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七つの大罪を司る上位魔族には近づくべからず〜強欲竜(グリードドラゴン)編〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • ドラゴン
  • ボーイッシュ
  • 王子様系
  • イケメン
  • ボクっ娘
  • ベロキス
  • 独占欲
公開日2023年04月25日 11:07 更新日2023年04月25日 11:07
文字数
1828文字(約 6分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
竜(ドラゴン)
視聴者役柄
魔界勇者
場所
魔界
あらすじ
魔界勇者である男は数多のドラゴンを狩る『ドラゴンスレイヤー』として有名であった。そんな彼の前に『強欲』の大罪を司る魔界最強の竜(ドラゴン)が立ちはだかる…!
本編
やぁ、勇者くん。ドラゴンの討伐お疲れ様。迎えに来てあげたよ。


ふふっ…たしかにそうだね。僕もドラゴンだった。これは失敬。


あはは…やだなぁ。僕が君に倒される?


君もそんな面白い冗談が言えるんだ。初めて知った。


もちろん。僕が君に負けるわけないだろう?


君を手に入れるために、わざわざここまで来たんだから。


でも助かったよ。僕以外のドラゴンを倒してくれて。


あぁ。他のメスと君の奪り合いになるのは面倒だからね。


邪魔者がいなくなって本当に助かった。心から礼を言わせてもらうよ。


仲間意識?そんなもの最初からないよ。


同族のことなんてどうでもいい。僕が欲しいのは君だけなんだから。


簡単なことさ。僕が君にこだわるのは、君が『ドラゴンスレイヤー』という素晴らしい肩書きを持っているからさ。


うん。実際、それだけの数のドラゴンを打ち倒しているからね。君の強さはこの僕から見ても本物だ。


ドラゴンの天敵である君こそが、僕とつがいになるに相応しい。


そうかな?そんなにおかしいことは言ってないと思うけど。


僕はね、究極の愛が欲しいんだ。


そう…僕と君は殺し合う同士の関係。


自分の命を賭けて、相手の命を奪いにいく…


お互いがお互いに本気の殺意をぶつけるんだ。


その時はもう、他のことなんて頭にない。


ただただ目の前の敵を葬ることだけに集中している…


これって、本気でお互いがお互いを思い合ってるってことでしょ?


その中に本物の愛…すなわち、究極の愛が生まれると思うんだよね。


お互いに余人のことなんて全く頭にない…そういう関係こそ、最愛のパートナーになり得ると思わないか?


お互い好き好き言い合ってるだけの関係なんて、ただの馴れ合いにすぎない。そんなもの、僕は求めてない。


君とは本物の愛を育めると思っているよ。


だって…今、君は僕を殺すことにしか頭にない。そうだろ?


だったら、僕もそれに応えて、本気で君を倒すことにする。いくよ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(荒い息)


やるね…僕の見込んだ通りだ…


その聖剣…ただのナマクラってわけじゃなさそうだ。


僕の自慢の鱗に傷をつけたんだからね…


あはは…そっか。もう終わりだなんて寂しいな…


そりゃそうさ。ずっとこうして愛し合っていたかったからね…


ま、いいか…こういう幕引きもそれはそれでありかもしれない。


(回復魔法発動)


…ふぅ。これで僕の怪我は完治した。


そろそろこの戦いも終わりにしよう…いくよ?


(一撃で勇者を吹き飛ばす)


ふふふっ…どうしてって顔してる。


そりゃあ、僕にかかればこれくらいの傷、回復魔法でどうとにでもなるさ。


さぁ、殺し合いごっこはこれくらいにして…そろそろ僕の伴侶になる覚悟を決めてもらおうかな?


ごっこだよ。最初に言ったろ?僕が人間に負けるわけないって。


あぁ、さっき言ったのは冗談だよ。


僕が勝つことは分かりきっていたからね。


あれくらい発破をかけておいた方が、君も全力を出してくれるだろう?


そっちの方が君とのごっこ遊びも少しは長く楽しめるし。


究極の愛なんてどうでもいい。僕はただ君という存在が欲しかっただけ。


僕が君を欲しいと思った本当の理由はね、君が昔、卵だった頃の僕を救ってくれたからだよ。


そう。君は覚えてないかもしれないけど、僕を食べようとしたドラゴンを君が討伐したんだ。


君に救われたこの命は君のために使う…卵の中に入っていた時から、そう決めていた。


僕は純粋に君が欲しいのさ。


他のものなんてどうでもいい…


同族も金銀財宝も何もかも、君に比べればゴミ同然。


どんな手を使ってでも、君を手に入れると決めていたんだ。


そのためなら、ドラゴンのプライドだって捨てられる。それだけ君のことを愛しているのさ。


信じられない?なら、今すぐ証明してあげる。ンッ…


(ベロキス)


君も罪な男だな…この僕の心を鷲掴みにするなんて。それも生まれる前から。


ねぇ…もう他のドラゴンに見向きしないでよ。


僕だけを見て…僕だけの男になって…?


僕の心は生まれる前から今に至るまで君でいっぱいだ…


だから…君の心も僕で満たしてあげる。


他のことなんて考えられないくらいに…ね?


(ベロキス)


ふふ…すっかり腰砕けになってる。可愛いね♡


もう剣を握る力もないかな?すっかり身体が緩んでる。


ま、これだけ僕と熱いキスを交わしたんだ。こうなるのも当然か。


もう我慢しなくていいかな?そろそろ僕と交尾しよっか♡


あはは…何?その物欲しそうな顔…


僕とそんなに交尾がしたかった?焦らしちゃってごめんね。


いいよ…お望み通り、今すぐグチャグチャにしてあげる。


永遠に僕のモノであるって証、いっぱい付けさせてもらうね?ふふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
七つの大罪を司る上位魔族には近づくべからず〜強欲竜(グリードドラゴン)編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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