会社の中間管理職である貴方には、とても有能なアンドロイドの部下がいた。彼女の気遣いに感謝していると、なぜだかいきなり自らを売り込むべく、貴方に個人営業をかけてきて…？

お疲れ様です、課長。会議の進捗はいかがでした？


そうですか…課長も大変ですね。上と下の間に立たねばならぬ立場として、毎日さぞ苦労が絶えないことでしょう。


いえ…データ処理はアンドロイドであるわたしの得意分野ですので。頼まれれば、いつでもお引き受けいたします。


えぇ。そのような雑務はすべてわたしに任せて、課長は課長にしか出来ないお仕事をなさってください。


はい。お褒めの言葉、ありがとうございます。それより、先ほどから肩が辛そうですが、もしよろしければ、わたしがお揉みしましょうか？


えぇ。ちょうどそこの応接室が開いているようですし、少しだけ使わせてもらいましょう。今日は来客の予定もありませんし。


かしこまりました。では、さっそく中の椅子に腰かけてください。課長の疲れを少しでも癒させていただきますね。


(応接室に入って、彼の肩を揉む)


肩、かなり凝っていますね…これほどまでに凝っていると、普段の日常生活も大変でしょう。


いかがです？これを機にわたしを個人的に雇うというのは…無論、雇う際は無給で構いません。


いえ、遠慮なさる必要はありません。わたしはアンドロイドです。人に使われてこそ、その存在意義を発揮できるというもの。課長は現在、独身でしたよね？身の回りのお世話をする女性を必要としているのでは？


はい。普段からあれほどの熱量で仕事をしているということは、家ではほぼ寝ているだけの生活を送っているはず。わたしを雇っていただければ、仕事後の家事もすべて担当いたしますが。


いいえ。まったく悪くありません。わたしは人間の女性と違い、バッテリーさえあればいくらでも働けます。ましてやわたしは新世代型の機種。家事のノウハウもすべて脳内のデータにインプット済みです。今すぐにでも課長のお役に立てますよ？


はい。今のわたしはいわば、在庫余りの商品。もし、引き取っていただけるというのであれば、わたしとしても非常にありがたいのですが。


それから…わたしは家事やデータ処理だけが得意の、堅物アンドロイドではありません。もしお望みとあらば、夜のお世話だってシてもよろしいのですよ？


はい。夜に一人ご自身を慰めるより、わたしのような容姿端麗な女性に抜いてもらう方が、課長も嬉しいでしょう？無論、女性が男性を気持ち良くする方法も完璧にインプットしてありますので、課長はわたしにすべてを委ねるだけでよろしいのです。


それに関しても問題ありません。たしかにわたしは機械の身体ではありますが、人間の女性と遜色ない質感を整えておりますので。無論、妊娠するリスクもありませんので、中に出し放題ですよ？


その証拠に、ほら…(軽く耳にキス) 今、耳にあてられた唇の感触はまさに人間の女性そのものでしょう？機械だからといって、忌避される理由はどこにもありません。風俗で高いお金を払う必要もなくなるわけですし…お買い得だと思いませんか？


なかなかに強情ですね…ですが、課長はわたしを購入せざるをえません。今から少々、課長のことを調教いたしますので。


(肩揉みを終え、後ろから抱きつく)


…いかがでしょう？後ろからおっぱいを当てられている気分は？課長も一人の男性であれば、このような状況を悪くは思わないはず。


えぇ。「当ててんのよ」というやつです。人間男性の90パーセントはおっぱいに弱いというデータもありますので。


さぁ、課長…一家に一台アンドロイドといわれている時代に、一人で頑張る必要はありません。こんな優良物件が部下として貴方の下にいるのですから、使わねば損というものですよ？


…まぁ、今はそれでかまいません。気持ち良くさせたあとに、また答えを聞かせていただきますので。しばらくわたしにお時間をくださいね？

・台本（ゆるボイ！）
【人外/誘惑】絶対に雇われたい女性アンドロイドのお色気営業
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎