「い、言っとくけどあんまりエッチな命令はダメだからね！」

＊この作品は全6話の連作のうち4話目です。
単品としてもご利用いただけますが、1話目からのご利用を推奨します。

１話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9587
２話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9588
３話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9589
４話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9590
５話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9591
６話：https://yuruboi.com/creator/writer/script/9592

幼なじみで大学生カップルであるあなた(聞き手)と彼女(語り手)。
ゲームに負けた彼女はあなたの命令をなんでも聞くことになります。
あなたはメイド服を着てご奉仕してもらうことを思いつき、
料理を作ってもらったり、マッサージをしてもらったりと言った命令をくだし、
彼女も最初は恥ずかしがりながらも、だんだんとそのシチュエーションを楽しみはじめます。

カップル同士のいちゃいちゃ、甘々たっぷりの作品です。

え～っと、一緒にお酒飲もうって
それが、四つ目のお願い……ですか？

まだ昼を回ったばかりですよ？

まあ、全然イヤじゃないけど……

そう言えば、オムライス作ったとき
やけにおつまみっぽいものが冷蔵庫にあるな～、とは思ってたけど

チーズとかサラミとか

「他にももっと色々ある」？

……今日なんかの記念日だっけ？

準備よすぎませんか、ご主人様？

「わたしがメイド服で言うこと聞いてくれると思ったら楽しみで」って

どんだけ張り切ってるの！？

まあ、あたしも新鮮で楽しくはあるけどさぁ……

ちょうどよくお酒が手に入ったから？

へえ、それも冷蔵庫にあるんですか？

分かりました、取ってきます

おお、ボトルワイン！　白かな……？

どうしたんですか、これ？

なんかけっこう高そうに見えますけど？

ゼミの先輩にもらった？

あ～、あの調子いい人

なんとなくご主人様好かれてますよね～

酒屋さんでバイトしてる……

あ～、それで……

じゃあ、けっこうお酒とかも詳しいんですね

お勧めされたってことですか？

それはそれは

あたしもお礼言ってたって、伝えてもらえますか？

メイド服のことは伝えなくていいから！

普通におうちで頂いた、でいいでしょ！

頼むから変なウワサ、大学で広めないでくださいよ！？

ホントに分かってるのかなぁ

……まあ、いいです

じゃあ、準備しますから、ちょっと待っててください

いいからいいから、メイドさんに任せて

お皿とか色々お借りしますね

はい、こんなもんかな

それじゃ、ご主人様、まず一杯

いやいや、おまじないはもういいでしょ！

「せっかくボトル入れたのに」って

それなんか違うタイプのお店のシステムじゃない？

よく知らないけど

ご主人様もよく知らないなら、言わなくていいから

はい、じゃあグラス持って

かんぱ～い！

こくこく……

ん、おいしいっ！

高いワインって、苦みがあったり、正直、あんまり良さ分かんないだけど
これ、すっごく飲みやすくておいしい

ありがとうございます、ご主人様

考えてみたら、今日、たくさんごちそうになってますね

あたしも半分出しましょうか？

……そうですか、ご主人様がそういうなら

「その代わり、お願いをたくさん聞いてもらってる」？

ん～、今のとこ、そんな大したことしてませんよ～

まあ、メイド服着て敬語で喋るだけでも
けっこう新鮮ですけど……

あっという間にグラス空いちゃいましたね

さっ、もう一杯

ごくごく……

んふふ、ほんとにおいしい

ふぅ、たまにはこうやっておうちで飲むのも
まったりしていいですね～

居酒屋とかだと、周りがガヤガヤしてますからね

お昼から飲めるし、メイド服も着れるし

いやいや、お外でこの格好はおかしいでしょ？

「別にかまい」ます～

イタいカップルだと思われますって、ゼッタイ！

ご主人様、もう酔ってます？

あ～、これは酔ってますね

いいお酒みたいですし、
おうちで飲んでるとリラックスしてる分、
早く酔いが回る気がしますね～

んふふ～

そういうあたしも、いい気分になってきました

ちょっとフラフラします～

ご主人様、おとなりよろしいですか～？

失礼しま～す

よいしょっ

んふふふふっ

昼間っからメイドさんをはべらせて
宅飲みとはいい御身分ですね～、ご主人様？

ゼミのレポートは順調なんですか～？

夏休みまでに提出でしょ～？

えっ、全然はべってない？　ふんぞり返ってる？

いいんです～、あたしはそういうタイプのメイドさんなんです～

お酒入ると素が出ちゃう設定なんです～

たまに出るメイドさんの素の部分を愛でるのが
ツウってものですよ～

ああ、ほら、グラス空いちゃってるじゃないですか～

飲んで飲んで

アルハラじゃありません～

ご奉仕です～

は～い、かんぱ～い！

んふふふふふっ、かんぱいはね～
何回したっていいんです～

ありゃりゃ……

もうボトル半分空いちゃいました～

ペース早い？

ぜ～んぜん、大丈夫です～

ほ～ら、まだ手つきはしっかりしてるでしょ～

ちゃんとご奉仕できてますよね～？

メ～ドの使命をまっと～できてますよね～？

だから、ぜ～んぜん、へ～きなんです～

あ～、ご主人様のほうが、手つき、あぶなっかしいじゃないですか～

顔もけっこう赤いですよ～

気にしないで

すぐ拭きますから

でも、割れてご主人様がケガしなくてよかったです

ほら、手つきもあぶなっかしいから～

もうご主人様は、自分でおつまみ持つの禁止で～す

くすくすくすくす

あたしが食べさせてあげますから

はい、あ～ん

はい、ワインもどうぞ～

んふふふ～、おいしいですね～

あたしもちょっときゅうけい～

（もたれかかる）
ご主人様ぁ

ちょっとごろごろしましょ～

ふひぃ……

はぁ、腕あったかくてほっとします～

ふふふ～、もっとくっついちゃっていいですか～？

いいですよね～

失礼しま～す

ぴとっ

あらあら～？

いたずらな手ですね～、ご主人様？

ふふ～、どうですか、メイド服のさわり心地は？

ぶっちゃけ、そんなに手触りよくないでしょ～？

スカートの生地、けっこう厚手ですからね～

見た目はすっごい可愛いのにね～

いちお～、しよ～にんのお洋服ですから～

ざんねんれした～

「それなら」って……

んきゃあっ！　ちょっと！

どこに手ぇ入れてるんれすか、もうっ！

恥ずかしいからぁ

んもぅ……くすぐったいってば……

だ～め～で～す！

そんなメイドにセクハラするようなご主人様、こまります～

奥方様に言いつけますよ～

こらっ、だ～めってば……！

ほ～ら、おしまいっ

んふふふぅ

エッチなお願いは～
ラメだ～って言っられしょ

んん～、べっつにぃ

怒っれないよ～

ほーら、そんな顔しないで

飲んで飲んで

ほら、あ～んしてあげるから

あ～ん

よ～しよし、いい子ですね～

ねっ、あらしにできることならやったげるから

お願いも～、まらいっこのこっれるれしょ？

ん？　一個らっけ？　二個？

ん～、わあんなくなっちゃった～

くすくすくすくす、ひっく

あははははははっ

ん～、お水～？

へ～き、へ～き、れんれん酔ってませんから～

あ～、すご～い

ワイン、空いひゃっら～

ご主人様、飲みすぎ～

ん～、あらし～？　あらしはそんな飲んでらいし～

おつまみも～、ぜ～んぶ空いちゃった

あははっ、ご主人様、ねむたそ～

寝ちゃってもいいれすけど～

ソファにつっぷしちゃらめれすよ～

ここじゃらめれす～

かぜ引いちゃいますよ～

ほーら、あらしといっしょにベッドにいきましょうね～

よいしょ～

ほ～ら、もうちょっと、がんばって

は～い、ベッドにとうちゃく～

・台本（ゆるボイ！）
【いちゃいちゃ】罰ゲームということで、幼なじみ彼女にメイド服を着せて色々命令してみた④
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
KULANA