- ヤンデレ
- 訪問販売
- ネタ
公開日2022年05月31日 18:29
更新日2022年05月31日 18:29
文字数
3112文字(約 10分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
訪問販売の女性
視聴者役柄
一人暮らしの男性
場所
家・玄関
あらすじ
あなたの家に訪れたのは訪問販売の女性。
売り込みに来たのはまさかの自分自身。
売り込みに来たのはまさかの自分自身。
本編
(インターフォン)
すみません、本日お客様のために特別なお話をさせていただきたくお伺いさせていただきました(名前)と申します。
お忙しいところ恐縮ですが、どうか、扉を開けてお話しできればなと思っていますので、よければお願いします。
(男、ドア開ける)
あ、突然すみません、わざわざお客様の貴重なお時間を私 のために割いていただきありがとうございます。
というのもですね、本日はお客様のためだけに、ご提案したいことがございましてですね。
お客様にどうしてもこの想いを届けたいというものがあって、前々からどうかお話が出来ればなと思っていたんです。
お客様、確認したいんですけども、今って一人暮らし、していらっしゃいます?
(男、頷く)
そうですか、そうなりますと、日常生活はお一人、ということになりますよね。
何か、それで、最近よく、寂しさを感じることとか、多くあったりはしませんか?
それだけだとピンと来ないかもしれないんですけど、具体的に挙げますと……人肌恋しいと思ったり、ふと虚しさを感じたり……
あとは、お客様くらいの年齢になりますと、ご友人が恋人の話をしてきたりとか、もう結婚の話があったりとか、そういった方と自分を比べてしまって、孤独を感じてしまったりとか、そういうことがあったりするんじゃないかなと思うんですけど、どうです?
(男、頷く)
あー、やはりそうでしたか。
確かに、この近く公園もありますから、お子様と遊ばれてる親御さんとか、目にする機会も多いですもんね。
見ての通り私もお客様と同じくらいの年齢なんですけど、いざ、結婚や子供というものが現実的になる年齢になったところで、じゃあいきなり恋人だ、結婚だ、なんてものはありませんからね。
はい、私も一人暮らしをしてまして、何のために生きてるのかとか、一人だと何もない時間が格段に多いせいで考えてしまうんです。
お客様も小さい頃は将来は幸せな家庭を作るんだとか、ぼんやりとそんなことを思ってたりはしませんでした?
そうですよね、私もです。
けれども現実はそんな甘くないというのが、今では痛感させられている身ですからね。
あ、す、すみません、こんな話続けて何をしに来たのか言わないと意味がないですね。
お客様に指摘されるとはお恥ずかしい限り、お話に夢中になってしまいました。
お客様も一人寂しさを感じているということで、まさにピッタリなんじゃないかと思ってご提案させていただくんですけども……
私って……どうですか?
あ、お客様、聞こえませんでしたか?
お客様に私を紹介したく伺ったのですが。
はい、私です。
あー、そうですよね、ビックリしますよね。
普通知らない人が訪問してきて、何かを勧めようと言われれば、商品についてですからね。
ですが、私は初めからお客様に私をお勧めしに来たんです。
単純に言ってしまえば、妻です。
そうですよね、突然私を妻にどうですかとか言われても、断りますよね。
ただ、こちらもお客様への利点が何一つなくこんな話を持ち掛けているわけではないんです。
何よりも、私がお客様の理想に最適な女性だということ。
インターフォンの映像を確認した時から思いませんでした?
この顔、自分のタイプだなと。
それも当然のはずです。
何故かと言いますと、お客様の女性に対する意識を研究しまして、特によく見ていらっしゃる女性、例えば、交流のある人や、街中ですれ違う人、テレビなどで見るタレント、そしてお客様の夜のお供まで、分析させていただいたんです。
え? プライバシー?
ま、まあ、そんなことはいいじゃないですか、目の前の私、綺麗だと思いません?
それとも、目線は下に向いちゃいます?
なんたって、男性は大好きですからね。
もちろん、サイズもお客様好み。
お客様に好きになっていただくためですもの、何でも好みを研究させていただきました。
はて、ストーカー、ですか?
そう言われても致し方ないのかもしれませんね。
お客様の生活を昼夜覗かせていただいたのですから。
ですが、これもお客様のため。
お客様に理想の私を提供するためにさせていただいたことなのです。
それに、これから寝食までも生活を共にする女性なのですから、行動を見られていただなんて大したことではありませんよね?
共同生活に比べて、覗き見などでは得られるお客様の情報は天地の差なのですから。
私は、お客様のこと、何だって知りたいです。
何を考えているのかさえ、いつだってわかるくらいに。
もちろん、お客様との生活のためには私の捧げられるすべてを捧げるつもりです。
この身を差し出してお客様と人生を共にできるならば、喜んで差し出します。
お客様、その詳細を聞いてくるとは、思っているよりも反応がいいようで安心しました。
当然お話ししますよ。
まず、家事ですね。
お客様はこれまで一人で自分のことをこなしていらっしゃるとは思いますが、それでも気が乗らない時や体調を崩してしまった時は大変じゃありませんか?
そうですよね。
ですが、私が家にいるだけで、どちらかに非常事態が起こってもご安心。
看病してくださる方がいないというのが一人暮らしは心細いですからね。
そして、平常時でももちろんお力になります。
家事にも得意不得意がありますから、お客様も、こなさざるを得なかったとはいえ、苦手な家事もあることでしょう。
そこで私の出番です。
二人ならば、出来ないものを補い合うことが出来ますからね。
どうですか?
これだけでも私のこと、迎え入れたいと思いません?
ですが、こんなものではございません。
何せ、私は家政婦として雇ってもらいに来たわけではありませんので。
そう、妻です。
お客様と夫婦関係を結ぶのですから、当然、お客様の想像しているようなことだってできるんです。
こちらも相応に求めることに関してはどうかご承知願いますが。
素敵だと思いません?
お客様の理想の私ですから、これ以上の女性はいませんよ?
お客様が私以上に愛せる人も、お客様を私以上に愛せる人も。
もしお客様が私と一緒にやっていけるかが不安ということであれば、お試しということも出来ますので、迷っていらっしゃるようでしたらそういうことも視野に考えていただけると嬉しいのですが……
あー、お客様が私に何か、しないといけないこと、ですか?
そうですね、妻ですから、いくらか代金を頂戴するということは一切ありませんし、金銭面で見れば特別負担はございません。
生活面ではそれなりにお客様にしていただくことはございますが、原則二人暮らし、夫婦生活の常識をわきまえて頂ければ何の問題もございませんので、あまり心配されることはないかなと思います。
ですが、一つ、他の女性には意識を向けないで欲しいですかね。
妻になるのですから、愛情の独占権を得たものですし、唯一の存在として特別扱いしていただくのは当然ですから、そこはお願いします。
それで、お客様。
私のこと、妻にしていただけないでしょうか?
他のところですか?
ありえませんよ。
だって、お客様のために全てを合わせたのですから、お客様が私を迎え入れてくださらない限り私も退きません。
お客様が結婚を決めてくださるまで私、いつまでも待ちますから。
あ、お客様にこちら、お渡ししますね。
はい、婚姻届です。
私の分は記入済み、あとはお客様の分を埋めていただくのみですから、完成したら私に下さい。
どうかしました?
あ、証人ですか。
お客様のご友人にお願いして書いていただきました。
その方には快く引き受けていただきとても感謝しています。
しかも、祝福の言葉も頂きました。
末永くお幸せに、だそうです。
というわけですから、お客様は名前を記入していただくのみで構いません。
では、私はここで待たせていただきますね。
すみません、本日お客様のために特別なお話をさせていただきたくお伺いさせていただきました(名前)と申します。
お忙しいところ恐縮ですが、どうか、扉を開けてお話しできればなと思っていますので、よければお願いします。
(男、ドア開ける)
あ、突然すみません、わざわざお客様の貴重なお時間を
というのもですね、本日はお客様のためだけに、ご提案したいことがございましてですね。
お客様にどうしてもこの想いを届けたいというものがあって、前々からどうかお話が出来ればなと思っていたんです。
お客様、確認したいんですけども、今って一人暮らし、していらっしゃいます?
(男、頷く)
そうですか、そうなりますと、日常生活はお一人、ということになりますよね。
何か、それで、最近よく、寂しさを感じることとか、多くあったりはしませんか?
それだけだとピンと来ないかもしれないんですけど、具体的に挙げますと……人肌恋しいと思ったり、ふと虚しさを感じたり……
あとは、お客様くらいの年齢になりますと、ご友人が恋人の話をしてきたりとか、もう結婚の話があったりとか、そういった方と自分を比べてしまって、孤独を感じてしまったりとか、そういうことがあったりするんじゃないかなと思うんですけど、どうです?
(男、頷く)
あー、やはりそうでしたか。
確かに、この近く公園もありますから、お子様と遊ばれてる親御さんとか、目にする機会も多いですもんね。
見ての通り私もお客様と同じくらいの年齢なんですけど、いざ、結婚や子供というものが現実的になる年齢になったところで、じゃあいきなり恋人だ、結婚だ、なんてものはありませんからね。
はい、私も一人暮らしをしてまして、何のために生きてるのかとか、一人だと何もない時間が格段に多いせいで考えてしまうんです。
お客様も小さい頃は将来は幸せな家庭を作るんだとか、ぼんやりとそんなことを思ってたりはしませんでした?
そうですよね、私もです。
けれども現実はそんな甘くないというのが、今では痛感させられている身ですからね。
あ、す、すみません、こんな話続けて何をしに来たのか言わないと意味がないですね。
お客様に指摘されるとはお恥ずかしい限り、お話に夢中になってしまいました。
お客様も一人寂しさを感じているということで、まさにピッタリなんじゃないかと思ってご提案させていただくんですけども……
私って……どうですか?
あ、お客様、聞こえませんでしたか?
お客様に私を紹介したく伺ったのですが。
はい、私です。
あー、そうですよね、ビックリしますよね。
普通知らない人が訪問してきて、何かを勧めようと言われれば、商品についてですからね。
ですが、私は初めからお客様に私をお勧めしに来たんです。
単純に言ってしまえば、妻です。
そうですよね、突然私を妻にどうですかとか言われても、断りますよね。
ただ、こちらもお客様への利点が何一つなくこんな話を持ち掛けているわけではないんです。
何よりも、私がお客様の理想に最適な女性だということ。
インターフォンの映像を確認した時から思いませんでした?
この顔、自分のタイプだなと。
それも当然のはずです。
何故かと言いますと、お客様の女性に対する意識を研究しまして、特によく見ていらっしゃる女性、例えば、交流のある人や、街中ですれ違う人、テレビなどで見るタレント、そしてお客様の夜のお供まで、分析させていただいたんです。
え? プライバシー?
ま、まあ、そんなことはいいじゃないですか、目の前の私、綺麗だと思いません?
それとも、目線は下に向いちゃいます?
なんたって、男性は大好きですからね。
もちろん、サイズもお客様好み。
お客様に好きになっていただくためですもの、何でも好みを研究させていただきました。
はて、ストーカー、ですか?
そう言われても致し方ないのかもしれませんね。
お客様の生活を昼夜覗かせていただいたのですから。
ですが、これもお客様のため。
お客様に理想の私を提供するためにさせていただいたことなのです。
それに、これから寝食までも生活を共にする女性なのですから、行動を見られていただなんて大したことではありませんよね?
共同生活に比べて、覗き見などでは得られるお客様の情報は天地の差なのですから。
私は、お客様のこと、何だって知りたいです。
何を考えているのかさえ、いつだってわかるくらいに。
もちろん、お客様との生活のためには私の捧げられるすべてを捧げるつもりです。
この身を差し出してお客様と人生を共にできるならば、喜んで差し出します。
お客様、その詳細を聞いてくるとは、思っているよりも反応がいいようで安心しました。
当然お話ししますよ。
まず、家事ですね。
お客様はこれまで一人で自分のことをこなしていらっしゃるとは思いますが、それでも気が乗らない時や体調を崩してしまった時は大変じゃありませんか?
そうですよね。
ですが、私が家にいるだけで、どちらかに非常事態が起こってもご安心。
看病してくださる方がいないというのが一人暮らしは心細いですからね。
そして、平常時でももちろんお力になります。
家事にも得意不得意がありますから、お客様も、こなさざるを得なかったとはいえ、苦手な家事もあることでしょう。
そこで私の出番です。
二人ならば、出来ないものを補い合うことが出来ますからね。
どうですか?
これだけでも私のこと、迎え入れたいと思いません?
ですが、こんなものではございません。
何せ、私は家政婦として雇ってもらいに来たわけではありませんので。
そう、妻です。
お客様と夫婦関係を結ぶのですから、当然、お客様の想像しているようなことだってできるんです。
こちらも相応に求めることに関してはどうかご承知願いますが。
素敵だと思いません?
お客様の理想の私ですから、これ以上の女性はいませんよ?
お客様が私以上に愛せる人も、お客様を私以上に愛せる人も。
もしお客様が私と一緒にやっていけるかが不安ということであれば、お試しということも出来ますので、迷っていらっしゃるようでしたらそういうことも視野に考えていただけると嬉しいのですが……
あー、お客様が私に何か、しないといけないこと、ですか?
そうですね、妻ですから、いくらか代金を頂戴するということは一切ありませんし、金銭面で見れば特別負担はございません。
生活面ではそれなりにお客様にしていただくことはございますが、原則二人暮らし、夫婦生活の常識をわきまえて頂ければ何の問題もございませんので、あまり心配されることはないかなと思います。
ですが、一つ、他の女性には意識を向けないで欲しいですかね。
妻になるのですから、愛情の独占権を得たものですし、唯一の存在として特別扱いしていただくのは当然ですから、そこはお願いします。
それで、お客様。
私のこと、妻にしていただけないでしょうか?
他のところですか?
ありえませんよ。
だって、お客様のために全てを合わせたのですから、お客様が私を迎え入れてくださらない限り私も退きません。
お客様が結婚を決めてくださるまで私、いつまでも待ちますから。
あ、お客様にこちら、お渡ししますね。
はい、婚姻届です。
私の分は記入済み、あとはお客様の分を埋めていただくのみですから、完成したら私に下さい。
どうかしました?
あ、証人ですか。
お客様のご友人にお願いして書いていただきました。
その方には快く引き受けていただきとても感謝しています。
しかも、祝福の言葉も頂きました。
末永くお幸せに、だそうです。
というわけですから、お客様は名前を記入していただくのみで構いません。
では、私はここで待たせていただきますね。
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ヤンデレとか書きます。
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Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
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