- ファンタジー
- ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4581文字(約 15分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
受付嬢
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
内容としては「とあるギルドに入会し受付嬢と仲良くなるが、日々会ううちに彼女の様子が・・・・・・」となっております。
キャライメージとしては「失うのが怖い受付嬢ちゃん」です。
キャライメージとしては「失うのが怖い受付嬢ちゃん」です。
本編
【ある日の朝、町にて】
(歩く足音)
あ、おはようございます!お待ちしておりましたよ!
あなたが新しくギルドに入った方ですね?
私はここで受付嬢をしている者です。
お仕事としては、ご依頼を冒険者の皆さんに提案したり、ご依頼を達成為された時に報酬金のお支払いなどを行っております。
これからよろしくお願いしますね?
では早速ですが・・・・・ご依頼の方を紹介しますね?
(本のページを素早くめくる音)
んーっと。そうですねぇ・・・・・・あ、これなんていかがでしょう?
森の薬草とキノコを採ってくる依頼です!
報酬金の方は多いとは言えませんが危険もほぼ無く、安全にこなせるかと思います!
他の依頼は・・・・・・あ、荷馬車への積み込み、夜の街の見回りなどもおすすめですよ!
あ・・・・・・その、実はギルドの決まりで、新しく入った方は暫くの内は魔物と戦う依頼は出せないのですよ。
魔物と戦う依頼となると、やはり暫くは依頼を受ける、という事に慣れていただき、様々な状況を体験したあとでないと。
それに、魔物と戦う依頼は、何人かの冒険者の方と行う形のものがほとんどなので、その点からもやはり、他の冒険者の方と何度か依頼をこなし、顔なじみ程度にはなっていただかないと、依頼の達成が難しくなるかもしれません。
分かっていただけると、助かります。
では気を取り直して・・・・・・どの依頼をお受けになられますか?
(数秒間を開けてください)
はい!そのご依頼ですね?わかりました。
では、いってらっしゃい!ご依頼の成功を、お祈りしています。
【同日の夕方】
(カラスの鳴き声)
(歩く足音)
あっ!おかえりなさい!
無事に達成できたようですね!お疲れ様です。
ではこちら、報酬金です。受け取ってください。
それとこちら。初めてのご依頼の達成を祝って、私からのプレゼントです!
スパイスで味付けをしたお肉と、焼きたてのパンです。辛すぎないように気を付けたつもりですが、もしお口に合わなかったら・・・・・・ごめんなさい。
その・・・・・・実は最近、このギルドに新しい冒険者の方が来てくれなくてですね?
もし来たとしても、皆さん、最初の依頼の内容を聞くと、苦い顔をして出ていってしまうのです。
だから、夕日に照らされて戻ってくる貴方の姿を見た時、心の底から嬉しかったのです。
その・・・・・・実は私の立場上、冒険者さんに贈り物をするのはいけない事なのです。
だから、この件は内緒にしてくださいね?
それにしても・・・・・・やはり冒険者になる方は、魔物を倒す依頼を受けたいものなのでしょうか?
ですが、あの依頼はほぼ全てが危険で、本当は経験を積んだ方にも行って欲しくなく・・・・・・。
あ・・・・・・ご、ごめんなさい。受付嬢である私がこんな事言ってはだめですよね!
では・・・・・・これからも、よろしくお願いしますね?
応援していますから。
【別日、ギルドにて】
(スズメの鳴き声)
おはようございます。
ふふ。あれから沢山のご依頼を受けて、達成してくださいましたね。
では今日は・・・・・・そうですね、魔物を討伐するご依頼を受けてみますか?
とはいっても、町と町の通り道に現れる、小さな魔物ですが。
ですが数は多いみたいですので、油断はしないでくださいね?
一人で大丈夫だなんて思わずに、他の冒険者さんに声を掛けたり・・・・・・そうそう、道具や武器などもしっかり用意していってくださいね?
それから、それから・・・・・・。
無事に、帰ってきてくださいね?
あ、よかったらこちらを持って行ってください!
歩きながらでも食べられるように干し肉とスティック状に切ったお野菜に、パンが二つ。この袋の中に入っています。
ご依頼の場所は少し遠いので、お腹が減ったら是非食べてください!かさばるようでしたらどこかで捨ててきてくださっても構いませんから!
それでは、その・・・・・・いってらっしゃい。
【同日夕方、ギルドにて】
(歩く足音)
あぁ・・・・・・!おかえりなさい!
無事でなによりです!
それと、お疲れ様です。
本当に、良かった。
ふふ。ごめんなさい。
ずっと緊張しっぱなしでしたから、体の力が抜けてしまって。
あ、丁度さっきパンが焼けたのです!
良かったら一緒に・・・・・・は、流石にダメですよね。
お持ちしますので、夕食に食べていただけるととても嬉しいです。
あの・・・・・・もう、今後はこのような依頼は・・・・・・。(もごもごと消え入るような声をイメージしていただけますと)
い、いえ。なんでもありません。
では、これからも、よろしくお願いします。
【別日、ギルドにて】
(歩く足音)
あ、おはようございます。
その、実は今朝。とあるご依頼が来てですね?
隣町に、凄い数の魔物が向かってるとの事でして、既に殆どの方がその依頼を受けて、その場所へ向かいました。
それで・・・・・・実は是非力を貸してほしいと、ご依頼をくださった方が貴方を指名しておりましてですね。
特別な報酬も、ご用意してるのだとか。
で、ですが、とても危険な内容となっておりまして、貴方が居なくとも、既に多くの方が向かいましたし、依頼の達成は問題なく行われるものと・・・・・・。
い、いえ。忘れてください。
それで・・・・・・お受けになられますか?このご依頼。
・・・・・・そう、ですか。お受けになられるのですね。
ま、待って。待ってください!
どうしても、行かれるのですか?
し、死んでしまうかもしれないのですよ?もう、親しい人に会えなくなるのかもしれないのですよ?
それでも、行ってしまわれるのですか?
私、私・・・・・・貴方の事が・・・・・・。
(深呼吸)
いえ。なんでもありません。
では、せめてこれを持って行ってくれませんか?
私が普段から身を守るために持ち歩いている小刀です。
どうか、どうか、貴方が無事に戻ってきますように・・・・・・。
ごめんなさい、引き留めてしまって。
それでは・・・・・・いってらっしゃい。
【翌日、ギルドにて。】
(人々の喧騒)
あっ、おかえりなさい!
皆さん、もうお帰りになられてますよ。
果実酒とエール、どっちにしますか?
あ、お水とお茶もありますよ?
実はちょっとだけ、こういうことをしてみたかったのです。
ふふっ。いつもはあんなに厳しい顔の方も今日は大きないびきをかいていますね。
貴方も、今日は羽目を外して、お腹一杯食べていってくださいね?
(数秒間を開けてください)
あの、隣いいでしょうか?
皆さんもう、ほとんどは酔いつぶれて眠ったか、お帰りになられましたから、暇だったのです。
改めて、ご依頼の達成、お疲れ様です。
またこうして、貴方と話すことが出来て、とても嬉しいです。
でも・・・・・・その頬の傷、今回の依頼で付いたのですよね?
痛く、無いのですか?
い、いえ。見た所そこまで深くはなさそうなので、大丈夫かとは思いますが・・・・・・。
でも、今回の依頼を達成した貴方の元にはきっと、これからもっと沢山の依頼が・・・・・・。
今回よりも、もっと恐ろしい魔物を相手にする依頼が、これから出てくるかもしれません。
もっとつらい思いや、痛い思いや、それから・・・・・・。
そ、そうなったら、いつか貴方が、遠くに行ってしまうかもしれない。いつか、あえなくなる日が来るかもしれない。
なので、一つ提案があるのです。
これからこのギルドで、新しく入った冒険者さんの育成、教官になってくれませんか?
依頼への取り組み方や、どのような道具が必要だとか、こういう武器が便利だとか、時には訓練を付けたり。
そうしたアレコレを教えるというお仕事なのですが、いかがでしょう?
実は丁度、人手が足りていなかったのです!様々な依頼をこなしてきた貴方ですから、きっと皆さんに慕われるいい教官になります。
それに、あなたにしていただけるのならば、私としてもとても心強いですし!
だから・・・・・・その、どうですか?
冒険者をやめて、このギルドの教官として一緒に頑張りませんか?
・・・・・・そう、ですか。
いえ、そう申し訳なさそうな顔をしないでください。
ふふ。ごめんなさい、私も少し酔っぱらっちゃったかもしれないですね。
さ、お水。持ってきましたよ。
(数秒間を開けてください)
私、今までに沢山の冒険者の方と出会ってきました。
殆どの方は、依頼の内容に対して口論になったり、報酬金の事に対して言い争いになったり。そんな方が殆どでした。
私に挨拶をしてくれる方なんて、いままでに数えるほどしかいらっしゃいませんでした。
でも、貴方は・・・・・・私の事をギルドの受付嬢としてだけではなく、一人の人間として接してくれた。
すごく、嬉しかった。
あら・・・・・・どうしましたか?
大丈夫ですよ、寝てしまっても。実はこのギルドの2階に私の部屋がありますので、よかったらそこでお休みになられてください。
肩、お貸ししますから。いきましょう?
ふふ。(暗い笑顔で言っているイメージをしていただけますと)
【翌日の朝、ギルド二階にて】
あ・・・・・・おはようございます。
良かった。気分がすぐれなかったり、変な所はありませんか?
体が動かせないという事以外でありますか?
ん・・・・・・見た所、大丈夫そうですね。良かった。
あ、その・・・・・・実はさっき、あなたの体に痺れ薬を注入しましてですね?
元々は魔物を生きたまま捕らえるための薬なので、何倍にも薄めて使ったのですが・・・・・・。
何事もなさそうで、安心しました。
・・・・・・その顔。戸惑っているのですね。
そうですよね。気が付いたら体が動かせなくなっているのですもの。
私、貴方とこの先、ずっと一緒にいたくなってしまったのです。
でも、貴方はきっと、この先も冒険者として、もっと危険な依頼を受けていくのでしょう。
私、初めてなのです。男性をみて、このような気持ちになるの。
最初は仕事と割り切っていました。貴方にパンを差し上げた時も、やる気を出してほしいから必要なことだと、自分を納得させていました。
でも、貴方を見送るたびに、胸が締め付けられたのです。それも、危険な依頼であればあるほどに。
それでも、貴方はきっと・・・・・・。
だから私、心を決めたのです。
ふふ。
冒険者の方が、自ら引退を選ぶ理由ってご存じですか?
様々な理由がありますが、一番は・・・・・・利き手が使えなくなったときです。
(剣を鞘から出す音)
この牙はですね、鋭いのは勿論、強力な毒が染み出していてですね?
この毒に触れると、痛みを感じなくなるのです。
これで、今から貴方の利き手を、切り落とします。
大丈夫です。痛みはありません。
それに、緊急時に備えて止血の方法は知っております。
うふふ。そんなに目をキョロキョロさせても体、動かせないですよ?
貴方の体を傷つけるなんて、とずっと思いとどまっていました。
ですが、ふふ。今にして思えば、貴方は依頼のせいで命を奪われることはなくなるのですもの。
これからもずっとずぅっと。
ここで一緒に、頑張っていきましょう?
(歩く足音)
あ、おはようございます!お待ちしておりましたよ!
あなたが新しくギルドに入った方ですね?
私はここで受付嬢をしている者です。
お仕事としては、ご依頼を冒険者の皆さんに提案したり、ご依頼を達成為された時に報酬金のお支払いなどを行っております。
これからよろしくお願いしますね?
では早速ですが・・・・・ご依頼の方を紹介しますね?
(本のページを素早くめくる音)
んーっと。そうですねぇ・・・・・・あ、これなんていかがでしょう?
森の薬草とキノコを採ってくる依頼です!
報酬金の方は多いとは言えませんが危険もほぼ無く、安全にこなせるかと思います!
他の依頼は・・・・・・あ、荷馬車への積み込み、夜の街の見回りなどもおすすめですよ!
あ・・・・・・その、実はギルドの決まりで、新しく入った方は暫くの内は魔物と戦う依頼は出せないのですよ。
魔物と戦う依頼となると、やはり暫くは依頼を受ける、という事に慣れていただき、様々な状況を体験したあとでないと。
それに、魔物と戦う依頼は、何人かの冒険者の方と行う形のものがほとんどなので、その点からもやはり、他の冒険者の方と何度か依頼をこなし、顔なじみ程度にはなっていただかないと、依頼の達成が難しくなるかもしれません。
分かっていただけると、助かります。
では気を取り直して・・・・・・どの依頼をお受けになられますか?
(数秒間を開けてください)
はい!そのご依頼ですね?わかりました。
では、いってらっしゃい!ご依頼の成功を、お祈りしています。
【同日の夕方】
(カラスの鳴き声)
(歩く足音)
あっ!おかえりなさい!
無事に達成できたようですね!お疲れ様です。
ではこちら、報酬金です。受け取ってください。
それとこちら。初めてのご依頼の達成を祝って、私からのプレゼントです!
スパイスで味付けをしたお肉と、焼きたてのパンです。辛すぎないように気を付けたつもりですが、もしお口に合わなかったら・・・・・・ごめんなさい。
その・・・・・・実は最近、このギルドに新しい冒険者の方が来てくれなくてですね?
もし来たとしても、皆さん、最初の依頼の内容を聞くと、苦い顔をして出ていってしまうのです。
だから、夕日に照らされて戻ってくる貴方の姿を見た時、心の底から嬉しかったのです。
その・・・・・・実は私の立場上、冒険者さんに贈り物をするのはいけない事なのです。
だから、この件は内緒にしてくださいね?
それにしても・・・・・・やはり冒険者になる方は、魔物を倒す依頼を受けたいものなのでしょうか?
ですが、あの依頼はほぼ全てが危険で、本当は経験を積んだ方にも行って欲しくなく・・・・・・。
あ・・・・・・ご、ごめんなさい。受付嬢である私がこんな事言ってはだめですよね!
では・・・・・・これからも、よろしくお願いしますね?
応援していますから。
【別日、ギルドにて】
(スズメの鳴き声)
おはようございます。
ふふ。あれから沢山のご依頼を受けて、達成してくださいましたね。
では今日は・・・・・・そうですね、魔物を討伐するご依頼を受けてみますか?
とはいっても、町と町の通り道に現れる、小さな魔物ですが。
ですが数は多いみたいですので、油断はしないでくださいね?
一人で大丈夫だなんて思わずに、他の冒険者さんに声を掛けたり・・・・・・そうそう、道具や武器などもしっかり用意していってくださいね?
それから、それから・・・・・・。
無事に、帰ってきてくださいね?
あ、よかったらこちらを持って行ってください!
歩きながらでも食べられるように干し肉とスティック状に切ったお野菜に、パンが二つ。この袋の中に入っています。
ご依頼の場所は少し遠いので、お腹が減ったら是非食べてください!かさばるようでしたらどこかで捨ててきてくださっても構いませんから!
それでは、その・・・・・・いってらっしゃい。
【同日夕方、ギルドにて】
(歩く足音)
あぁ・・・・・・!おかえりなさい!
無事でなによりです!
それと、お疲れ様です。
本当に、良かった。
ふふ。ごめんなさい。
ずっと緊張しっぱなしでしたから、体の力が抜けてしまって。
あ、丁度さっきパンが焼けたのです!
良かったら一緒に・・・・・・は、流石にダメですよね。
お持ちしますので、夕食に食べていただけるととても嬉しいです。
あの・・・・・・もう、今後はこのような依頼は・・・・・・。(もごもごと消え入るような声をイメージしていただけますと)
い、いえ。なんでもありません。
では、これからも、よろしくお願いします。
【別日、ギルドにて】
(歩く足音)
あ、おはようございます。
その、実は今朝。とあるご依頼が来てですね?
隣町に、凄い数の魔物が向かってるとの事でして、既に殆どの方がその依頼を受けて、その場所へ向かいました。
それで・・・・・・実は是非力を貸してほしいと、ご依頼をくださった方が貴方を指名しておりましてですね。
特別な報酬も、ご用意してるのだとか。
で、ですが、とても危険な内容となっておりまして、貴方が居なくとも、既に多くの方が向かいましたし、依頼の達成は問題なく行われるものと・・・・・・。
い、いえ。忘れてください。
それで・・・・・・お受けになられますか?このご依頼。
・・・・・・そう、ですか。お受けになられるのですね。
ま、待って。待ってください!
どうしても、行かれるのですか?
し、死んでしまうかもしれないのですよ?もう、親しい人に会えなくなるのかもしれないのですよ?
それでも、行ってしまわれるのですか?
私、私・・・・・・貴方の事が・・・・・・。
(深呼吸)
いえ。なんでもありません。
では、せめてこれを持って行ってくれませんか?
私が普段から身を守るために持ち歩いている小刀です。
どうか、どうか、貴方が無事に戻ってきますように・・・・・・。
ごめんなさい、引き留めてしまって。
それでは・・・・・・いってらっしゃい。
【翌日、ギルドにて。】
(人々の喧騒)
あっ、おかえりなさい!
皆さん、もうお帰りになられてますよ。
果実酒とエール、どっちにしますか?
あ、お水とお茶もありますよ?
実はちょっとだけ、こういうことをしてみたかったのです。
ふふっ。いつもはあんなに厳しい顔の方も今日は大きないびきをかいていますね。
貴方も、今日は羽目を外して、お腹一杯食べていってくださいね?
(数秒間を開けてください)
あの、隣いいでしょうか?
皆さんもう、ほとんどは酔いつぶれて眠ったか、お帰りになられましたから、暇だったのです。
改めて、ご依頼の達成、お疲れ様です。
またこうして、貴方と話すことが出来て、とても嬉しいです。
でも・・・・・・その頬の傷、今回の依頼で付いたのですよね?
痛く、無いのですか?
い、いえ。見た所そこまで深くはなさそうなので、大丈夫かとは思いますが・・・・・・。
でも、今回の依頼を達成した貴方の元にはきっと、これからもっと沢山の依頼が・・・・・・。
今回よりも、もっと恐ろしい魔物を相手にする依頼が、これから出てくるかもしれません。
もっとつらい思いや、痛い思いや、それから・・・・・・。
そ、そうなったら、いつか貴方が、遠くに行ってしまうかもしれない。いつか、あえなくなる日が来るかもしれない。
なので、一つ提案があるのです。
これからこのギルドで、新しく入った冒険者さんの育成、教官になってくれませんか?
依頼への取り組み方や、どのような道具が必要だとか、こういう武器が便利だとか、時には訓練を付けたり。
そうしたアレコレを教えるというお仕事なのですが、いかがでしょう?
実は丁度、人手が足りていなかったのです!様々な依頼をこなしてきた貴方ですから、きっと皆さんに慕われるいい教官になります。
それに、あなたにしていただけるのならば、私としてもとても心強いですし!
だから・・・・・・その、どうですか?
冒険者をやめて、このギルドの教官として一緒に頑張りませんか?
・・・・・・そう、ですか。
いえ、そう申し訳なさそうな顔をしないでください。
ふふ。ごめんなさい、私も少し酔っぱらっちゃったかもしれないですね。
さ、お水。持ってきましたよ。
(数秒間を開けてください)
私、今までに沢山の冒険者の方と出会ってきました。
殆どの方は、依頼の内容に対して口論になったり、報酬金の事に対して言い争いになったり。そんな方が殆どでした。
私に挨拶をしてくれる方なんて、いままでに数えるほどしかいらっしゃいませんでした。
でも、貴方は・・・・・・私の事をギルドの受付嬢としてだけではなく、一人の人間として接してくれた。
すごく、嬉しかった。
あら・・・・・・どうしましたか?
大丈夫ですよ、寝てしまっても。実はこのギルドの2階に私の部屋がありますので、よかったらそこでお休みになられてください。
肩、お貸ししますから。いきましょう?
ふふ。(暗い笑顔で言っているイメージをしていただけますと)
【翌日の朝、ギルド二階にて】
あ・・・・・・おはようございます。
良かった。気分がすぐれなかったり、変な所はありませんか?
体が動かせないという事以外でありますか?
ん・・・・・・見た所、大丈夫そうですね。良かった。
あ、その・・・・・・実はさっき、あなたの体に痺れ薬を注入しましてですね?
元々は魔物を生きたまま捕らえるための薬なので、何倍にも薄めて使ったのですが・・・・・・。
何事もなさそうで、安心しました。
・・・・・・その顔。戸惑っているのですね。
そうですよね。気が付いたら体が動かせなくなっているのですもの。
私、貴方とこの先、ずっと一緒にいたくなってしまったのです。
でも、貴方はきっと、この先も冒険者として、もっと危険な依頼を受けていくのでしょう。
私、初めてなのです。男性をみて、このような気持ちになるの。
最初は仕事と割り切っていました。貴方にパンを差し上げた時も、やる気を出してほしいから必要なことだと、自分を納得させていました。
でも、貴方を見送るたびに、胸が締め付けられたのです。それも、危険な依頼であればあるほどに。
それでも、貴方はきっと・・・・・・。
だから私、心を決めたのです。
ふふ。
冒険者の方が、自ら引退を選ぶ理由ってご存じですか?
様々な理由がありますが、一番は・・・・・・利き手が使えなくなったときです。
(剣を鞘から出す音)
この牙はですね、鋭いのは勿論、強力な毒が染み出していてですね?
この毒に触れると、痛みを感じなくなるのです。
これで、今から貴方の利き手を、切り落とします。
大丈夫です。痛みはありません。
それに、緊急時に備えて止血の方法は知っております。
うふふ。そんなに目をキョロキョロさせても体、動かせないですよ?
貴方の体を傷つけるなんて、とずっと思いとどまっていました。
ですが、ふふ。今にして思えば、貴方は依頼のせいで命を奪われることはなくなるのですもの。
これからもずっとずぅっと。
ここで一緒に、頑張っていきましょう?
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ライター情報
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趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。
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