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黒狼として忌み嫌われていた俺を可愛がってくれた天真爛漫なお嬢様は、俺のせいで闇堕ちした
written by 松平蒼太郎
  • 監禁
  • ファンタジー
  • 拘束
  • 少女
  • お嬢様
  • ヤンデレ
  • 依存
  • 溺愛
  • 闇堕ち
公開日2021年12月16日 16:56 更新日2021年12月16日 16:57
文字数
2042文字(約 6分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お嬢様
視聴者役柄
獣人/黒狼
場所
お嬢様宅
本編
ただいまー!

わんちゃん、いい子にしてたー⁉︎よしよーし!

いいじゃんいいじゃん!

ほーら、もっと触らせて!

んあ〜!気持ちい〜!

このフサフサの毛並み…最高!

えへへっ♪この至福の時は誰にも邪魔させない…!

あ、ねぇねぇ!ひさびさに人型になってよ!

そう!獣人態ってやつ!お願い!

なってくれたら、君の大好きなおやつ、あげるよ?

(変身)

やば〜!可愛い〜!

なんでこんなに可愛いの⁉︎

ズルい!ズルすぎる!

相変わらず尻尾と耳隠せてないし…!

てか隠さなくていいんだけど!モフモフするし!

すっっっごい触り心地…!これは永遠の癒し…!

ん〜!あぁ、もう!ずっと触ってたいなぁ!

え?それは〜、その〜…あはは…

鋭いね、君は。

そういう嗅覚も持ち合わせてるんだ。

その、ね?大したことないんだけど…

ちょっとセクハラ?みたいなことされちゃってね…

うん、いつもの社交パーティーで。

じ、自分で言うのもなんだけどさ、あたし、胸大きいから…

あっ、お、落ち着いて!あたしは大丈夫だから!

その、おっきい家のご子息みたいだから、あんまり失礼があったら、家のみんなに迷惑がかかるし…

だ、大丈夫だよ!毎日会うわけじゃないから!

そういう公の場でたまに会うくらいだからさ!

心配しないで!ね?

俺は納得してないって…

うん、分かってる。君は優しいもんね。

でも、その気持ちだけで十分だよ。ありがとね。

うん…今日は一緒に寝よ?

君のこと、ずっとギューしてたい気分。

ふふっ、ありがとう。君のこと、大好きだよ。



はぁはぁ…いた…!やっと見つけた…!

大丈夫⁉︎しっかりして!

酷い…!こんなボロボロになって…!

ねぇ…これやったのって、もしかして…

君が例のご子息に噛み付いたから…?

どこのペットか分からないように首輪を外して野良のふりまでしたんだ…

わたしに迷惑がかからないように…そうでしょ?

そっか…全部わたしが悪いんだ。

セクハラしてきた相手に毅然とした態度をとらなかったから…

ううん、違わないよ。

そもそもあたしが相手に目をつけられなければ、君がこんな目に遭うことはなかった。

許さない…!わたしの大切なわんちゃんに手を出して…!

ごめん…本当にごめんね…!

すぐ治療できるところに運ぶから!少しだけ我慢して!



退院おめでとうー!

よかった…無事に帰ってきてくれて…!

え?あたしの様子が変?

そんなことないよ。あたしはいつもどおり。

あ、けどちょっとだけ疲れちゃったかな。

というわけで…君に癒してもらお〜!ギュー♪

えぇ?疲れたっていっても、大したことないってばー。

うん。あのデカイだけが取り柄の家、潰しちゃった♪

当たり前だよ。君を酷い目に遭わせたんだから。

なんていうかな…連帯責任ってやつ。

あの家の人間、君が酷い目に遭ってるのを目の当たりにしてるはずなのに、誰一人君を助けようとしなかった。

っていうか、むしろ進んで君に暴力振るってたよね?

いくら君が獣人で強くても、やっぱり大勢には敵わなかったってことでしょ?

それって間違いなく同罪だよね。

ホント、ふざけんなって感じ。

当然、連中を潰すためにありとあらゆる手を尽くしたよ。

各方面に敵を作らせて、内部でも内輪揉めが起こるように、お金とかスパイとかいっぱい使った。

まぁ時間はかかっちゃったけど、君が退院する前に潰せてよかった。

君を酷い目に遭わせた連中はもういないよって報告を真っ先にしたかったから。

うん、それでね…君の飼い方も少しだけ変えることにした。

(首輪装着)

これでよしっ!

え?外れない?

当たり前だよ。外れないような仕様にしてあるんだから。

君は今日からこの家出るの禁止ね。

なんでって…

外には君を傷つける奴らがたくさんいるからだよ。

君はただのわんちゃんじゃなくて狼。

しかも黒い毛並みを持つ黒狼。

どうして世間では黒い毛並みって忌み嫌われるんだろうね?こんなに可愛いのに。

存在が不吉だからだろって…

そんなのただの勝手な思い込みじゃん。

あたしに拾われる前も色んな人たちに酷い目に遭わされてきたんでしょ?

拾った時すでに傷だらけだったし…

それに今回の件でよく分かった。

君のことを守れるのはあたしだけ。

他の連中なんてどうせ、君のことを家畜以下にしか見てない。

だったら、外に出る必要なんてないじゃん。

ううん、むしろ外に出たら傷つくんだから、ずっとここに居ればいい。

ここなら君にとって絶対安全だから、ね?

あはは、無駄だよ。

獣人態の力でも外せないように、すごく腕のいい職人さんに特注で作ってもらったから。

ほーら、もう…暴れないの。ギュー♪

君にはあたしさえいればいい。

あたしも君さえいれば、それでいい。

何も問題ないでしょ?

…?俺のせいだって、何が?

あはは、そんなこと?

気にしなくていーよ。

っていうか、君は何も悪くない。

君はただ、あたしのためを思って行動してくれただけだから。

けど君が傷つくのは二度と見たくない。

だから今度こそ、君のお世話はきちんとする。

君が辛い目に遭わないように、君のことをちゃんと管理してあげるんだ。

心配しないで。

これまでよりもいっぱい、いーっぱい可愛がってあげる。

これからもずっと一緒だよ?

わたしだけの可愛いわんちゃん♪ギュー♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
黒狼として忌み嫌われていた俺を可愛がってくれた天真爛漫なお嬢様は、俺のせいで闇堕ちした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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