- ヤンデレ
- 幽霊
- 彼女
公開日2021年08月28日 18:00
更新日2021年08月28日 16:15
文字数
2041文字(約 6分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女(幽霊)
視聴者役柄
彼氏
場所
彼氏宅ベッド
あらすじ
彼女が死んで半年、悲しみの渦中から抜け出しつつあるあなたの寝床に彼女は現れた。
本編
こんばんはー。今夜は布団一緒でいいかな?
あっ、ごめん、驚かせるつもりはなかったの!
そんな声出されるほどとは思わなかったよー……
あなた、もしかして幽霊は初めて?
それとも、違うことで驚いてる?
……私だから?
そっか。覚えててくれてたんだね。
私、死んじゃってからどれくらい経つんだろう?
半年くらい?
しっかり覚えてるんだね。
なんか、安心したよ。
死んじゃってからあなたに会えないままだったから、ずっとあなたに私のことを忘れられてるんじゃないかって思ったりしてた。
だけど、そんなのただの杞憂だったみたいだね。
あなたはまだ私のことを忘れられないくらい心に傷を抱えてる。
……どうしたの?
あ、泣かないで。
ほら、私の胸、借りていいから。
……ごめん、この身体には触れられないってこと、忘れてた。
でも、大丈夫だから。
ね、私はここにいるよ?
一度は消えてしまってあなたを悲しませたかもしれないけど、私はずっとここにいてあげられるよ?
本当はさ、言おうか迷ってたんだけど、私、あなたをどれほど悲しませていたかちゃんとわかってなかったみたいだから言わせて。
あなたを残して、こんなに早く死んじゃって、ごめん。
……ううん、やっぱり違うな。
謝ったところであなたの目の前の私はずっと幽霊なんだし、今、やるせなさが溢れるように押し寄せてきた……
私だって、あなたを幸せにするために恋人になろうって言ったのにあなたを満たさないまま死んで、ただ悲しみだけを植え付けたこの自分に苛立ちを覚えてるんだ。
どうしようもないこと……?
ううん、今はそんな言葉もいらないかな。
あなたから私を奪ったという事実はどうやったって変わらないでしょ?
私、覚えてるよ?
薄れゆく意識の中、あなたは強く私の手を握っててくれたね。
「いつか、会いに行くから」
いつもはカッコいいはずのあなたも、あの時ばかりはボロボロだったね。
……それだけ、私が大事だったんでしょ?
……それだけ、私を愛してくれてたんでしょ?
死んじゃうくらいよくわかったよ。
だから、私の方から会いに来たの。
あなたの言う再会ではないとは思うけれど、喜んでくれてるみたいだね。
……ねぇ、まだ私のこと、愛してくれてる?
もちろん私はあなたのことを愛してる。
恋人として、続きがしたい。
今度はもう二度とあなたの前からいなくなることはないから。
幽霊だけど、もう一度付き合ってくれないかな。
……どうしたの、ずっと黙っちゃって。
やっぱり、私が幽霊だから?
そうだよね、こんな幽霊なんかより、生身の女の方がいいんだよね。
ん? 驚いちゃってどうかした?
え、私が知らないとでも思ったんだ。
本当はさ、ここ数日あなたのことをずっと見てたの。
一秒たりともあなたから目を逸らすことなく。
そうしたら、今日の昼間、あなたは女の人と二人きりでランチに行ってたね。
絶対付き合ってるでしょ。
ふーん、職場の後輩、ね……
で、いつから?
……え、私が死んだ直後からもうアタックしてきてた?
そうか、どうりであの女、生前見た記憶があると思えば、あなたを狙ってたんだ……
そっか、あなたは私を失ったどん底の心に付け込まれちゃったんだ。
あなたの前ではあの女もすごく優しそうだからね。
どうせ、「あの人のことはあなたの頭の片隅にさえ置いていればいいんです。あの人だって、あなたがずっと立ち直れないままなんて望んでいないはずですよ?」とか唆されたんでしょ?
……本当にそういうこと言われたみたいだね。
ダメだよ? いくらあなたが絶望していてもあなたは私の恋人なんだから、ちょっと優しくされただけで奪われないでよ。
しかも、私は頭の片隅なんかじゃ嫌だよ?
あなたの思考回路を全て私に占領されて、ずっと私だけを愛し続けるあなたでいてほしいの。
私、許せないかな。
私はこんなにもあなたを愛しているのに、どこか一方通行のように思えるんだもん。
私、あなたの人生でたった一人の恋人、最後の恋人でいたかった。
あなたの人生が私じゃない女に変えられていくのなんか見たくなかった。
……ねぇ、どうしたら私だけを見てくれるかな。
どうしたら私だけを愛してくれるかな。
まず、絶対にあの女と会うことのないようにしなきゃいけないよね。
それに、あなたを誑かす女がこれからいつ現れるかもわからないし……
あなたを監禁したい。
それなら私だけを見てくれるはず。
でも、私、手錠も縄も触れないんだよね……
……いっそ、あなたもこっちに来る?
死んでしまえばあなたに手を出す女なんてあなたを見ることすらできなくなるでしょ?
決めた。あなたには私と一緒になってもらうためにも、死んでもらうね?
……どうやってって、私、気付いたの。
こうしてあなたの首をぎゅっとすると、苦しいでしょ?
触れられるはずはないのに、まるで呪いのように息が出来なくなるみたい。
でも、あなたはこの手に触れられないから、どれだけ強い力で手を外そうとしても無駄だよ?
ごめんね、ちょっと苦しいけど、すぐに私と愛し合えるから。
幽霊の一生がどれくらいかわからないけど、この身のある限り私はあなたを独占して愛し続けるの……!
愛しているわ……誰にも渡さない、私だけのあなた。
あっ、ごめん、驚かせるつもりはなかったの!
そんな声出されるほどとは思わなかったよー……
あなた、もしかして幽霊は初めて?
それとも、違うことで驚いてる?
……私だから?
そっか。覚えててくれてたんだね。
私、死んじゃってからどれくらい経つんだろう?
半年くらい?
しっかり覚えてるんだね。
なんか、安心したよ。
死んじゃってからあなたに会えないままだったから、ずっとあなたに私のことを忘れられてるんじゃないかって思ったりしてた。
だけど、そんなのただの杞憂だったみたいだね。
あなたはまだ私のことを忘れられないくらい心に傷を抱えてる。
……どうしたの?
あ、泣かないで。
ほら、私の胸、借りていいから。
……ごめん、この身体には触れられないってこと、忘れてた。
でも、大丈夫だから。
ね、私はここにいるよ?
一度は消えてしまってあなたを悲しませたかもしれないけど、私はずっとここにいてあげられるよ?
本当はさ、言おうか迷ってたんだけど、私、あなたをどれほど悲しませていたかちゃんとわかってなかったみたいだから言わせて。
あなたを残して、こんなに早く死んじゃって、ごめん。
……ううん、やっぱり違うな。
謝ったところであなたの目の前の私はずっと幽霊なんだし、今、やるせなさが溢れるように押し寄せてきた……
私だって、あなたを幸せにするために恋人になろうって言ったのにあなたを満たさないまま死んで、ただ悲しみだけを植え付けたこの自分に苛立ちを覚えてるんだ。
どうしようもないこと……?
ううん、今はそんな言葉もいらないかな。
あなたから私を奪ったという事実はどうやったって変わらないでしょ?
私、覚えてるよ?
薄れゆく意識の中、あなたは強く私の手を握っててくれたね。
「いつか、会いに行くから」
いつもはカッコいいはずのあなたも、あの時ばかりはボロボロだったね。
……それだけ、私が大事だったんでしょ?
……それだけ、私を愛してくれてたんでしょ?
死んじゃうくらいよくわかったよ。
だから、私の方から会いに来たの。
あなたの言う再会ではないとは思うけれど、喜んでくれてるみたいだね。
……ねぇ、まだ私のこと、愛してくれてる?
もちろん私はあなたのことを愛してる。
恋人として、続きがしたい。
今度はもう二度とあなたの前からいなくなることはないから。
幽霊だけど、もう一度付き合ってくれないかな。
……どうしたの、ずっと黙っちゃって。
やっぱり、私が幽霊だから?
そうだよね、こんな幽霊なんかより、生身の女の方がいいんだよね。
ん? 驚いちゃってどうかした?
え、私が知らないとでも思ったんだ。
本当はさ、ここ数日あなたのことをずっと見てたの。
一秒たりともあなたから目を逸らすことなく。
そうしたら、今日の昼間、あなたは女の人と二人きりでランチに行ってたね。
絶対付き合ってるでしょ。
ふーん、職場の後輩、ね……
で、いつから?
……え、私が死んだ直後からもうアタックしてきてた?
そうか、どうりであの女、生前見た記憶があると思えば、あなたを狙ってたんだ……
そっか、あなたは私を失ったどん底の心に付け込まれちゃったんだ。
あなたの前ではあの女もすごく優しそうだからね。
どうせ、「あの人のことはあなたの頭の片隅にさえ置いていればいいんです。あの人だって、あなたがずっと立ち直れないままなんて望んでいないはずですよ?」とか唆されたんでしょ?
……本当にそういうこと言われたみたいだね。
ダメだよ? いくらあなたが絶望していてもあなたは私の恋人なんだから、ちょっと優しくされただけで奪われないでよ。
しかも、私は頭の片隅なんかじゃ嫌だよ?
あなたの思考回路を全て私に占領されて、ずっと私だけを愛し続けるあなたでいてほしいの。
私、許せないかな。
私はこんなにもあなたを愛しているのに、どこか一方通行のように思えるんだもん。
私、あなたの人生でたった一人の恋人、最後の恋人でいたかった。
あなたの人生が私じゃない女に変えられていくのなんか見たくなかった。
……ねぇ、どうしたら私だけを見てくれるかな。
どうしたら私だけを愛してくれるかな。
まず、絶対にあの女と会うことのないようにしなきゃいけないよね。
それに、あなたを誑かす女がこれからいつ現れるかもわからないし……
あなたを監禁したい。
それなら私だけを見てくれるはず。
でも、私、手錠も縄も触れないんだよね……
……いっそ、あなたもこっちに来る?
死んでしまえばあなたに手を出す女なんてあなたを見ることすらできなくなるでしょ?
決めた。あなたには私と一緒になってもらうためにも、死んでもらうね?
……どうやってって、私、気付いたの。
こうしてあなたの首をぎゅっとすると、苦しいでしょ?
触れられるはずはないのに、まるで呪いのように息が出来なくなるみたい。
でも、あなたはこの手に触れられないから、どれだけ強い力で手を外そうとしても無駄だよ?
ごめんね、ちょっと苦しいけど、すぐに私と愛し合えるから。
幽霊の一生がどれくらいかわからないけど、この身のある限り私はあなたを独占して愛し続けるの……!
愛しているわ……誰にも渡さない、私だけのあなた。
クレジット
ライター情報
ヤンデレとか書きます。
Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
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