- 同級生
- クーデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2180文字(約 7分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
1.放課後(教室)
あの、すみません。あそこの人、呼んでもらっていいですか?
はい、あの机で突っ伏して寝てる彼です。お願いします。
ん…ここじゃ人目につくから来て。少し話がある。
いいから。君というよりわたしが、なんでかよくわからないけど目立つ性質(たち)だから。とにかく一緒に来て。
2.放課後(空き教室)
ここなら大丈夫。……部活があるから手短に?わかった。
その前にわたしのことは知ってる?
そう、知らないんだ。君の同級生で隣のクラスだよ。
ううん、昔の知り合いとかじゃない。
むしろ君のことは最近知った。
そう、県大会で活躍してたから。
今度の日曜日に少し手伝ってほしいことがあるから、予定を空けておいてほしい。
あ、うん……いや、あんまりにもあっさり受け入れてくれたからいいのかなって。
わかった、ありがとう。そういうことなら遠慮なく。
そうだ、携帯持ってる?……うん、連絡先交換しよ。
これで登録完了。また今度、詳しいことは連絡する。それじゃ。
3.日曜日(公園)
来てくれてありがとう。紹介するね。これ、うちの弟。
うん、メールで連絡した通り、弟の野球の練習に付き合ってほしい。
えと、それは…弟はあまり体が強くなくて、地域のクラブチームに入れなかったんだ。体育も見学することがほとんどだし。
うん、あまりハードな運動じゃなければ大丈夫。
それこそバット振るとかキャッチボールするだけとかなら全然問題ない。
うん、運動の強度はかなり軽めでお願い。やり方は君に任せる。よろしくね。わたしはその辺で見てるから。
二人ともお疲れ様。ほら、スポーツドリンク。
どう?楽しい?……そっか、それはよかった。
けどもう少ししたら終わりね。また倒れたら大変だから。
まだ平気って、もう……またお父さんやお母さんに怒られるよ?
本当にあと少しだけだからね?お姉ちゃんとの約束。
ごめんね、そういうことだからあと少しだけ付き合ってあげて。……ありがとう。弟のこと、よろしくね。
今日はありがとう。弟の練習に付き合ってくれて。
ほら、お兄ちゃんにちゃんとお礼言って。
ん……そういうことだから、わたしたちは帰るね。
え?送るってそんなの悪いよ。家、逆方向なんじゃないの?
…わかった。じゃあお言葉に甘えさせてもらう。家までよろしくね。
4.日曜日(帰り道)
ごめんね、弟おぶらせちゃって…ひさびさに運動したから疲れて寝ちゃったみたい。
君は優しいね。正直ここまで優しいなんて思わなかった。
そ、そっか……ふふ、君は根っからの野球バカだね。弟との練習まで楽しいって言うなんてさ。
君が県大会で活躍できた理由もなんとなく納得できた気がする。
ううん、別に。こっちの話だから気にしなくていい。
え?……あぁ、そういえば話してなかったね。
たしかに弟の練習に付き合ってくれるなら誰でもよかったって最初は思ってた。
けど最初にも言ったとおり、弟は体が弱いから…弟のペースに合わせてくれる人じゃないとダメだなって思った。
うん…君のことは紹介された。わたしの尊敬する先輩から。
その人、野球部の関係者じゃないんだけどね。写真撮るのがすごい上手い、写真部の人。
え、なんで君が先輩のこと知ってるの?
へー…そうなんだ。まさか君が先輩の恩人だったなんて…
先輩、見た目はチャラチャラしてるけど、人を見る目はあるから。
あの人の紹介した人なら大丈夫かなって。それで君に声をかけた。
だから…今度また弟に付き合ってくれる?もし迷惑なら、今回限りにするけど…
迷惑じゃない?ならよかった。次からも安心して君に頼める。
ん、ここがわたしの家。弟、預かるね。…よいしょっと。
送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね。
うん、それじゃあまた学校で。バイバイ。
5.放課後(正門前)
部活、お疲れ様。帰りはいつも一人なの?
そっか。たまにマネージャーさんと帰るんだ。今日は一緒じゃないの?
ふーん…なるほどね。それならわたしと帰る?
あぁ、うん。今日は委員会で遅くなっちゃったから。
君が練習終えて片付けてるところ見えたから、校門で待ってたら来るかなって。
なんでって…いや、なんとなく。なんとなく君に興味が出てきたからかもしれない。
それを君に言われると心外なんだけど…君も十分変人に見えるし。
そんなことはいいや。早く帰ろ。お腹すいちゃった。
5.放課後(帰り道)
弟?うん、あれから自分で練習はちょくちょくやってるみたい。
倒れないように誰かの見張り付きではあるけど。
そうだね。元々野球は好きだったんだけど、大人数でやるスポーツだからって諦めてたところはあった。
君が一人でもできる練習メニューを弟に教えてくれたおかげだよ。本当にありがとね。
なんだか君に貸しを作ってばっかりだ。
ねぇ、わたしに何かできることない?
うん、何かお礼がしたい。このまま君にもらってばっかってのも悪い気がする。
ううん、ホントに感謝してる。弟と目線を合わせて、きちんと向き合ってくれたのは君が初めてだから。
え?女心を教えてほしい?ふふっ、何それ。どうしたの、誰かになんか言われた?
あぁ、そっか。よく言われるんだ。けど一言で言えるほど女心って簡単じゃないよ?
わかった。なら明日の昼休み、昼食一緒に食べる?
うん、女心を学びたいならまずは女の子と話すことから。わたしで練習するといい。
了解。じゃあ明日の昼休み、このあいだの空き教室に集合で。
大丈夫。あの教室、基本誰もいないから。いたらいたで適当に場所を変えればいいし。
うん、楽しみにしてる。それじゃあまた明日。
あの、すみません。あそこの人、呼んでもらっていいですか?
はい、あの机で突っ伏して寝てる彼です。お願いします。
ん…ここじゃ人目につくから来て。少し話がある。
いいから。君というよりわたしが、なんでかよくわからないけど目立つ性質(たち)だから。とにかく一緒に来て。
2.放課後(空き教室)
ここなら大丈夫。……部活があるから手短に?わかった。
その前にわたしのことは知ってる?
そう、知らないんだ。君の同級生で隣のクラスだよ。
ううん、昔の知り合いとかじゃない。
むしろ君のことは最近知った。
そう、県大会で活躍してたから。
今度の日曜日に少し手伝ってほしいことがあるから、予定を空けておいてほしい。
あ、うん……いや、あんまりにもあっさり受け入れてくれたからいいのかなって。
わかった、ありがとう。そういうことなら遠慮なく。
そうだ、携帯持ってる?……うん、連絡先交換しよ。
これで登録完了。また今度、詳しいことは連絡する。それじゃ。
3.日曜日(公園)
来てくれてありがとう。紹介するね。これ、うちの弟。
うん、メールで連絡した通り、弟の野球の練習に付き合ってほしい。
えと、それは…弟はあまり体が強くなくて、地域のクラブチームに入れなかったんだ。体育も見学することがほとんどだし。
うん、あまりハードな運動じゃなければ大丈夫。
それこそバット振るとかキャッチボールするだけとかなら全然問題ない。
うん、運動の強度はかなり軽めでお願い。やり方は君に任せる。よろしくね。わたしはその辺で見てるから。
二人ともお疲れ様。ほら、スポーツドリンク。
どう?楽しい?……そっか、それはよかった。
けどもう少ししたら終わりね。また倒れたら大変だから。
まだ平気って、もう……またお父さんやお母さんに怒られるよ?
本当にあと少しだけだからね?お姉ちゃんとの約束。
ごめんね、そういうことだからあと少しだけ付き合ってあげて。……ありがとう。弟のこと、よろしくね。
今日はありがとう。弟の練習に付き合ってくれて。
ほら、お兄ちゃんにちゃんとお礼言って。
ん……そういうことだから、わたしたちは帰るね。
え?送るってそんなの悪いよ。家、逆方向なんじゃないの?
…わかった。じゃあお言葉に甘えさせてもらう。家までよろしくね。
4.日曜日(帰り道)
ごめんね、弟おぶらせちゃって…ひさびさに運動したから疲れて寝ちゃったみたい。
君は優しいね。正直ここまで優しいなんて思わなかった。
そ、そっか……ふふ、君は根っからの野球バカだね。弟との練習まで楽しいって言うなんてさ。
君が県大会で活躍できた理由もなんとなく納得できた気がする。
ううん、別に。こっちの話だから気にしなくていい。
え?……あぁ、そういえば話してなかったね。
たしかに弟の練習に付き合ってくれるなら誰でもよかったって最初は思ってた。
けど最初にも言ったとおり、弟は体が弱いから…弟のペースに合わせてくれる人じゃないとダメだなって思った。
うん…君のことは紹介された。わたしの尊敬する先輩から。
その人、野球部の関係者じゃないんだけどね。写真撮るのがすごい上手い、写真部の人。
え、なんで君が先輩のこと知ってるの?
へー…そうなんだ。まさか君が先輩の恩人だったなんて…
先輩、見た目はチャラチャラしてるけど、人を見る目はあるから。
あの人の紹介した人なら大丈夫かなって。それで君に声をかけた。
だから…今度また弟に付き合ってくれる?もし迷惑なら、今回限りにするけど…
迷惑じゃない?ならよかった。次からも安心して君に頼める。
ん、ここがわたしの家。弟、預かるね。…よいしょっと。
送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね。
うん、それじゃあまた学校で。バイバイ。
5.放課後(正門前)
部活、お疲れ様。帰りはいつも一人なの?
そっか。たまにマネージャーさんと帰るんだ。今日は一緒じゃないの?
ふーん…なるほどね。それならわたしと帰る?
あぁ、うん。今日は委員会で遅くなっちゃったから。
君が練習終えて片付けてるところ見えたから、校門で待ってたら来るかなって。
なんでって…いや、なんとなく。なんとなく君に興味が出てきたからかもしれない。
それを君に言われると心外なんだけど…君も十分変人に見えるし。
そんなことはいいや。早く帰ろ。お腹すいちゃった。
5.放課後(帰り道)
弟?うん、あれから自分で練習はちょくちょくやってるみたい。
倒れないように誰かの見張り付きではあるけど。
そうだね。元々野球は好きだったんだけど、大人数でやるスポーツだからって諦めてたところはあった。
君が一人でもできる練習メニューを弟に教えてくれたおかげだよ。本当にありがとね。
なんだか君に貸しを作ってばっかりだ。
ねぇ、わたしに何かできることない?
うん、何かお礼がしたい。このまま君にもらってばっかってのも悪い気がする。
ううん、ホントに感謝してる。弟と目線を合わせて、きちんと向き合ってくれたのは君が初めてだから。
え?女心を教えてほしい?ふふっ、何それ。どうしたの、誰かになんか言われた?
あぁ、そっか。よく言われるんだ。けど一言で言えるほど女心って簡単じゃないよ?
わかった。なら明日の昼休み、昼食一緒に食べる?
うん、女心を学びたいならまずは女の子と話すことから。わたしで練習するといい。
了解。じゃあ明日の昼休み、このあいだの空き教室に集合で。
大丈夫。あの教室、基本誰もいないから。いたらいたで適当に場所を変えればいいし。
うん、楽しみにしてる。それじゃあまた明日。
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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