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十二星座の愛が重すぎて椅子から腰を上げられない〜魚座のピケシス編〜
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • ファンタジー
  • 拘束
  • 片思い
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • ママ彼女
  • 愛の逃避行
公開日2022年01月31日 10:04 更新日2022年01月31日 10:04
文字数
970文字(約 3分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
人間
場所
星界
本編
坊っくん…大丈夫?

だいぶ酩酊(めいてい)してたみたいだけど…

そう?ならいいけど…

あぁ、ダメよ、急に動いちゃ。

まだ本調子じゃないんだからじっとしてて、ね?

坊っくん…気持ちはわかるけど、でも…

え?今の戦況?それは…

こ、答えにくいっていうか、なんていうか…

えっと、地上から一人の男がやってきて…

神々を封じる武器を使って両軍の動きを止めたわ…

えぇ。その男一人によって、戦いは止められた。

…どうやら彼、坊っくんを探してるみたいなの。

多分、以前に天界に討ち入った男と同一人物。

一度地獄に叩き落とされたって話だけど…

えぇ、またやってきたみたい。

一体、坊っくんに何の恨みがあるっていうのかしら…

尚更行かなきゃって…ダメよ!

あれだけの数の神々を一瞬で戦闘不能にしたのよ⁉︎

そんな男の元に行くなんて危険すぎるわ!

…坊っくん?それって…

昔の親友…そう、なんだ…

でもそれ、坊っくんは悪くないじゃないの。

彼が坊っくんを逆恨みしてるだけでしょ?

坊っくんの真意を知りもしないで、裏切り者呼ばわりだなんて…

だからこそもう一度ぶつからなきゃって…

坊っくん……ごめんなさい!

(抱えて走り出す)

しっかり掴まってて!

坊っくんのこと、振り落としたくないから!

嫌よ!絶対下ろさない!

坊っくんが例の彼と戦うのはダメ…!

坊っくんはきっとわたしたちの元から離れる…!

なんだかそんな気がするから…!

今は逃げましょう…?

逃げたって誰も坊っくんのこと責めないから…!

もっと遠くの、星の海まで…!

魚座のわたし…ピケシスなら坊っくんを連れて遠くまで泳いでいける…!

ほとぼりが収まったら、また戻ってこればいいじゃない…!

坊っくんがいなくなるのは嫌…!だから…!

……坊っくん?その手には乗らないわよ?

そっちは例の敵がいる方向じゃない。

そこまでわたし、バカじゃないのよ?

仕方ないわね…こうなったら最後の手段よ。

(キス)

坊っくん…わたしも坊っくんのこと、好きよ。

このリボンをお互いの手につけて……うん、完成。

これでわたしとは離れられないわね。

えぇ、このまま星の海を泳いでいくのよ。

大丈夫、わたしがリードするから。

わたし、泳ぎは大得意だもの。

これでも魚座のリーダーだし。

ダーメ。坊っくんはわたしと逃げるの。

無駄よ。そのリボンは切れない。

坊っくんとわたしとを結ぶ、特別な絆だもの。

さ、坊っくん…わたしの手をとって。

一緒に逃げましょう…どこまでも遠くへ。

誰にも邪魔されない、二人っきりになれる場所まで、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
十二星座の愛が重すぎて椅子から腰を上げられない〜魚座のピケシス編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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