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君の愛の言葉を欲しがるヤンデレ
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 同僚
公開日2022年03月27日 19:21 更新日2022年03月27日 19:21
文字数
2151文字(約 7分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤンデレ同僚
視聴者役柄
ただの会社員
場所
ホテルの一室
あらすじ
昨晩の飲み会で酔い潰れ、目覚めたのはホテルの一室。
今にもあなたに襲い掛かろうという同僚の計略で、愛を拒めずに……
本編
 (男、寝ている)

はぁ……どうして君はこれほどまでに美しいのでしょうか……
こんなにも美しいと、かえって汚してしまいたくなるではないですか……

寝顔だけじゃなく、その寝息一つすらも私のことを誘惑して、全く罪の意識というものを持っていないのですね……
これは、罰を与えなくてはいけません。
け、決して私欲のためにキスをするんじゃないんですからね!?
これは君の誘惑罪に対する罰なんですから!

ほら、言った先から無防備な唇が誘惑してくる……
もうこれは、舌も絡めなければ罰になりませんね。
い、いいですよね。

そのおいしそうな唇、がぶっ、っと食べちゃいますからね!?
満足するまで貪っちゃうんですから!

……じゃないじゃない、これは罰なの!
私が君に誘惑されちゃってキスしたい衝動が我慢できなくなってるわけじゃないの!

だから、自分の罪を反省してこの唇、受け止めてくださいね?

 (男、起きる)

あっ……
ち、違うんです! 何でもないんです! 変なことしようとしてたわけじゃないんです!

キス顔? してないですよ!

そ、それより、身体の方は大丈夫ですか?
だって、昨日君酔い潰れて寝ちゃったから、今このホテルにいるんですよ?

思い出しました?
……ごめんなさい、原因は煽り続けた私なんですけど。
だから私が責任取って、こうしてラブホテルに連れ込んでいるんです。

あ、責任取れてないって言いたいんですか?
ですが、お酒の場が若い男女においては弱肉強食の世界だってこと、常識ですよね?

潰した人が持ち帰るのがマナー。
その後のお楽しみに関しては、潰された人が継がれた酒を何杯も飲むことが、酔い潰されて持ち帰られることを承知した上でのことになりますから、つまりは何でもOKのサイン。

今更知らなかったでは許されません。
ホテルに連れ込んだ以上、私、後戻りなんてできませんから。

そうですよ?
最初から、君を頂く目的で飲ませ続けてたんです。
単純なことなのに、何にも疑わず無防備な君は可愛くて大好きですよ?

だから、今日これからの行為を告白の代わりにして、私たち、恋人になりましょう?
もちろん、結婚……いえ、永遠を前提として。

わかってますか?
君は、昨晩私に何をされてもいいという合図を出してしまったんです。
拒否権なんてないんですからね?

どうしてもと言うなら、そんなこと言えなくなるようにこれを見せてあげましょう。

はい、この写真の意味、鈍感な君にだってわかりますよね?
君が寝てる間に撮っちゃいました。

これ、どう見ても事後の写真にしか見えませんよね。
職場や君の友人にばら撒いちゃいましょうか。
私たちの関係、皆さんの力で事実にしてしまいましょう。

それが嫌だったら、私たちで事実にしないと。
事実も事実、既成事実ってものですね。

 (わざとらしく)
そ、そうですねー。
もし君が素直に乗っかってくれたとしたら、もしかすると、私、お酒の勢いってことで、許しちゃうかもしれませんねー?
写真のデータ、消しちゃうかもしれませんねー?

んふふ、さっきまで恋人だって、それも永遠だって言ってたのに、君に都合の良すぎる気変わりですね。

それで、君はどうするんですか?
ここまでお膳立てさせておきながら逃げたりなんかしませんよね?
……そもそも逃がしませんし、逃げても無駄なのはさっき言った通りなんですけど。

ええ、それでこそです。
いいんですよ、私たち若い男女なんて、いろいろと余計なこと考えたりしないで、気軽に惹かれる人と楽しんでしまえば。

それでですね、私、ひとつお願いがあるんです。
どうせ一回きりになってしまうのなら、私に愛の言葉をいっぱい囁いてほしいんです。

はい、ただそれだけです。
私、君の声が好きなんです。
そもそも、君のことを好きになったきっかけは、その声だったんですから。

いつも、おはようもお疲れ様も欠かさず君は挨拶してくれますよね。
それを君は社会人として当たり前だって言うかもしれませんが、君のその挨拶の声に、何故か幸せを覚えるんです。
他の人の声ではそんなこと感じなくて、君だけに。

そのことに気付いてから、よく、君に励まされることや、甘えてもらうこと、その声でいろんな言葉を私にかけてくれる妄想をして……

でも、そんなものは君自身とは何の関係もない妄想じゃないですか。
本物の声じゃないと、本当の気持ちじゃないと意味がないって、どうしても君の愛の言葉が欲しいんです。

出来る限り、いろんな言葉をください。
シンプルな愛してるも君の声で聞きたいし、男性の欲望に塗れた、生々しい言葉だって私、君が言ってくれるなら喜べるんです。

単純に思っていることをぶつけてくれるなら、それでいいんですよ?
君の本当の気持ちを、君の声で欲しいんです。

遠慮はいりません。
むしろ、若干お酒の残った理性がはっきりしてないうちの方が、本能的で満ち足りたこと、出来るんじゃないですか?
何よりも、いつもの優しい君が発することのないような、乱れた本音を聞けそうですし。

ほーら、連れ込んで誘ってるのは私の方なんです。
このままじゃ解放してあげませんし、責任は全部私に投げてしまっていいんですから。

ふふっ、そんな君が大好きです。

それじゃあ、いっぱい気持ちよくなって、いっぱい、いっぱい声出して、私に正直な気持ち、とことんぶつけてくださいね?

 (スイッチの効果音:女、ICレコーダーで録音始める)

んふふっ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
君の愛の言葉を欲しがるヤンデレ
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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