- ヤンデレ
- 監禁
- ダウナー
公開日2022年07月13日 18:52
更新日2022年07月13日 18:52
文字数
2616文字(約 8分44秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたが気になってつい優しくしてしまう、薄幸少女。
彼女に、これまでのお礼として家に招かれる。
だが、それは彼女の計画で……
():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更
[@女宅/招かれ入るところから]
彼女に、これまでのお礼として家に招かれる。
だが、それは彼女の計画で……
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[]:場面指定・変更
[@女宅/招かれ入るところから]
本編
……遠慮しないで。
うち、どうせ夜遅くになったって誰も帰ってこないし。
同情なんていらない。
普通とは違うことぐらい、とっくに知ってるから。
私にとってはこれが当たり前っていうだけ。
だけど、この方が君だって何も気にせずにいられるでしょ?
私だって、本を貸してくれたお礼っていうだけで異性も招けるし。
悪いことだらけってわけでもないんだよ。
(自嘲)……もし帰って来ようと、私になんか興味ないし、変わんないんだけどね。
ん? なんでもない。
ほら、部屋はこっち。
あんまり家の中見られると恥ずかしいから。
来て。
(ドア音)
……ビックリした?
そ、壁一面、全部君の写真。
カッコいいよね。
包まれたいよね。
抱かれたいよね。
壁一面に私の唯一の幸せがびっしりと。
あぁ……いつ見ても癒されるの。
そして、今日ついに、本物がコレクションの仲間入りだよ。
そうだよ?
君には、私のコレクションになってもらうの。
大丈夫、私の宝物だもん。
壊したりしないように丁寧に扱ってあげる。
(スタンガン)
……起きた。
起き上がれないよ?
だって、君のことは縛ってるんだし。
あ、ダメ。
私のコレクションは暴れたりしないんだから。
でも、どんなに暴れても痛いだけだと思うんだ。
無駄なことに必死になっちゃって可愛い。
……何、その目。
私にそんな態度取るんだ?
私、何するかわからないから、そういうところは気を付けた方がいいと思うんだ。
今日は君の監禁記念日ってことで機嫌いいから、お仕置きとかはないけど、これからは何かあるかもよ。
ふふっ、いい子。
ちゃんと自分の立場をわかってるんだ。
えらいえらい。
仕方ないよね。
今私は、君の全てを握ってるんだから。
君一人じゃ、ご飯も食べられない。
これで私に反抗的な態度なんて、ものを考える頭があれば取れないもの。
私だって、拷問をするために君を監禁してるんじゃないわ。
だから、今後もお願いだよ。
……はい、は?
言わなきゃわかんないよ。
……うん、よろしい。
もう、私に逆らうなんて禁止。
絶対服従、だよ。
ふふふっ……
なんだろう、この快感。
やっと私、生きてるって感じがしてきた……
狂ってる?
そんなの私、どうでもいいよ。
私の生の実感は、私にしか感じられないもの。
私の幸せは、私にしか決められないもの。
ただ、君とか、いわゆる世の中とかが言ってる形と違うだけなのに、勝手に否定しないでよ。
私にだって、私の幸せを望む自由ぐらいあるでしょ?
君の、幸せ……?
ここで手に入らないなら、無理だけど。
誰もが想像するのは自由だし、叶えようとするのも自由だと思う。
だけど、誰もが幸せになれるなんて、あり得ない話だよ。
一人の幸せには、他の人の犠牲が付き物、これが世の中なんだもの。
私にとってのそれが君。
もう、君は私の糧だから。
私の幸せのための犠牲になるんだ。
もう私、君のことを手放すつもりはないから、諦めてね。
嫌がっても聞かないよ?
だって、こうでもしなかったら、君は私のこと、特別な存在とも意識してくれないでしょ?
私なんて、際立って綺麗なわけでもないし、明るくて人と仲良くなれる性格でもない。
誰かに好きになってもらえる人じゃないっていうのは、私が一番わかってるから。
そんなことないって、どうせ言葉だけ。
君は、私のこと好きじゃないんでしょ?
いいんだ。
だからこうして監禁したわけだし。
君が私を受け入れてくれようと、くれまいと、私の元から逃げられない。
つまり、私の傍にずっといてくれる。
君が、私の人生の二人目の登場人物なんだ。
ずっとこれまで、一人だった人生がやっと動き出すの。
そうか……
だから私は、君を監禁してやっと、人生で初めて生きてるっていう快感が湧いてきたんだ……
私、どうやら君がいないと生きられないみたい。
この充足感を知って、今まで当たり前で済ませてきた、何にもない日々には戻れなくなったんだ。
ありがとう、私の一番大事な人。
これから、私は君のおかげで新しい日常を迎えるんだ。
私を見てくれる人がいるということ。
私の帰りを待ってくれる人がいるということ。
私がいなくなったら困る人がいるということ。
全部、密かに私が求めていたもの。
それが、君だったんだ。
勘違いしないでね?
これは君だからこそで、誰でもよかったわけじゃないから。
私って、こんなのだから、誰にも相手にされなくて。
わざわざ私に興味のない人を無理に私を求めさせたところで、何にも満たされないの。
でも、君だけは私に優しくしてくれるから。
困ってたら声を掛けてくれるし、ちょっとした話し相手にもなってくれた。
君がくれた優しさが、全部全部、私には初めてのことで。
私には関係のない、蚊帳の外の「友達」っていうものを感じたんだよ。
喜びを通り越して、衝撃だった。
この前は本だって貸してくれてさ。
それって、信用できる相手じゃないと出来ないでしょ?
そんなの、私には無縁だったから。
もう、確信しちゃった。
この人を逃したら、もう二度とこんなに私に優しくしてくれる人には出会えないって。
自分勝手だけど、私は正しい愛なんて知らないから。
自分の気持ちに従うしか出来なかった。
酷いよね。
多分私、君をどこかで信用出来てなかったのかも。
君の優しさがいつまで続くのか。
今日まで優しくしてくれても、次の日には、ふっと他の人と変わらない他人行儀に変わっちゃうんじゃないかって怖かった……
信じられないから、それでも信じたいから。
決して、後悔しないこの手段しか私にはなかったんだ。
だけど、もう逃げられない今は、君に嫌われようと、君が私を拒むことも出来なければ、私を必要とせず生きることも出来ない。
怖いものは何もないんだ。
私のしたいことを、君で叶えさせてほしいから。
きっと、取り返しのつかないことだってその中にはあるけれど、君以外にいないから。
嫌がったって、仕方ないよ。
そもそも私のことを好んで受け入れてくれる人がいないんだから。
君を縛る鎖から、いつかするであろうキス、とかまで、何もかもが無理矢理なの。
それでも私の心を満たすには十分だから。
私、狂ってるでしょ?
人を監禁して抑圧することでしか、繋ぎ止める術を知らなくて。
無理矢理の愛情表現でしか、心を通わせられる……通わせて、くれるよね?
……それしか出来なくて。
でも、君も同罪だよ。
私に、幸せになれる希望を与えてしまったのは君だから。
だから、君も一緒に狂ってもらわないと。
償い、なんだよ。
もちろん、拒否権はないからね?
君のことは全部私が管理する。
私のしたいことは全部叶えてもらう。
わかった?
……ありがとう。
私と一緒に、狂ってね?
うち、どうせ夜遅くになったって誰も帰ってこないし。
同情なんていらない。
普通とは違うことぐらい、とっくに知ってるから。
私にとってはこれが当たり前っていうだけ。
だけど、この方が君だって何も気にせずにいられるでしょ?
私だって、本を貸してくれたお礼っていうだけで異性も招けるし。
悪いことだらけってわけでもないんだよ。
(自嘲)……もし帰って来ようと、私になんか興味ないし、変わんないんだけどね。
ん? なんでもない。
ほら、部屋はこっち。
あんまり家の中見られると恥ずかしいから。
来て。
(ドア音)
……ビックリした?
そ、壁一面、全部君の写真。
カッコいいよね。
包まれたいよね。
抱かれたいよね。
壁一面に私の唯一の幸せがびっしりと。
あぁ……いつ見ても癒されるの。
そして、今日ついに、本物がコレクションの仲間入りだよ。
そうだよ?
君には、私のコレクションになってもらうの。
大丈夫、私の宝物だもん。
壊したりしないように丁寧に扱ってあげる。
(スタンガン)
……起きた。
起き上がれないよ?
だって、君のことは縛ってるんだし。
あ、ダメ。
私のコレクションは暴れたりしないんだから。
でも、どんなに暴れても痛いだけだと思うんだ。
無駄なことに必死になっちゃって可愛い。
……何、その目。
私にそんな態度取るんだ?
私、何するかわからないから、そういうところは気を付けた方がいいと思うんだ。
今日は君の監禁記念日ってことで機嫌いいから、お仕置きとかはないけど、これからは何かあるかもよ。
ふふっ、いい子。
ちゃんと自分の立場をわかってるんだ。
えらいえらい。
仕方ないよね。
今私は、君の全てを握ってるんだから。
君一人じゃ、ご飯も食べられない。
これで私に反抗的な態度なんて、ものを考える頭があれば取れないもの。
私だって、拷問をするために君を監禁してるんじゃないわ。
だから、今後もお願いだよ。
……はい、は?
言わなきゃわかんないよ。
……うん、よろしい。
もう、私に逆らうなんて禁止。
絶対服従、だよ。
ふふふっ……
なんだろう、この快感。
やっと私、生きてるって感じがしてきた……
狂ってる?
そんなの私、どうでもいいよ。
私の生の実感は、私にしか感じられないもの。
私の幸せは、私にしか決められないもの。
ただ、君とか、いわゆる世の中とかが言ってる形と違うだけなのに、勝手に否定しないでよ。
私にだって、私の幸せを望む自由ぐらいあるでしょ?
君の、幸せ……?
ここで手に入らないなら、無理だけど。
誰もが想像するのは自由だし、叶えようとするのも自由だと思う。
だけど、誰もが幸せになれるなんて、あり得ない話だよ。
一人の幸せには、他の人の犠牲が付き物、これが世の中なんだもの。
私にとってのそれが君。
もう、君は私の糧だから。
私の幸せのための犠牲になるんだ。
もう私、君のことを手放すつもりはないから、諦めてね。
嫌がっても聞かないよ?
だって、こうでもしなかったら、君は私のこと、特別な存在とも意識してくれないでしょ?
私なんて、際立って綺麗なわけでもないし、明るくて人と仲良くなれる性格でもない。
誰かに好きになってもらえる人じゃないっていうのは、私が一番わかってるから。
そんなことないって、どうせ言葉だけ。
君は、私のこと好きじゃないんでしょ?
いいんだ。
だからこうして監禁したわけだし。
君が私を受け入れてくれようと、くれまいと、私の元から逃げられない。
つまり、私の傍にずっといてくれる。
君が、私の人生の二人目の登場人物なんだ。
ずっとこれまで、一人だった人生がやっと動き出すの。
そうか……
だから私は、君を監禁してやっと、人生で初めて生きてるっていう快感が湧いてきたんだ……
私、どうやら君がいないと生きられないみたい。
この充足感を知って、今まで当たり前で済ませてきた、何にもない日々には戻れなくなったんだ。
ありがとう、私の一番大事な人。
これから、私は君のおかげで新しい日常を迎えるんだ。
私を見てくれる人がいるということ。
私の帰りを待ってくれる人がいるということ。
私がいなくなったら困る人がいるということ。
全部、密かに私が求めていたもの。
それが、君だったんだ。
勘違いしないでね?
これは君だからこそで、誰でもよかったわけじゃないから。
私って、こんなのだから、誰にも相手にされなくて。
わざわざ私に興味のない人を無理に私を求めさせたところで、何にも満たされないの。
でも、君だけは私に優しくしてくれるから。
困ってたら声を掛けてくれるし、ちょっとした話し相手にもなってくれた。
君がくれた優しさが、全部全部、私には初めてのことで。
私には関係のない、蚊帳の外の「友達」っていうものを感じたんだよ。
喜びを通り越して、衝撃だった。
この前は本だって貸してくれてさ。
それって、信用できる相手じゃないと出来ないでしょ?
そんなの、私には無縁だったから。
もう、確信しちゃった。
この人を逃したら、もう二度とこんなに私に優しくしてくれる人には出会えないって。
自分勝手だけど、私は正しい愛なんて知らないから。
自分の気持ちに従うしか出来なかった。
酷いよね。
多分私、君をどこかで信用出来てなかったのかも。
君の優しさがいつまで続くのか。
今日まで優しくしてくれても、次の日には、ふっと他の人と変わらない他人行儀に変わっちゃうんじゃないかって怖かった……
信じられないから、それでも信じたいから。
決して、後悔しないこの手段しか私にはなかったんだ。
だけど、もう逃げられない今は、君に嫌われようと、君が私を拒むことも出来なければ、私を必要とせず生きることも出来ない。
怖いものは何もないんだ。
私のしたいことを、君で叶えさせてほしいから。
きっと、取り返しのつかないことだってその中にはあるけれど、君以外にいないから。
嫌がったって、仕方ないよ。
そもそも私のことを好んで受け入れてくれる人がいないんだから。
君を縛る鎖から、いつかするであろうキス、とかまで、何もかもが無理矢理なの。
それでも私の心を満たすには十分だから。
私、狂ってるでしょ?
人を監禁して抑圧することでしか、繋ぎ止める術を知らなくて。
無理矢理の愛情表現でしか、心を通わせられる……通わせて、くれるよね?
……それしか出来なくて。
でも、君も同罪だよ。
私に、幸せになれる希望を与えてしまったのは君だから。
だから、君も一緒に狂ってもらわないと。
償い、なんだよ。
もちろん、拒否権はないからね?
君のことは全部私が管理する。
私のしたいことは全部叶えてもらう。
わかった?
……ありがとう。
私と一緒に、狂ってね?
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