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公開日2022年05月19日 19:01
更新日2022年05月19日 19:05
文字数
3239文字(約 10分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女を百合に堕とそうとする“姫”
視聴者役柄
百合ハーレムを形成する王子様系委員長
場所
学校
あらすじ
片思いしていた男子生徒に「男っぽい」とフラれ、自分の居場所を求めて百合ハーレムを形成してきたエリート王子様系委員長のあなた。
ハーレムの一員、“姫”である少女は、あなたに本気の恋心を抱いていて、あなたの自身への気持ちを本気にさせようとしている。
本気に堕ちてしまっては、二度と元には戻れない。
そんなあなたの退廃と葛藤を少女は押し切ろうとする。
当台本に対応する委員長メインの台本(本気の恋、はじめませんか side.委員長)があります。
ですが、片方のみの台本使用も可能ですので、使用者の判断にお任せします。
ハーレムの一員、“姫”である少女は、あなたに本気の恋心を抱いていて、あなたの自身への気持ちを本気にさせようとしている。
本気に堕ちてしまっては、二度と元には戻れない。
そんなあなたの退廃と葛藤を少女は押し切ろうとする。
当台本に対応する委員長メインの台本(本気の恋、はじめませんか side.委員長)があります。
ですが、片方のみの台本使用も可能ですので、使用者の判断にお任せします。
本編
あ、委員長さん、来てくれましたね。
いえいえ、私だって丁度来たばかりです。
そもそも委員長さんはお仕事も多いので、私を最優先にして急がせるというのも申し訳ないじゃないですか。
あ、要件でしたね。
わざわざ委員長さんの事を呼び出してしまってすみません。
ですが、これには大事なわけがありまして……
私、あなたのことを満たしてあげたいんです。
あ、私、わかりづらい言い方してしまいましたか?
なんだか、委員長さん怖がってるように見えます。
ですが、これには悪意なんて一切ありません。
ただ、あなたを幸せで満たしてあげたいと思っただけなんですから。
ええ、確かに委員長さんはいつだって私のことも、ハーレムの他の方も偏りなく、愛情深く接してくださるので、私は委員長さんのこと素敵だと思ってます。
だからこそ、無意識によく委員長さんのことを目で追っていたりするのですが、時折、寂しそうな、もどかしさを抱えているような顔をしているように見えるんです。
正直言って、私には委員長さんの抱えている悩みを正確に想像することはできません。
けれども、このハーレムという関係について、何かを抱えているような気がしてならないんです……。
だとしたら、原因は私たちですし、いつだって愛してくださる委員長さんに恩返しをしなければならないと思い立ったばかりなのですが……
本当に、何もないんですか?
それならいいんですけど、委員長さんって、私たちのために気丈に振る舞ってるところがあるじゃないですか。
今だって、そういうことだったりしません?
次の日のことだとか、終わればどうにかなってしまうような、そういうことじゃなくて……
委員長さんという人間としての大きなものを抱えているような、深刻な表情に見えたんですが……
お願いですから、委員長さんの本当の声が聴きたいです。
それが、私たちへの愛情だと思って、教えてください!
私こそ、あなたの悲しんでる顔を見たくないんです。
あなたと共有する幸せこそが私の本当の幸せなんですから。
私の、心配性……ですか……
た、確かに、私こそが余計な心配事を増やしているのかもしれませんが……
やっぱり、そんなのダメです!
委員長さんが自分自身に蓋をするように、この話を何事もなかったとまとめようとした態度で確信しました。
何か、触れられたくない気持ち、隠してますよね?
ほら、さっきまでの格好いい威勢はどうしたんですか?
自信がなくなってるように見えますけど、それって図星なのではないですか?
だって、本当に何にも悩んでないんだったら、堂々と、迷いのないいつも通りの委員長さんらしい応答が出来るはずじゃないですか。
それなのに、今ばかりはおどおどと、珍しいです。
……意外と、隠し事が下手なんですね。
やっと認めてくれましたか。
ですが、これも委員長さんのためなんです。
どうか、今胸に抱えている思いを教えてください。
(委員長、語る)
なんだ、そんなものですか。
ですが、いつも王子様らしく振る舞って、弱みを見せようとしない委員長さんも、ちゃんと年頃の悩みを抱えてるひとりの人間だってことがわかって安心しました。
それで、委員長さんは、これから今まで通りのハーレムで、性格的に自分らしさを保ちたいのか、未だ片思い中の彼のために今の自分もハーレムも捨てて、恋する自分らしさを優先したいのかがわからないと。
びっくりですよ。
これまで愛してきた私たちと、その裏でずっと想いを寄せてきた彼を天秤に掛けるなんて、委員長さんも最低ですね……なーんて。
いえ、冗談ですからね?
こっちまで申し訳なくなるのでそこまで真剣に受け止めないでくださいよ。
委員長さんが最低だなんて、私が本気で言うとでも思います?
いくら他の人に好意を向けていたとしても、委員長さんの立ち姿でさえ溢れてしまう魅力が損なわれるわけじゃないんですから。
というより、そもそも委員長さん。
そんな感じの恋のことで悩んでるんだろうなって薄々わかってましたから。
この程度のことで失望なんかしませんし、そんなに気持ちが揺れてるようじゃ、隠してるつもりでも隠せてませんからね?
だから、わざわざ委員長さんを呼び出したんです。
ええそうです。
流石は聡明な委員長さんですね。
私はただ委員長さんの悩みを打ち明けさせたいんじゃなく、ひとつ、お誘いがしたかったんです。
委員長さん。
私と……本気の恋、はじめませんか?
委員長さんが悩みを抱えてしまう理由はきっと、今の恋愛が遊びだからなんです。
中途半端なことだけして、自分を認めてもらう快感だけ覚えても、本当に満たされることなんてないんですよ。
あくまでも、委員長さんは自分の理性だけを皆さんに愛させているんです。
だって、ずっと皆さんのための王子様を演じているんですから、当然ですよね?
結局、今の委員長さんでさえも素の自分じゃないんです。
恐らく、その彼に愛されている自分こそ素の自分。
ですが、その彼が愛してくれる確証なんて、どこにあるんですか?
必死に彼のために役作りをして、今度は彼女を演じ続けることになるんです。
委員長さんのしたくない、自分を偽る行為は必要になりますね。
それで彼が絶対に振り向いてくれるならいいですけど、例えば、アピール中にとうとう彼女を作ってしまったら? 委員長にはどんな手を打っても惚れてくれなかったら?
今ですら悩んでるんです。
委員長さん、きっと心壊れますよ?
しかし、委員長さん。
委員長さんには、私がいるんです。
私、あなたのこと、本気で愛してますよ。
今までのスキンシップじゃ、不満なくらいに。
今の飾った委員長さんでは、物足りないくらいに。
教えてください。
私、あなたのすべてが知りたいです。
特に、本当のあなたが。
んふふ、ちょっと、ドキドキしてきました?
あ、それとも、愛してるって言われると、好きになっちゃう人でしたか?
委員長さんが私に恋してくれるなら、いくらだって言いますよ?
愛してます。
心の底から愛してます。
私の物にしたくなるくらい愛してます。
今、頭の中、ぐちゃぐちゃになってるんですよね?
どうすればいいのかわからない、ですよね?
その気持ちです。
その気持ちがあなたの恋なんです。
よかったですね。
今の委員長さんは偽りなんかじゃないですよ?
今なら、本気の愛が私たちの間に生まれますね。
そう、例の彼じゃなくとも、私とで。
私と、深く舌を交えて、キ・ス、したいですか?
じゃあ、しちゃいましょうか。
あ、思い切り動揺しましたね。
ならば十分です。
しかし、そんなに取り乱すとは、委員長さんも可愛いですね。
いつもは王子様だから、迫られるのには慣れてないというところですか?
ですが、もうそんなの、関係ないです。
これからは、私があなたを愛してあげます。
それが、あなたの欲していたものなんですから。
そして、委員長さんとしてのベールは剥がさないといけませんから。
そうですね、これは、あなたがあなたらしくあるため……というのは後付けですよ。
結局は禁忌の中で私の愛に溺れていくあなたを見たいだけなんですから。
嬉しいです。
愛に溺れさせられることに興味があるなんて、もしかして、M、だったんですか?
まあ、あなたがどうであろうと、私は私の思うまま、あなたを求めるのみですが。
それで、あとはあなたの答えをはっきりとしてもらうだけ。
ほとんど出ているようなものですので、確認に近いですけどね。
どうです?
私と、恋、します?
さて、気になることだなんて、どうしたんですか?
ああ、そうですか。
今までは女同士でもよかったのに、本気になるとそこ、気になりますか。
真面目、というより、頭が固いですよ?
本物の恋に、二人の性別とか、設定とか、必要なくないですか?
必要なものは、恋心のみ。
人間の構造上、偶然そうなりやすいというだけで、NGは存在しないんです。
だから、余計な不安は取っ払ってください。
それに、そんなこと思うのは今だけです。
恋に溺れてしまえば、そんなのは愚問だと必ずわかるはずですから。
これで気になることは解決しました?
では、聞きますね。
あなたは、私のこと……好きですか?
いえいえ、私だって丁度来たばかりです。
そもそも委員長さんはお仕事も多いので、私を最優先にして急がせるというのも申し訳ないじゃないですか。
あ、要件でしたね。
わざわざ委員長さんの事を呼び出してしまってすみません。
ですが、これには大事なわけがありまして……
私、あなたのことを満たしてあげたいんです。
あ、私、わかりづらい言い方してしまいましたか?
なんだか、委員長さん怖がってるように見えます。
ですが、これには悪意なんて一切ありません。
ただ、あなたを幸せで満たしてあげたいと思っただけなんですから。
ええ、確かに委員長さんはいつだって私のことも、ハーレムの他の方も偏りなく、愛情深く接してくださるので、私は委員長さんのこと素敵だと思ってます。
だからこそ、無意識によく委員長さんのことを目で追っていたりするのですが、時折、寂しそうな、もどかしさを抱えているような顔をしているように見えるんです。
正直言って、私には委員長さんの抱えている悩みを正確に想像することはできません。
けれども、このハーレムという関係について、何かを抱えているような気がしてならないんです……。
だとしたら、原因は私たちですし、いつだって愛してくださる委員長さんに恩返しをしなければならないと思い立ったばかりなのですが……
本当に、何もないんですか?
それならいいんですけど、委員長さんって、私たちのために気丈に振る舞ってるところがあるじゃないですか。
今だって、そういうことだったりしません?
次の日のことだとか、終わればどうにかなってしまうような、そういうことじゃなくて……
委員長さんという人間としての大きなものを抱えているような、深刻な表情に見えたんですが……
お願いですから、委員長さんの本当の声が聴きたいです。
それが、私たちへの愛情だと思って、教えてください!
私こそ、あなたの悲しんでる顔を見たくないんです。
あなたと共有する幸せこそが私の本当の幸せなんですから。
私の、心配性……ですか……
た、確かに、私こそが余計な心配事を増やしているのかもしれませんが……
やっぱり、そんなのダメです!
委員長さんが自分自身に蓋をするように、この話を何事もなかったとまとめようとした態度で確信しました。
何か、触れられたくない気持ち、隠してますよね?
ほら、さっきまでの格好いい威勢はどうしたんですか?
自信がなくなってるように見えますけど、それって図星なのではないですか?
だって、本当に何にも悩んでないんだったら、堂々と、迷いのないいつも通りの委員長さんらしい応答が出来るはずじゃないですか。
それなのに、今ばかりはおどおどと、珍しいです。
……意外と、隠し事が下手なんですね。
やっと認めてくれましたか。
ですが、これも委員長さんのためなんです。
どうか、今胸に抱えている思いを教えてください。
(委員長、語る)
なんだ、そんなものですか。
ですが、いつも王子様らしく振る舞って、弱みを見せようとしない委員長さんも、ちゃんと年頃の悩みを抱えてるひとりの人間だってことがわかって安心しました。
それで、委員長さんは、これから今まで通りのハーレムで、性格的に自分らしさを保ちたいのか、未だ片思い中の彼のために今の自分もハーレムも捨てて、恋する自分らしさを優先したいのかがわからないと。
びっくりですよ。
これまで愛してきた私たちと、その裏でずっと想いを寄せてきた彼を天秤に掛けるなんて、委員長さんも最低ですね……なーんて。
いえ、冗談ですからね?
こっちまで申し訳なくなるのでそこまで真剣に受け止めないでくださいよ。
委員長さんが最低だなんて、私が本気で言うとでも思います?
いくら他の人に好意を向けていたとしても、委員長さんの立ち姿でさえ溢れてしまう魅力が損なわれるわけじゃないんですから。
というより、そもそも委員長さん。
そんな感じの恋のことで悩んでるんだろうなって薄々わかってましたから。
この程度のことで失望なんかしませんし、そんなに気持ちが揺れてるようじゃ、隠してるつもりでも隠せてませんからね?
だから、わざわざ委員長さんを呼び出したんです。
ええそうです。
流石は聡明な委員長さんですね。
私はただ委員長さんの悩みを打ち明けさせたいんじゃなく、ひとつ、お誘いがしたかったんです。
委員長さん。
私と……本気の恋、はじめませんか?
委員長さんが悩みを抱えてしまう理由はきっと、今の恋愛が遊びだからなんです。
中途半端なことだけして、自分を認めてもらう快感だけ覚えても、本当に満たされることなんてないんですよ。
あくまでも、委員長さんは自分の理性だけを皆さんに愛させているんです。
だって、ずっと皆さんのための王子様を演じているんですから、当然ですよね?
結局、今の委員長さんでさえも素の自分じゃないんです。
恐らく、その彼に愛されている自分こそ素の自分。
ですが、その彼が愛してくれる確証なんて、どこにあるんですか?
必死に彼のために役作りをして、今度は彼女を演じ続けることになるんです。
委員長さんのしたくない、自分を偽る行為は必要になりますね。
それで彼が絶対に振り向いてくれるならいいですけど、例えば、アピール中にとうとう彼女を作ってしまったら? 委員長にはどんな手を打っても惚れてくれなかったら?
今ですら悩んでるんです。
委員長さん、きっと心壊れますよ?
しかし、委員長さん。
委員長さんには、私がいるんです。
私、あなたのこと、本気で愛してますよ。
今までのスキンシップじゃ、不満なくらいに。
今の飾った委員長さんでは、物足りないくらいに。
教えてください。
私、あなたのすべてが知りたいです。
特に、本当のあなたが。
んふふ、ちょっと、ドキドキしてきました?
あ、それとも、愛してるって言われると、好きになっちゃう人でしたか?
委員長さんが私に恋してくれるなら、いくらだって言いますよ?
愛してます。
心の底から愛してます。
私の物にしたくなるくらい愛してます。
今、頭の中、ぐちゃぐちゃになってるんですよね?
どうすればいいのかわからない、ですよね?
その気持ちです。
その気持ちがあなたの恋なんです。
よかったですね。
今の委員長さんは偽りなんかじゃないですよ?
今なら、本気の愛が私たちの間に生まれますね。
そう、例の彼じゃなくとも、私とで。
私と、深く舌を交えて、キ・ス、したいですか?
じゃあ、しちゃいましょうか。
あ、思い切り動揺しましたね。
ならば十分です。
しかし、そんなに取り乱すとは、委員長さんも可愛いですね。
いつもは王子様だから、迫られるのには慣れてないというところですか?
ですが、もうそんなの、関係ないです。
これからは、私があなたを愛してあげます。
それが、あなたの欲していたものなんですから。
そして、委員長さんとしてのベールは剥がさないといけませんから。
そうですね、これは、あなたがあなたらしくあるため……というのは後付けですよ。
結局は禁忌の中で私の愛に溺れていくあなたを見たいだけなんですから。
嬉しいです。
愛に溺れさせられることに興味があるなんて、もしかして、M、だったんですか?
まあ、あなたがどうであろうと、私は私の思うまま、あなたを求めるのみですが。
それで、あとはあなたの答えをはっきりとしてもらうだけ。
ほとんど出ているようなものですので、確認に近いですけどね。
どうです?
私と、恋、します?
さて、気になることだなんて、どうしたんですか?
ああ、そうですか。
今までは女同士でもよかったのに、本気になるとそこ、気になりますか。
真面目、というより、頭が固いですよ?
本物の恋に、二人の性別とか、設定とか、必要なくないですか?
必要なものは、恋心のみ。
人間の構造上、偶然そうなりやすいというだけで、NGは存在しないんです。
だから、余計な不安は取っ払ってください。
それに、そんなこと思うのは今だけです。
恋に溺れてしまえば、そんなのは愚問だと必ずわかるはずですから。
これで気になることは解決しました?
では、聞きますね。
あなたは、私のこと……好きですか?
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