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公開日2021年10月16日 21:07
更新日2021年10月19日 01:55
文字数
1494文字(約 4分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼(先輩)
視聴者役柄
人間(後輩)
場所
学校の廊下
あらすじ
人間とモンスターが共学している学校が舞台です。吸血鬼(女)×人間(男)のカップリングになります。
廊下を歩いていると、先輩の吸血鬼が駆け寄ってきました。なにがあったのでしょう?
続編はこちら「ワーウルフの女の子は鼻がきく」https://yuruboi.com/script/3249
廊下を歩いていると、先輩の吸血鬼が駆け寄ってきました。なにがあったのでしょう?
続編はこちら「ワーウルフの女の子は鼻がきく」https://yuruboi.com/script/3249
本編
(廊下)
……おーい。おーい!
(息切れ)
……。ふっぅ。後輩君、探したぞ。いったいどこをほっつき歩いていたんだ。
え?体育委員の友達に頼まれて、準備の手伝いをしていた?
そうか。もうそんな季節か。早いものだな。体育祭まであと少しか。
……なんのようですかって、きみ。それはあれだよ。ほら。
きゅ、う、け、つ。
吸血パックを家に忘れてしまってね。朝から飲んでいないんだ。のどの渇きがつらくてつらくて。
ノイローゼになってしまいそうだよ。
……こんなことを頼めるのは君しかいないし、ほら校内での吸血行為は学則で禁止されているからね。
信用できるひとにしか頼めないんだ。
(承諾する)
……いいのかい!ありがとう。恩にきるよ。……ここは人目につく。穴場がある。案内しよう。
(移動・ドアを開ける)
……よし。誰もいないな。やっと腰を落ちつける。どうした?後輩くん。顔をしかめて。
この匂い?あぁ、たしか先月だったかな。誰かが教室にスカンクを持ち込んで、大騒ぎになったんだ。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図。気絶する者、病院に運ばれる者、平然とする者、三者三様だった。先生達は顔から火を吹いていたよ。
……わたし?わたしはほらニンニク以外は平気だから。ふふ、心配してくれるのかい。ありがとう。
嗅覚が鋭い、ワーウルフや猫とかいった獣人族にとっては、激臭だからね。ここには誰も近づかないというわけさ。
とはいっても、長居しすぎるのも問題だ。厄介ごとを招きかねない。後輩君、そこの机のうえに座ってくれたまえ。
(着席)
ワイシャツのボタンはこれでよし。ふふ、いつ見てもきれいな首筋だ。白くて、なめらかで、見ているだけでクラクラしてしまう……。
(生唾を飲む)
あぁっと失礼。
気を悪くしないでくれよ、後輩君。吸血鬼の条件反射っていうやつさ。
アルコール消毒をしないとな。ちょっとヒヤッとするよ。
(首筋をコットンでふく)
……授業で教わった吸血方法と違う?あぁ、たしかに吸血鬼の唾液には消毒効果のある成分が混じっているから、こんなに手間ひまをかけることもないんだが。
でも、きみはいやだろ。恋人でもない女に首筋を舐められるなんて。
わ、わたしは構わないんだがな。吸血鬼として、当然の嗜みだからね。
……そんなに照れないでくれよ。こっちまで恥ずかしくなるだろ。まったく。
……いいかい?それじゃあ血を吸わせてもらうよ。
針で刺すように痛いかもしれない。もしも怖かったら、手を握るぞ。
(大丈夫と断る。ちょっぴり残念そう)
……だ、だいじょうぶ。そ、そうか。遠慮はしなくていいんだからな。
(鼻を近づける)
……スンスン。きみの匂いだ。ふふ、汗の匂いもする。恥ずかしいから嗅がないでほしい?
吸血には必要な行為のひとつだぞ。後輩君。
授業では習わなかったって?き、きみの覚え間違いだろ。えーい、もううるさい。
ガブリ。
(吸血)
んっんっんっ。ごっくん。
あぁ、香ばしい。たまらない味だ。くせになりそうだよ。……すっかり頬がほてってしまった。
君があと300年遅く生まれていたら、血の取り合いで戦争が起きていたかもしれないな。
冗談じゃないさ。本当のことだよ。
めまいとかしていないかい?もしかしたら、貧血の症状が出るかもしれない。
元気いっぱい?安心したよ。
ばんそうこうを貼っておこうな、後輩君。血は止まっていても、目ざといやつが傷跡に気がつくかもしれない。
(ぺたりと貼る)
これでよし。
……その、後輩君。なんだ。今日はわたしの不始末でこんな迷惑をかけてしまったし、お詫びがしたいんだ。
お詫びというかお礼かな。もしもよければ、次の日曜日にランチに行かないか?ふたりで。
(肯く)
ありがとう!エスコートするよ!
……そろそろ教室を出ようか。ふふ。日曜日が楽しみだ。
……おーい。おーい!
(息切れ)
……。ふっぅ。後輩君、探したぞ。いったいどこをほっつき歩いていたんだ。
え?体育委員の友達に頼まれて、準備の手伝いをしていた?
そうか。もうそんな季節か。早いものだな。体育祭まであと少しか。
……なんのようですかって、きみ。それはあれだよ。ほら。
きゅ、う、け、つ。
吸血パックを家に忘れてしまってね。朝から飲んでいないんだ。のどの渇きがつらくてつらくて。
ノイローゼになってしまいそうだよ。
……こんなことを頼めるのは君しかいないし、ほら校内での吸血行為は学則で禁止されているからね。
信用できるひとにしか頼めないんだ。
(承諾する)
……いいのかい!ありがとう。恩にきるよ。……ここは人目につく。穴場がある。案内しよう。
(移動・ドアを開ける)
……よし。誰もいないな。やっと腰を落ちつける。どうした?後輩くん。顔をしかめて。
この匂い?あぁ、たしか先月だったかな。誰かが教室にスカンクを持ち込んで、大騒ぎになったんだ。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図。気絶する者、病院に運ばれる者、平然とする者、三者三様だった。先生達は顔から火を吹いていたよ。
……わたし?わたしはほらニンニク以外は平気だから。ふふ、心配してくれるのかい。ありがとう。
嗅覚が鋭い、ワーウルフや猫とかいった獣人族にとっては、激臭だからね。ここには誰も近づかないというわけさ。
とはいっても、長居しすぎるのも問題だ。厄介ごとを招きかねない。後輩君、そこの机のうえに座ってくれたまえ。
(着席)
ワイシャツのボタンはこれでよし。ふふ、いつ見てもきれいな首筋だ。白くて、なめらかで、見ているだけでクラクラしてしまう……。
(生唾を飲む)
あぁっと失礼。
気を悪くしないでくれよ、後輩君。吸血鬼の条件反射っていうやつさ。
アルコール消毒をしないとな。ちょっとヒヤッとするよ。
(首筋をコットンでふく)
……授業で教わった吸血方法と違う?あぁ、たしかに吸血鬼の唾液には消毒効果のある成分が混じっているから、こんなに手間ひまをかけることもないんだが。
でも、きみはいやだろ。恋人でもない女に首筋を舐められるなんて。
わ、わたしは構わないんだがな。吸血鬼として、当然の嗜みだからね。
……そんなに照れないでくれよ。こっちまで恥ずかしくなるだろ。まったく。
……いいかい?それじゃあ血を吸わせてもらうよ。
針で刺すように痛いかもしれない。もしも怖かったら、手を握るぞ。
(大丈夫と断る。ちょっぴり残念そう)
……だ、だいじょうぶ。そ、そうか。遠慮はしなくていいんだからな。
(鼻を近づける)
……スンスン。きみの匂いだ。ふふ、汗の匂いもする。恥ずかしいから嗅がないでほしい?
吸血には必要な行為のひとつだぞ。後輩君。
授業では習わなかったって?き、きみの覚え間違いだろ。えーい、もううるさい。
ガブリ。
(吸血)
んっんっんっ。ごっくん。
あぁ、香ばしい。たまらない味だ。くせになりそうだよ。……すっかり頬がほてってしまった。
君があと300年遅く生まれていたら、血の取り合いで戦争が起きていたかもしれないな。
冗談じゃないさ。本当のことだよ。
めまいとかしていないかい?もしかしたら、貧血の症状が出るかもしれない。
元気いっぱい?安心したよ。
ばんそうこうを貼っておこうな、後輩君。血は止まっていても、目ざといやつが傷跡に気がつくかもしれない。
(ぺたりと貼る)
これでよし。
……その、後輩君。なんだ。今日はわたしの不始末でこんな迷惑をかけてしまったし、お詫びがしたいんだ。
お詫びというかお礼かな。もしもよければ、次の日曜日にランチに行かないか?ふたりで。
(肯く)
ありがとう!エスコートするよ!
……そろそろ教室を出ようか。ふふ。日曜日が楽しみだ。
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