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    かつて、あなたにはあなたのことを溺愛する姉が居た。 しかし、それは姉弟愛などではなく男と女のそれ。 そのことに気付いた姉は気持ちを両親に打ち明けて弟は連れていくと宣言するも、当然受け入れられることなく頭を冷やすように一方的に銘じて姉は遠方の学校へとおしやられてしまう。  必ず迎えに来るからな、私のことを待っていろ。愛する弟よ  そう言い残してファーストキスをあっさりと奪い取って  それから数年。  最近、両親が家に帰ることなく一人ぼっちで家で待つあなたの元に離れ離れになった姉が現れる。  迎えに来たぞ、我が愚弟よ  と、見覚えのある自信満々な凛々しい顔と共に。  姉は愛する弟の元へと帰ってきた。  それは、あなたとの約束を果たすため。  自分の望みを叶えるため  例え離れ離れになっていたとしても弟を想う姉の気持ちはまったく変わってはいなかった。  いや、それどころかむしろ強く大きくなり、激しくあなたのことを求める。  あなたは、もはや女帝とも呼ぶべき精神的パワーを備えた姉に抗うことができるのか?
    2021年06月05日 18:00
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