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公開日2022年05月25日 03:46
更新日2022年05月25日 03:46
文字数
2221文字(約 7分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
賢者/魔女
視聴者役柄
助手
場所
某所
あらすじ
魔女の研究に精を出す賢者の助手の貴方はある日、彼女の研究を異端とする学者と聖教会の騎士に殺されてしまう。
彼女は死んでしまった貴方に思いの丈を伝え、「死んだ人間を生き返らせる」という禁忌に手を出すことを決意するのだった…
彼女は死んでしまった貴方に思いの丈を伝え、「死んだ人間を生き返らせる」という禁忌に手を出すことを決意するのだった…
本編
ん?……あぁ、すまない。ぼーっとしてた。
コーヒーね…うん、ありがたくいただくよ。
(コーヒーを飲む)
うん…美味しい。淹れるの、上手になったじゃないか。
ふふ…本当のことだよ。謙遜しなくていい。
やはり僕の指導が良かったからかな。
あはは、何のことやら。
今まで辞めていった歴代助手の数なんて覚えてないよ。
みんな助手くんと違って、腑抜けだっただけさ。
えー、そうかな?僕の指導、そんなに厳しい?
本当のことしか言ってないつもりなんだけどな。
まぁいい。僕には助手くん一人いれば十分だからね。
それより…このあいだ頼んでおいた魔法薬のレポートを見せたまえ。もうできているんだろう?
ふんふん…へぇ、面白い着眼点だ。僕にもこの発想はなかったよ。
うん、今度調合してみようか。
被験体には…もちろん、助手くんがなってくれるよね?
遠慮しなくていいさ。助手くんを記念すべき被験体第一号に選ぶと言ってるんだ。光栄に思いたまえ。
さて…僕は僕自身の研究を進めないとな。
うん。僕は賢者として、この世界の真理を解き明かさないといけないからね。
今一番ホットなテーマは…「どうしてこの世界に魔女は存在するのか」。
そうだね。心の闇が魔女を生み出す…それはすでに分かっていることだ。
僕が知りたいのはその先。どうして心の闇は生まれるの?
心の闇と魔女の存在の因果関係は?
ふふ…うまく答えられないだろう?僕も未だ納得のいく説明ができない。
だってそうだろう?心に闇を抱えてる人なんてそこら中にいるのに、どうして魔女は世界にたった五人しかいないの?
もし、心の闇が魔女になるための条件なら、そこら中に魔女が溢れていいはずだ。なのに、そうはなっていない。
そう。他に何か特別な条件が必要なのかなって思ってね。
うーん…やっぱり直接魔女に会って聞いた方が手っ取り早いかなぁ…
そうなんだよね…独学だとここまでが限界でね…
え?急に改まってどうしたの?
ん……ありがとう。だけど、今更研究をやめるという選択肢はない。
たしかに世間から見て僕の研究は異端だ。
魔女について触れること自体、学会ではタブーになってるからね。
だけど…それでも知りたいんだ。魔女がこの世に存在する理由が…
これは僕の勘だけどね…この世界の在り方と魔女の存在は、どこかで深く関わってるような気がする。
僕はこれからも自分の研究を続けるよ。
助手くんも付いてきてくれるかい?
ありがとう。やっぱり君を助手に選んで正解だった。
きっと今の僕の研究を一番理解してるのは、助手くんだ。
…僕に何かあったら、助手くんに僕の研究を引き継いでもらおうかな。
ふふふ…僕だっていつ死ぬか分からないからね。保険くらいはかけておきたいじゃないか。
そういうことだから頼んだよ。助手くんには期待してるからね。
(扉を開く)
助手くんっ!どこだ⁉︎ どこにいる⁉︎
あ、なんだ、そこにいたの、か……
ねぇ、助手くん…どうしてそんな血まみれに…
誰が君をこんなふうにしたの…?ねぇ誰?
…!君たちは聖教会の…
そうか…そういうことか…
ふふふっ…はははっ…!
要するに、異端の研究を続けている僕が許せなくて、僕の一味である助手くんをなぶり殺しにしたってところかな?
天誅…ついでに僕に対する見せしめ、ね…
くだらない。実にくだらない。
そんなくだらない理由で、助手くんは殺されなければならなかったのか?
助手くんはね、僕の一番のお気に入りだったんだ。
僕の研究を誰よりも理解してくれて、僕を支えてくれた。
でもそれを君たちが奪った…到底、許されることじゃないよね?
おおよそ、聖教会は学会の連中と結託していたんだろ?違うかい?
まぁなんでもいいけど…君たち、どうせここで死ぬんだから。
助手くん…ごめんね。少しだけ待ってて。
君をスプラッタにしてくれたクズどもを、塵に帰してくるから。
おはよう、助手くん。生き返った?
ふんふん…なるほど、やっぱり容れ物に魂もどきをぶち込んでも意思疎通するくらいが限界か…
うーん…本物の助手くんには程遠い…なんとかしないと…
うん、やっぱり魂もどきじゃダメだ。本物の助手くんの魂を探し出すか、作るかしないと。
作るとするなら、助手くんの性格、人格全てを模倣した魂を作らないと…
探すとするなら、天国か地獄…あるいは時空の狭間にでも行かなきゃダメかもね。
うん、決めた。可能性があるなら、どちらもやるに越したことはない。
さっそく旅支度を…おっと、その前に助手くんの身体が腐らないように保存の魔法をかけておかないと。
助手くん…ごめんね、君を死なせてしまって…
認めるよ…君がこうなったのは僕の責任だ。
僕の助手にさえならなければ、君が死ぬことはなかった。
だからこれは償い。君を生き返らせて、僕の手で幸せにしてみせる。
そうだ、少しだけ練習しておこうかな…
(咳払い)
助手くん…僕は君のことが好きだ。
君がそばにいるだけで、満ち足りた気分になれた。
そうだよ…君さえいれば、僕は幸せだったんだ…
今ごろになって気づくなんてね…賢者が聞いて呆れるよ…
いや、違ったね…今の僕は賢者でなく、魔女だ。
僕ね、君を失ったあの日に、魔女として覚醒したんだよ。
魔女になって初めて分かった。
魔女がこの世に存在し、生まれる理由が。
心の闇…つまり大切な人を失った悲しみ…
心から大好きだった人を失った時、魔女は生まれるんだって…
そしてこの闇を自力で振り払うことは不可能。
魔女ってのは、ずっと呪われた存在なんだよ。
でもいいんだ…代わりに君を救うための強大な力を手に入れられたんだから。
少し長い旅になるけど…いい子にして待ってて。すぐ戻ってくるから。
僕にまた美味しいコーヒーを淹れてくれよ?助手くん…
コーヒーね…うん、ありがたくいただくよ。
(コーヒーを飲む)
うん…美味しい。淹れるの、上手になったじゃないか。
ふふ…本当のことだよ。謙遜しなくていい。
やはり僕の指導が良かったからかな。
あはは、何のことやら。
今まで辞めていった歴代助手の数なんて覚えてないよ。
みんな助手くんと違って、腑抜けだっただけさ。
えー、そうかな?僕の指導、そんなに厳しい?
本当のことしか言ってないつもりなんだけどな。
まぁいい。僕には助手くん一人いれば十分だからね。
それより…このあいだ頼んでおいた魔法薬のレポートを見せたまえ。もうできているんだろう?
ふんふん…へぇ、面白い着眼点だ。僕にもこの発想はなかったよ。
うん、今度調合してみようか。
被験体には…もちろん、助手くんがなってくれるよね?
遠慮しなくていいさ。助手くんを記念すべき被験体第一号に選ぶと言ってるんだ。光栄に思いたまえ。
さて…僕は僕自身の研究を進めないとな。
うん。僕は賢者として、この世界の真理を解き明かさないといけないからね。
今一番ホットなテーマは…「どうしてこの世界に魔女は存在するのか」。
そうだね。心の闇が魔女を生み出す…それはすでに分かっていることだ。
僕が知りたいのはその先。どうして心の闇は生まれるの?
心の闇と魔女の存在の因果関係は?
ふふ…うまく答えられないだろう?僕も未だ納得のいく説明ができない。
だってそうだろう?心に闇を抱えてる人なんてそこら中にいるのに、どうして魔女は世界にたった五人しかいないの?
もし、心の闇が魔女になるための条件なら、そこら中に魔女が溢れていいはずだ。なのに、そうはなっていない。
そう。他に何か特別な条件が必要なのかなって思ってね。
うーん…やっぱり直接魔女に会って聞いた方が手っ取り早いかなぁ…
そうなんだよね…独学だとここまでが限界でね…
え?急に改まってどうしたの?
ん……ありがとう。だけど、今更研究をやめるという選択肢はない。
たしかに世間から見て僕の研究は異端だ。
魔女について触れること自体、学会ではタブーになってるからね。
だけど…それでも知りたいんだ。魔女がこの世に存在する理由が…
これは僕の勘だけどね…この世界の在り方と魔女の存在は、どこかで深く関わってるような気がする。
僕はこれからも自分の研究を続けるよ。
助手くんも付いてきてくれるかい?
ありがとう。やっぱり君を助手に選んで正解だった。
きっと今の僕の研究を一番理解してるのは、助手くんだ。
…僕に何かあったら、助手くんに僕の研究を引き継いでもらおうかな。
ふふふ…僕だっていつ死ぬか分からないからね。保険くらいはかけておきたいじゃないか。
そういうことだから頼んだよ。助手くんには期待してるからね。
(扉を開く)
助手くんっ!どこだ⁉︎ どこにいる⁉︎
あ、なんだ、そこにいたの、か……
ねぇ、助手くん…どうしてそんな血まみれに…
誰が君をこんなふうにしたの…?ねぇ誰?
…!君たちは聖教会の…
そうか…そういうことか…
ふふふっ…はははっ…!
要するに、異端の研究を続けている僕が許せなくて、僕の一味である助手くんをなぶり殺しにしたってところかな?
天誅…ついでに僕に対する見せしめ、ね…
くだらない。実にくだらない。
そんなくだらない理由で、助手くんは殺されなければならなかったのか?
助手くんはね、僕の一番のお気に入りだったんだ。
僕の研究を誰よりも理解してくれて、僕を支えてくれた。
でもそれを君たちが奪った…到底、許されることじゃないよね?
おおよそ、聖教会は学会の連中と結託していたんだろ?違うかい?
まぁなんでもいいけど…君たち、どうせここで死ぬんだから。
助手くん…ごめんね。少しだけ待ってて。
君をスプラッタにしてくれたクズどもを、塵に帰してくるから。
おはよう、助手くん。生き返った?
ふんふん…なるほど、やっぱり容れ物に魂もどきをぶち込んでも意思疎通するくらいが限界か…
うーん…本物の助手くんには程遠い…なんとかしないと…
うん、やっぱり魂もどきじゃダメだ。本物の助手くんの魂を探し出すか、作るかしないと。
作るとするなら、助手くんの性格、人格全てを模倣した魂を作らないと…
探すとするなら、天国か地獄…あるいは時空の狭間にでも行かなきゃダメかもね。
うん、決めた。可能性があるなら、どちらもやるに越したことはない。
さっそく旅支度を…おっと、その前に助手くんの身体が腐らないように保存の魔法をかけておかないと。
助手くん…ごめんね、君を死なせてしまって…
認めるよ…君がこうなったのは僕の責任だ。
僕の助手にさえならなければ、君が死ぬことはなかった。
だからこれは償い。君を生き返らせて、僕の手で幸せにしてみせる。
そうだ、少しだけ練習しておこうかな…
(咳払い)
助手くん…僕は君のことが好きだ。
君がそばにいるだけで、満ち足りた気分になれた。
そうだよ…君さえいれば、僕は幸せだったんだ…
今ごろになって気づくなんてね…賢者が聞いて呆れるよ…
いや、違ったね…今の僕は賢者でなく、魔女だ。
僕ね、君を失ったあの日に、魔女として覚醒したんだよ。
魔女になって初めて分かった。
魔女がこの世に存在し、生まれる理由が。
心の闇…つまり大切な人を失った悲しみ…
心から大好きだった人を失った時、魔女は生まれるんだって…
そしてこの闇を自力で振り払うことは不可能。
魔女ってのは、ずっと呪われた存在なんだよ。
でもいいんだ…代わりに君を救うための強大な力を手に入れられたんだから。
少し長い旅になるけど…いい子にして待ってて。すぐ戻ってくるから。
僕にまた美味しいコーヒーを淹れてくれよ?助手くん…
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