- ファンタジー
- ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3704文字(約 12分21秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
勇者
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
内容としましては「勇者ちゃんが旅たちの日に、一緒にどうかと誘われて・・・・・・。」といった内容となっております。
本編
【ある日の朝】
(チュンチュン、という鳥のさえずり)
(コンコン、と扉をノックする音)
(ガチャリ、と扉を開く音)
お早うございます。
今日もとても良い天気ですね。
・・・・・・あ、あの。そんなきょとんとした顔をしないでください。
今日は私が勇者として旅立つ日じゃありませんか。
もしかして忘れたのですか?その、それは・・・・・・ショックというか、その。
という事で、今日でこの町から発つのですが、最後に貴方にお願いがありましてですね。
少しお時間よろしいでしょうか?一緒に行きたい場所があるのです。
その、よろしいでしょうか?
・・・・・・ふふ、ありがとうございます。
では、行きましょうか。
(タッタッ、という足音)
ふぅ。到着です。
どうですか?ここ。
ここからだと町が見下ろせて、それに風もとても心地よいでしょう?
ほら、見てください。
あそこの青い屋根の・・・・・・あそこは宿屋なのですが、最近そこの奥様が身ごもったようなのです。
あ、あとあそこの道具屋!元気に走り回ってる子も・・・・・・見えますか?
あら、今日は寝坊したのかしら。あの人、走ってる。
ふふっ。
この景色を、守りたいのです。
私がこの手で・・・・・・。
最後に、貴方と一緒にここに来れて良かった。
・・・・・・あ、あのっ!
その、急なお願いなのですが。
私と一緒に来てくれませんか?
や、やはり一人での旅というのは心細く、そ、それに私・・・・・・。
そ、その。いかがでしょう?
貴方を危険な目には合わせない・・・・・・というのは今は約束できませんが、今よりも強くなって貴方も世界も守って見せます。
どう、でしょうか・・・・・・?
・・・・・・い、いいのですか?その、首を縦に振ったという事はよろしいのですか?
そっ、そうですか!ありがとうございますっ!
それじゃあ行きましょうか!
【別日、新しい町に到着して】
(ザッザッ、という足音)
あっ、町が見えてきましたね!
ふぅ。今日も無事でしたね。
勇者としての素質がある、と言われて旅に出たものの、正直不安だったのです。
本当に私は勇者たりえるのかと。
まだこの程度では世界を守るには足りないのかもしれませんが、もっと強くなってみせます。
(ワイワイ、という喧騒)
わぁ・・・・・・大きな町ですね。今まで訪れた町と比べると、1,2位を争う程の大きさではありませんか?
それに、皆さん楽しそうで。
あら、どなたか近づいて来ますね。
宿屋の方ですか?
そうですね。今日はもう部屋を取って休みましょうか。
あ、でも。その前に・・・・・・道具の補充をしてもよろしいでしょうか?
回復魔法を使えるようにはなって来たものの、念の為いくつか買い揃えたくて。
ふふ、こんなに大きな町ですもの。どんなものが売られているか楽しみです。
ところで・・・・・・大きな町だからでしょうか。さっきの方、とても綺麗な方でしたね。
それに、貴方の姿を見てこっちに来ませんでしたか?
貴方はその、さっきの方の事をどう思いましたか?
・・・・・・変な事を聞いてごめんなさい。忘れてください。
勇者の私がこんな事で惑わされてはダメですよね。
(スタスタ、という足音)
おぉ・・・・・・大きいですね、道具屋さん。
わぁ、見てくださいこのペンダント!とても綺麗・・・・・・。
この銀の細工、馬をかたどっているのですね。わ、蹄まで細かく・・・・・・。
値段は・・・・・・う、高い。今の手持ちだと到底買えませんね。
取り合えず、あの道具とこれと、あとそれと・・・・・・。
まぁ、一つおまけしてくれるんですか?ありがとうございます!
きっと、世界を救って見せますから待ってて・・・・・・。
え?お連れの方?
あ、えっと。仲の良い友人というか、なんといいますか・・・・・・。
あの、すいません。
なんでそんなにこの人の事を見てるんですか?
さ、買い物は終わりました。
宿に行きましょうか。
【同日夕方、宿屋にて。】
(キィ、と扉の開く音)
わぁ・・・・・・大きいベッド。
それに、とてもふかふかとしていて・・・・・・とても良い夢が見れそうですね。
そういえば。
貴方って結構、女性に好かれやすいのですね。
そ、それに、貴方もへにゃっとした顔をして・・・・・・。
もうっ、勇者の仲間となったのですから、もっとしっかりしてくださいっ!
あ・・・・・・その、元はといえば私が誘っておきながら・・・・・・ごめんなさい。
・・・・・・私には、そういう顔をしてくれないの?(呟くように言って頂けると)
貴方は先に寝ていてください。
私はさっき買った道具の整理と、魔法の練習を少ししてから寝ます。
では、おやすみなさい。
・・・・・・私が勇者だから、貴方の事を手に入れられないの?(呟くように言っていただけると)
【翌日、宿屋のベッドにて】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
あ、おはようございます。
では早速行きましょうか。
さっき、町の方々に話を伺ってきて何か困っていることが無いか聞いてきたのです。
すると、街道沿いに魔物が最近出るようになったとのことで、皆さん困ってるようなのです。
で、少し調べてみるとその奥には廃墟となった町があるらしく、そこに魔物が住み着いているらしいのです。
さ、早速支度をして、そこに向かいましょう!
【同日、廃墟となった町にて】
(ザンッ、という剣戟の音)
ふぅ。これで最後の様ですね。
ふふ、私もかなり強くなってきたのでしょうか。
これだけの力があれば、きっと・・・・・・。
それにしても、寂しい場所ですね。
あのひっくり返った食器。埃を被ってしまっておりますが、何があったのでしょう。
願わくば、その人が無事だとよいのですが。
少し、探索しましょうか。何か役立つものがあるかもしれません。
(ザッザッ、という足音)
静かですね・・・・・・でも、ここって元々は人で賑わっていた町なのですもんね。
っとと、瓦礫が・・・・・・足元、気を付けてくださいね。
(ザッザッ、という足音)
わぁ・・・・・・綺麗な教会ですね。
やはり、魔物はここを傷つける事はできなかったのでしょうか。
教会かぁ。
子供の頃はよく、お祈りによくいっていました。
それと、知り合いの結婚式が教会で行われて。二人とも綺麗だったなぁ。
・・・・・・あの、貴方は世界を守るという事を、どう思いますか?
皆さんが当たり前の日常を過ごすために、勇者である私が魔物を倒し、強くなって、それから・・・・・・。
そうして平和になり、皆さんの笑顔を見ると・・・・・・勿論、嬉しいです。
あぁ、今日も守れたと。今日も皆無事だと、思うのです。
でも・・・・・・私がこうして勇者として強くなって、魔物を倒していく度に・・・・・・。
大切な物を失っている気がするのです。
正直、もう私は勇者で居れるのかが不安なのです。
だから・・・・・・。
少し、この教会に入ってお祈りをしてきます。
もしも、貴方が私ともう旅を続けられないと思いましたら、この廃墟をでて、さっきの町へと戻ってください。
私は、一人で旅を続けます。
でも、もし。まだこんな私と旅を続けたいと思っていてくれるのであれば。
このドアを開いて、中に入ってきてください。
それでは・・・・・・。
(キィ、開く音)
(バタン、と閉じる音)
(数秒後、キィ、と開く音)
(バタン、と閉じる音)
あ・・・・・・あぁ・・・・・・っ!来て、くれたのですね!
うふふっ!とても嬉しいです。
(コツコツ、と近づいてくる足音)
私、もう我慢するのは嫌なんです。
(接吻音)
うふふ。やっと、できた・・・・・・できました。
町で出会うあの方々の、貴方を見つめる視線。とても辛かった。
でも勇者であるせいで、ずっとそれを涼しい顔で見る事しかできなかった。
時として、そんな女達が貴方の唇に触れそうなほどに近づいてきたときも。
ずっと、ずっと、ずっと。(憎らし気に言って頂けると)
でも、もういいのですよね?
貴方は、私の弱さを認めてくれたのですもの。
その上で、私と一緒にいてくれるのですよね?
うふふっ。
本当は私、あの時。貴方を旅に誘ったあの時から・・・・・・世界を守る事なんてどうでもよかったのかもしれません。
あの景色を貴方と一緒に見れた。それだけで頭がふわふわとして、胸がぽかぽかとして、それで・・・・・・。
私は、貴方さえ居ればいいのです。
どうしてその事をずっと押さえつけていたのでしょう。
世界を守ったところで、貴方は手に入らないのですもの。
なぜそんな事に気が付かなかったのでしょうか。
ふふ、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
貴方に危害を加えようとしてくる魔物や人は、私が倒しますから。
悪魔に魂を売ってでも、そうしますから。
私は、貴方と一緒にさえいれればそれでよいのです。
だから・・・・・・うふふ。
これからも、勇者なんてくだらない物ではなく・・・・・・ただの私を、よろしくお願いしますね?
(チュンチュン、という鳥のさえずり)
(コンコン、と扉をノックする音)
(ガチャリ、と扉を開く音)
お早うございます。
今日もとても良い天気ですね。
・・・・・・あ、あの。そんなきょとんとした顔をしないでください。
今日は私が勇者として旅立つ日じゃありませんか。
もしかして忘れたのですか?その、それは・・・・・・ショックというか、その。
という事で、今日でこの町から発つのですが、最後に貴方にお願いがありましてですね。
少しお時間よろしいでしょうか?一緒に行きたい場所があるのです。
その、よろしいでしょうか?
・・・・・・ふふ、ありがとうございます。
では、行きましょうか。
(タッタッ、という足音)
ふぅ。到着です。
どうですか?ここ。
ここからだと町が見下ろせて、それに風もとても心地よいでしょう?
ほら、見てください。
あそこの青い屋根の・・・・・・あそこは宿屋なのですが、最近そこの奥様が身ごもったようなのです。
あ、あとあそこの道具屋!元気に走り回ってる子も・・・・・・見えますか?
あら、今日は寝坊したのかしら。あの人、走ってる。
ふふっ。
この景色を、守りたいのです。
私がこの手で・・・・・・。
最後に、貴方と一緒にここに来れて良かった。
・・・・・・あ、あのっ!
その、急なお願いなのですが。
私と一緒に来てくれませんか?
や、やはり一人での旅というのは心細く、そ、それに私・・・・・・。
そ、その。いかがでしょう?
貴方を危険な目には合わせない・・・・・・というのは今は約束できませんが、今よりも強くなって貴方も世界も守って見せます。
どう、でしょうか・・・・・・?
・・・・・・い、いいのですか?その、首を縦に振ったという事はよろしいのですか?
そっ、そうですか!ありがとうございますっ!
それじゃあ行きましょうか!
【別日、新しい町に到着して】
(ザッザッ、という足音)
あっ、町が見えてきましたね!
ふぅ。今日も無事でしたね。
勇者としての素質がある、と言われて旅に出たものの、正直不安だったのです。
本当に私は勇者たりえるのかと。
まだこの程度では世界を守るには足りないのかもしれませんが、もっと強くなってみせます。
(ワイワイ、という喧騒)
わぁ・・・・・・大きな町ですね。今まで訪れた町と比べると、1,2位を争う程の大きさではありませんか?
それに、皆さん楽しそうで。
あら、どなたか近づいて来ますね。
宿屋の方ですか?
そうですね。今日はもう部屋を取って休みましょうか。
あ、でも。その前に・・・・・・道具の補充をしてもよろしいでしょうか?
回復魔法を使えるようにはなって来たものの、念の為いくつか買い揃えたくて。
ふふ、こんなに大きな町ですもの。どんなものが売られているか楽しみです。
ところで・・・・・・大きな町だからでしょうか。さっきの方、とても綺麗な方でしたね。
それに、貴方の姿を見てこっちに来ませんでしたか?
貴方はその、さっきの方の事をどう思いましたか?
・・・・・・変な事を聞いてごめんなさい。忘れてください。
勇者の私がこんな事で惑わされてはダメですよね。
(スタスタ、という足音)
おぉ・・・・・・大きいですね、道具屋さん。
わぁ、見てくださいこのペンダント!とても綺麗・・・・・・。
この銀の細工、馬をかたどっているのですね。わ、蹄まで細かく・・・・・・。
値段は・・・・・・う、高い。今の手持ちだと到底買えませんね。
取り合えず、あの道具とこれと、あとそれと・・・・・・。
まぁ、一つおまけしてくれるんですか?ありがとうございます!
きっと、世界を救って見せますから待ってて・・・・・・。
え?お連れの方?
あ、えっと。仲の良い友人というか、なんといいますか・・・・・・。
あの、すいません。
なんでそんなにこの人の事を見てるんですか?
さ、買い物は終わりました。
宿に行きましょうか。
【同日夕方、宿屋にて。】
(キィ、と扉の開く音)
わぁ・・・・・・大きいベッド。
それに、とてもふかふかとしていて・・・・・・とても良い夢が見れそうですね。
そういえば。
貴方って結構、女性に好かれやすいのですね。
そ、それに、貴方もへにゃっとした顔をして・・・・・・。
もうっ、勇者の仲間となったのですから、もっとしっかりしてくださいっ!
あ・・・・・・その、元はといえば私が誘っておきながら・・・・・・ごめんなさい。
・・・・・・私には、そういう顔をしてくれないの?(呟くように言って頂けると)
貴方は先に寝ていてください。
私はさっき買った道具の整理と、魔法の練習を少ししてから寝ます。
では、おやすみなさい。
・・・・・・私が勇者だから、貴方の事を手に入れられないの?(呟くように言っていただけると)
【翌日、宿屋のベッドにて】
(チュンチュン、という鳥の鳴き声)
あ、おはようございます。
では早速行きましょうか。
さっき、町の方々に話を伺ってきて何か困っていることが無いか聞いてきたのです。
すると、街道沿いに魔物が最近出るようになったとのことで、皆さん困ってるようなのです。
で、少し調べてみるとその奥には廃墟となった町があるらしく、そこに魔物が住み着いているらしいのです。
さ、早速支度をして、そこに向かいましょう!
【同日、廃墟となった町にて】
(ザンッ、という剣戟の音)
ふぅ。これで最後の様ですね。
ふふ、私もかなり強くなってきたのでしょうか。
これだけの力があれば、きっと・・・・・・。
それにしても、寂しい場所ですね。
あのひっくり返った食器。埃を被ってしまっておりますが、何があったのでしょう。
願わくば、その人が無事だとよいのですが。
少し、探索しましょうか。何か役立つものがあるかもしれません。
(ザッザッ、という足音)
静かですね・・・・・・でも、ここって元々は人で賑わっていた町なのですもんね。
っとと、瓦礫が・・・・・・足元、気を付けてくださいね。
(ザッザッ、という足音)
わぁ・・・・・・綺麗な教会ですね。
やはり、魔物はここを傷つける事はできなかったのでしょうか。
教会かぁ。
子供の頃はよく、お祈りによくいっていました。
それと、知り合いの結婚式が教会で行われて。二人とも綺麗だったなぁ。
・・・・・・あの、貴方は世界を守るという事を、どう思いますか?
皆さんが当たり前の日常を過ごすために、勇者である私が魔物を倒し、強くなって、それから・・・・・・。
そうして平和になり、皆さんの笑顔を見ると・・・・・・勿論、嬉しいです。
あぁ、今日も守れたと。今日も皆無事だと、思うのです。
でも・・・・・・私がこうして勇者として強くなって、魔物を倒していく度に・・・・・・。
大切な物を失っている気がするのです。
正直、もう私は勇者で居れるのかが不安なのです。
だから・・・・・・。
少し、この教会に入ってお祈りをしてきます。
もしも、貴方が私ともう旅を続けられないと思いましたら、この廃墟をでて、さっきの町へと戻ってください。
私は、一人で旅を続けます。
でも、もし。まだこんな私と旅を続けたいと思っていてくれるのであれば。
このドアを開いて、中に入ってきてください。
それでは・・・・・・。
(キィ、開く音)
(バタン、と閉じる音)
(数秒後、キィ、と開く音)
(バタン、と閉じる音)
あ・・・・・・あぁ・・・・・・っ!来て、くれたのですね!
うふふっ!とても嬉しいです。
(コツコツ、と近づいてくる足音)
私、もう我慢するのは嫌なんです。
(接吻音)
うふふ。やっと、できた・・・・・・できました。
町で出会うあの方々の、貴方を見つめる視線。とても辛かった。
でも勇者であるせいで、ずっとそれを涼しい顔で見る事しかできなかった。
時として、そんな女達が貴方の唇に触れそうなほどに近づいてきたときも。
ずっと、ずっと、ずっと。(憎らし気に言って頂けると)
でも、もういいのですよね?
貴方は、私の弱さを認めてくれたのですもの。
その上で、私と一緒にいてくれるのですよね?
うふふっ。
本当は私、あの時。貴方を旅に誘ったあの時から・・・・・・世界を守る事なんてどうでもよかったのかもしれません。
あの景色を貴方と一緒に見れた。それだけで頭がふわふわとして、胸がぽかぽかとして、それで・・・・・・。
私は、貴方さえ居ればいいのです。
どうしてその事をずっと押さえつけていたのでしょう。
世界を守ったところで、貴方は手に入らないのですもの。
なぜそんな事に気が付かなかったのでしょうか。
ふふ、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
貴方に危害を加えようとしてくる魔物や人は、私が倒しますから。
悪魔に魂を売ってでも、そうしますから。
私は、貴方と一緒にさえいれればそれでよいのです。
だから・・・・・・うふふ。
これからも、勇者なんてくだらない物ではなく・・・・・・ただの私を、よろしくお願いしますね?
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