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ヤンデレな悪役令嬢 B
  • ファンタジー
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  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3845文字(約 12分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪役令嬢
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 あらすじとしましては「とある屋敷に使用人と雇われ、令嬢から酷使され・・・・・・」といった内容となっております。

 キャライメージは「高圧的で実は寂しがりやなお嬢様」です。
本編
 (効果音:木のドアをノック1)

 どうぞ、開いてますわ。

 (効果音:ドアを開ける1)

 あら・・・・・・知らない顔ね。

 新しく入った方かしら。

 ・・・・・・あぁ、そうでした。

 前の人は私がクビにしたのでした。

 その補充で来たのね。

 ・・・・・・ふぅん。(顔と体をじっくりと嘗めるように見ているイメージをしていただけると)

 じゃあまず、お紅茶を入れてくれる?

 ・・・・・・何突っ立ってるの。

 早くポットとティーカップを持ってきなさい!

 この後、予定が入ってるのだから。

 私を待たせないで。どうなるかわかるでしょう?

 ・・・・・・ふん。

 じゃあ早く持ってきて。

 (効果音:アスファルトの上を歩く2)

 【部屋に戻ってくる】

 (効果音:木のドアをノック1)

 あら、早いわね。

 いいわよ、開いてるわ。

 (効果音:ドアを開ける1)

 (効果音:アスファルトの上を歩く1)

 (効果音:ソーサーにコーヒーカップを置く)

 じゃあ、カップにお湯を注いで?

 (効果音:水ちょろちょろ)

 ・・・・・・ちょっと。

 色が薄すぎ。ちゃんと蒸らした?

 ほら、嗅いでみなさい。

 全然匂いがしないでしょう?

 ・・・・・・んく。(飲料音)

 温いわ。

 私、熱いのが好みなのだけど。

 このカップが私のお気に入りじゃなかったら、これごと貴方に投げつけていたのだけれど。

 まあでも・・・・・・。

 この紅茶、丁度飲みたかったのよ。

 何から何までなってはいないけれど。

 なんでわかったの?私の気持ち。

 んく。(飲料音)

 ・・・・・・あら。もうこんな時間。

 丁度いい。貴方がどこの誰の使用人になったのかを見せてあげる。
 
 読み書きはできるわよね?

 書記として、公務に付き合って。

 さ、いきますよ。

 (効果音:アスファルトの上を歩く1)

 【会議室にて】

 ごきげんよう、お父様、兄さま、臣下の皆様。

 (効果音:椅子に座る3)

 ん、っと。

 あなたは後ろに座って。

 で、この紙の束とこのペン。

 私が言ったことを記録しなさい。

 それで・・・・・・お父様、今回はどのような?  

 あぁ・・・・・・あの国ですか。

 確かにあの国は血気盛んですが、兵力や物資はこちらが上です。

 (効果音:シャーペンで字を書く)

 ですが、お父様ももうご老齢です。戦が長引いてしまえば・・・・・・。

 ・・・・・・そうですね、兄さま。できれば戦はせずに外交で勝ちたいところ。

 そういえば、あの国とは貿易で、我が国から綿や鉄などを送っていますよね。

 (効果音:シャーペンで字を書く)

 こちらから送る数を減らす、または全てを、というのはいかがです?

 戦よりは年月がかかりますが、余計な恨みを残さずに、弱体化できるのでは?

 ・・・・・・はい。そのように。

 それで、次は・・・・・・。

 【令嬢の部屋へ】

 (効果音:ドアを開ける1)

 ふぅ。

 それじゃあ早速、記録を見せて?

 ・・・・・・貴方、字が綺麗ね。

 とても見やすいわ。

 ・・・・・・ん。

 これは、賃金を上げなきゃね。

 今後もお願いするわ。

 ああ、そうそう。

 明日からは朝、私を起こすのと、朝昼晩3食の用意、ドレスの見繕い。

 あぁ、あと。近々、学者方との晩餐会がありますので、その食材の手配とワインの調達を。

 ・・・・・・なぁに、その顔。

 別に無理にとは言わないわ?

 この屋敷から出て行ってもらうだけだから。

 ・・・・・・一人でも、できますから。(呟き。寂しそうな声音を醸していただけますと)

 ということで、明日から頼むわね?

 【数日後、令嬢の部屋にて。】

 (効果音:木のドアをノック1)

 開いているわ。入って。

 (効果音:ドアを開ける1)

 丁度髪を解き終わったところよ。

 じゃあ・・・・・・いつもの肩もみ、頼むわね。

 (効果音:衣擦れ3)

 んっ、んっ。

 ふふ。大分上手くなってきたわね。

 最近はお茶も・・・・・・たまに温いけど。

 マシになってきたわね。

 ・・・・・・貴方みたいな人は初めてよ。

 あんなに仕事を押し付けても、逃げないで、今もまだ私の傍にいるの。

 ふふ。物好きね、貴方。

 それとも、そんなにお金が欲しいのかしら?

 ・・・・・・正直な所。私の事、怖いでしょう?

 いいの。そう胡麻化さなくても。分かってるから。

 この国の王の子として生まれたから、それに相応しいように振舞ってきたのだけど。

 父様や兄さまのようには上手くできなくて。

 ・・・・・・実は、私の兄さまは。

 不治の病に侵されておりまして。

 父様の前ではああして気丈に振舞っているけれど、この間、私に、兄さまは・・・・・・。

 この国を頼むぞ、と。

 だから、この国を強く、父様のように繁栄させるには、と。

 ずっと、ずっと。

 そうしたら、全ての人間が信用できなくなってしまい。

 そんなときに、貴方みたいな方がやってきて。

 最初は、どうせすぐに私の前から居なくなる、と思いました。

 でも、そうならなかった。

 いえ、むしろ。

 ・・・・・・嬉しかった。

 やっと、家族以外で、初めて信用できる人ができて。

 貴方の事を、信用しても・・・・・・よいでしょうか?

 ふふ。

 ・・・・・・あら?もうこんな時間ですか。

 肩もみ、ありがとうございます。

 おかげで、今夜も眠れそうです。

 では、明日も頼みますね?

 おやすみなさい。

 【翌日の朝、令嬢の部屋にて】

 (効果音:木のドアのノック1)

 開いてるわ、入って。

 (効果音:ドアを開ける1)

 もう。律儀ね、貴方。

 ノックなんてしなくてもいいのよ?

 ふふ。

 朝食は何かしら?

 いつもよりお腹が減ってるの。お肉だったら嬉しいわ。

 (効果音:木のドアをノック1)

 あら?誰かしら。

 はぁい、どうぞ。

 (効果音:ドアを開ける1)

 ごきげんよう。

 どなたですか?

 ・・・・・・あぁ、あの海沿いの土地の。

 あ、もしかして・・・・・・貿易の件で来たのかしら?

 ・・・・・・ふふ、そうなのね。

 ねぇ貴方、紅茶はお好きかしら?

 ・・・・・・ふふ、そう。

 じゃあ、二人分の紅茶を、お願いしますわ。

 【部屋に戻ってくる】

 (効果音:木のドアをノック1)

 はい、どうぞ。

 (効果音:ドアを開ける1)

 いつもありがとう。

 彼、仕事が速いでしょう?

 自慢の使用人なの。

 ・・・・・・ここに来た、ということは、協力してくれるのね?

 ・・・・・・そう。ありがとう。

 共に、国の為に事を為しましょうね?

 ・・・・・・ところで。

 なぜ、彼の事をずっと見ているのですか?

 何か、お気に召さない点でもありましたか?

 ・・・・・・え?幼馴染?彼が?

 そうだったのですね!

 貴方も良かったわね、懐かしい人に会えて。

 ・・・・・・え?今なんと言いましたか?

 1週間、彼を借りたいって、仰いました?

 ・・・・・・確かに、彼にとっては故郷となりますし、よい羽休めにも・・・・・・なるでしょうね。

 で、ですが・・・・・・その間、私は一体、誰を信じればよいのですか?
 
 わ、私は一体、どうすればよいのですか・・・・・・?

 あ・・・・・・ごめんなさい。取り乱してしまって。

 ・・・・・・一か月後にまた、ここにお伺いになられるのですね。

 はい。分かりました。

 今日のところは・・・・・・はい。

 お気をつけてお帰りください。

 (効果音:アスファルトの上を歩く1。遠ざかる風にできますと)

 (効果音:ドアを閉める2)

 ・・・・・・1週間だなんて。

 でも、断れば、あの国との関係が悪くなるやも・・・・・・。

 長すぎる。

 私、貴方とは毎日こうして、いるのですよ?

 それが、1週間も貴方と会えなくなるだなんて。

 なぜ・・・・・・なぜなのです。

 なぜ・・・・・・皆、私から離れていくの。

 父様も、兄さまも、そして貴方も・・・・・・私から・・・・・・。

 また、私は一人ぼっちになるの?

 ・・・・・・あぁ。

 ふふ、良いことを思いつきました。

 確か、ここに・・・・・・。

 あぁ、ありました。

 (効果音:剣を抜く)

 どうですか?このサーベル。

 去年の誕生日に、父様から賜ったのです。

 このサーベルで、今から貴方の体を貫きます。

 安心してください。こう見えても剣術の心得はあるのです。急所は外します。

 これで、貴方の体を痛めつけて、時には手足が動かなくなるまで切り付けて。

 そうすれば、そのような姿となった貴方を見て、あの方は無理をさせまいと、遠慮をなさるはず。

 あぁ、動かないでください。

 手元が狂います。

 ・・・・・・私、もう、嫌なんです。

 心を許せる人が、目の前から消えるのが。

 今まで、私が手をこまねいていたせいで、皆離れていってしまった。

 だから私、決めたのです。

 貴方だけは、どんな手を使ってでも、ずっと、私の手を握って貰うって。

 うふふふ。

 たとえ、貴方の体や顔が、どのような姿になっても。

 もう二度と、ポットやペンが持てなくなるような体になったとしても。

 私は、貴方に、この心と体を差し出したいのです。

 貴方は、私にその二つを割いてくれているのだから、私もそれに応えたいのです。。

 ですが・・・・・・ふふ。恥ずかしいですね、このような事を言うのは。

 ・・・・・・ふふ。胸が熱いです。

 では・・・・・・そうですね。まずは足・・・・・・でしょうか。

 そうすれば、あの方と一緒に歩く、という事もないでしょう。

 ・・・・・・そのような顔をせずとも大丈夫です。

 なので・・・・・・。

 貴方も、私の事を、信用してくださいますか?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレな悪役令嬢 B
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清 カズスケ
ライター情報
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 趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。

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 各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
 
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