・・・・。
・・・・・・い、いいのですか?
うふふ、ありがとうございますっ。
では、私は準備して参りますので、そこで待っていてくださいね。
【10分後】
(パカパカ、と近づいてくる馬の足音)
お待たせいたしました。
では、私の背中に乗ってくださいますか?
先ほど、鞍をつけてきたのです。
さすがにあのまま貴方を乗せてしまったら、お尻を痛めてしまうかもしれませんから。
さ、どうぞこちらに。
私の手に掴まってください。
では、いきますよっ、っと。
・・・・・・ん、大丈夫そうですね。
こうして人を乗せるのは初めてなので、なんだか緊張してしまいます。
何かあったらすぐに言ってくださいね。
あ、手は私の肩に置いてくださってもいいですし、胴に回してくださっても構いませんからね。
では、参りますね。
(パカパカ、という馬の足音。10~15秒ほど流していただけると)
あ、あの主さま、いかがですか?
あ・・・・・・ご、ごめんなさいっ!その、主さまと呼ぶのはご迷惑でしたか?
ふと、口から出てしまって。
その、お嫌でなければ、このまま貴方の事を主さま、と呼ばせてください・・・・・・。
それで、その。どうでしょうか?私の背中。
どこかお体が痛いところや、変な所はありませんか?
・・・・・・そうですか。良かったです。
ふふ、いい風ですね。
このような日は、何も考えずに疾走したくなります。
あ、今は主さまを乗せているので、その様な事はしませんからね。
ふふ、人を背に乗せるというのは、このようなものなのですね。
暖かくて、鼓動が伝わって来て、それで・・・・・・。
私、人間の事が怖かったのです。
姿が違うというのもありますが、人間の中には私の事を襲う物もおりまして。
そうでなくとも、邪険にされたり、見て見ぬふりをされたり。
でも、貴方は・・・・・・。
(チョロチョロ、という水の音)
ん、到着です。
どうですか?素敵な場所でしょう?
この辺りを歩いていた時に、偶然見つけたのです。
あぁ・・・・・・冷たそうで、気持ちよさそう。
・・・・・・あ、あの。
その、主さま。もしご迷惑でなかったら。
私の体を洗ってくださいませんか?
よく体は洗うのですが、一人だと届かない場所もありまして。
あ、主さまの手をお貸し頂けたら、とても嬉しいです。
・・・・・・。
よ、良いのですか?ふふ、ありがとうございますっ。
では、こちらのブラシを。
少々お待ちを。今足を曲げますので。
(チャプン、と水面が音を立てる)
ん・・・・・・気持ちいい。
では、お願いします。
最初は・・・・・・そうですね、背中をお願いします。
もう少し上の・・・・・・はい、そこです。
(ゴシゴシ、と擦る音)
んっ、ふふ。くすぐったい。
もっと強くても大丈夫ですよ。
(ゴシゴシ)
ふぁ・・・・・・(欠伸)あ、ごめんなさい。余りに気持ちよくて。
主さま、もしかして以前に馬を飼っておられたのですか?とても気持ち良いです。
では次に、お尻の方をお願いします。
あっ、腰の時よりは優し目にお願いしますっ。少し敏感なもので・・・・・・。
(ゴシゴシ)
ふぅぅ・・・・・・なんだか、頭がふわふわしてきました。
とても、気持ち良いです。
ふぅ、ありがとうございました。
では最後に、尻尾をその・・・・・・主さまの手ですいてくれませんか?
(スッスッ、と髪の毛をすく音)
とても、お上手です。もし私の手が届いていても、主さま程上手くできる自信がありません。
ん、もう大丈夫です。
ありがとうございました。
あの、突然なのですが・・・・・・。
主さまは結婚を約束した方っていらっしゃるのですか?
あ、その。聞き流してくださっても結構です。
私、今までこうして人と話すという事が無くてですね。
でも、私はそうでも、貴方の様に魅力的な方でしたら、もういらっしゃるのだろうな、と思いまして。
私はケンタウロス。こうして生まれてきたことに誇りを持ってはいますが、人間とは違う。
勿論、貴方とも。
でも、それでも、私は・・・・・・。
あ・・・・・・日が傾いて来ましたね。
では戻りましょうか。
手を伸ばしてくださいますか?
よ、っと。
では、歩きますので、気を付けてくださいね。
(パカパカ、という馬の足音。10~15秒ほど)
到着ですね。お疲れ様です。
その、明日は・・・・・・そうだ、果物が沢山成っている木を見つけたのです!
それを持ってきますね!
では、今日はこれで。おやすみなさい。
(パカパカ、と遠ざかる足音)
主様、私は・・・・・・。(呟きがふと漏れたイメージをしていただけると)
【翌日朝、家への道中】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
(パカパカ、という足音)
ふふ、まさかこんなに美味しそうなものが採れるなんて。
主さま、喜んでくれるかしら・・・・・・。
あ、主さま・・・・・・。
あの隣の方って。
そう、ですよね。
やはり、人は人同士で・・・・・・。
あ・・・・・・主さま、おはようございます。
・・・・・・その、主さま。
そうだ、果物を取ってきたのです!良かったらお召し上がりになってくださいっ。
・・・・・・。
主さま、今日も付き合って頂いてもよろしいでしょうか?
今日は少し遠出になってしまうのですが・・・・・・ご都合などは大丈夫でしょうか?
・・・・・・。
ふふ、ありがとうございます。
やはり、主さまは優しいお方ですね。
では腹ごしらえを終えましたら、早速いきましょうか。
【数分後】
(パカパカ、という馬の足音)
その、主さま。
主さまは、私の事をどう思われているのですか?
私はその、ケンタウロスという身でありながら・・・・・・。
好きになってしまったんです。主さまの事。
主さまの暖かさや優しや、そしてその眼差しに・・・・・・。
それらに触れるたびに、今までに感じなかった胸の高鳴りを感じるのです。
狩りの時や戦いの時の興奮とはまた違って、どこか暖かくて、むず痒くて。
あ、主さまはその。どうでしょうか?
その、私の事、どう思っているのですか?
(パカパカ、という足音)
さ、着きました。
ごめんなさい。道中は獣道で乗り心地は悪かったかもしれませんね。
ここは、私が暮らしている家です。
人が通らない、森の奥深くにこうして住んでいるのです。
主さま・・・・・・私、主さまが居ないとダメになってしまったのです。
主さまに見て欲しい。主さまに触れて欲しい。主さまとずっと一緒にいたい。
主さまに助けて頂いた日から、ここに帰ってくるたびにいつもそう思っていたのです。
それで今日、主さまが女性の方と歩いているのを見かけて。
それで・・・・・・その、私は・・・・・・。
このような所に主さまを無断で連れてきてしまい、ごめんなさい。
ですが、どうかお願いです。
私とここで暮らしてくれませんか?
食べ物も水も、この近くには沢山あります。
肉が欲しければ狩りもして参ります!
でも・・・・・・でも、それでもここでの暮らしがお嫌になられましたら。
(チャキン、と剣の鞘が抜かれる音)
この剣で、私の心臓を貫いてください。
主さまが離れていくのはとても耐えられません。
なので、最後は、主さまに私の命を差し上げたいのです。
そうしたらその、主さまに、最後を捧げられて私も嬉しいですし。(幾らか照れた口調をイメージしていただけると)
それに、そうしていただければ、死んでもずっと主さまの傍にいられそうで・・・・・・。
だから、たとえ主さまがどう思っておられても、どうなされても。
ずっと、お傍にいますからね?
主さま・・・・・・。
クレジット
ライター情報
いつも閲覧ありがとうございます(^^)/
趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。
私の名前をサムネ、又は概要欄にて載せて頂ければ、広告の有り無しに関わらず自由に使って頂けるととても嬉しいです(^^)/
各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
顔アイコンはTTIさん「@tti_design」の絵を拝借しております。
夢は1個800円の卵を毎日2個食べられる暮らしです。
趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。
私の名前をサムネ、又は概要欄にて載せて頂ければ、広告の有り無しに関わらず自由に使って頂けるととても嬉しいです(^^)/
各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
顔アイコンはTTIさん「@tti_design」の絵を拝借しております。
夢は1個800円の卵を毎日2個食べられる暮らしです。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
一ノ清 カズスケ の投稿台本(最大10件)