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あなたの書いた台本を実演してくれる不思議っ娘 ~耳かき部シリーズ~
written by あまに
  • 耳かき
  • 学校/学園
  • メイド
公開日2023年06月15日 00:42 更新日2023年06月15日 00:47
文字数
1740文字(約 5分48秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
耳かき部 部員
視聴者役柄
新入部員
場所
部室
あらすじ
耳かき部なる謎の部活に入部したあなた。
あなたが部室で耳かき台本を書いていると、一人の少女が入ってくる。
彼女はあなたが書いた台本を実際にやってみようと言い出して……
本編
(扉を開ける)

おお……キミが噂の新人。
ども、よろしく。
耳かき部にようこそ。

……ん、どうした?パソコンなんて開いて。
……ほう、耳かき台本を書いているのか。
私にも見せてくれ。
まだ書きかけ……?いいだろ、減るもんじゃないし。

(画面をのぞき込む)

……なるほど、王道メイドもの。キミはこういうのが好きなのか。
でも、途中まで書いてどう続けようか悩んでる……と。

そうだ、せっかくだし、これを読みながら耳かきしてみないか。
実際に読んだら、アイデアが浮かんでくるかもしれないだろ?
ちょうど私も耳かきの練習したかったところだし。

まあ任せろ。私はこれでもそこそこ人気のASMR配信者、演技には自信がある。
では……こほん。

『ご主人様、本日もお疲れさまでした。』
『一日の疲れを癒すために、お耳の奉仕させていただきますね。』
『さあ、私の膝に頭をお乗せください。』

……どうした?早く乗せろ。
ほら、遠慮するな。

(膝枕に頭を乗せる)

よしよし。では再開するぞ。

『ありがとうございます。』
『それでは耳かきの前にいつもの……いつもの……

……おお、なかなか……すごいな、キミ……
……いや、続けよう。

『いつものお耳の匂いチェックをさせていただきますね。』
『失礼して……』

『すん……すん……』
『ご主人様?少し汗の匂いがしますよ?お耳の裏、きちんと洗ってますか?』
『……はあ、やっぱり……何度言っても直してくださらないんですから……』

『お耳の裏は汚れが溜まりやすいんですから、しっかり洗ってくださいね?』
『……まあ、私は構いませんけれど』
『すー……はー……』

『……ふふ、では、お待ちかねのお耳掃除、始めて行きましょうか。失礼します……』


(耳かき開始)


ふぅ……とりあえず書いてある分はここまでか。
なんというか……思ってた以上だったな、色々。

で、感想だが……
良いと思う。
文体もしっかりしてるし、シチュエーションも王道ながら捻りがある。
何より、恥ずかしげもなく自分のフェチをぶちまけるその度胸、気に入った。

で、ここから話をどう展開させるか悩んでいるということか。
そうだな……

まあ、よくあるのは書きたいシチュエーションを箇条書きにして、
それらの間をつなぐように書くというやつだな。
さっきでいうと、キミは耳の匂いをかがれたいという願望を台本に込めたわけだ。
他に好きなシチュとか、聞きたい音とかないのか。

『耳の中を覗き込んでいる最中に無意識に漏れる吐息が好き?』

……大分……筋金入りだな。
いや、私じゃ一生かけても思いつかないシチュだ。
キミは台本書きの才能あると思う。

じゃあ、こんな感じか?

『お耳、綺麗になりましたでしょうか。』
『少し確認させていただきますね?』
『……(耳を覗き込んでいるときに無意識に漏れ出る、「ほぉ……」という感じの微かな音)』
『良さそうですね。では仕上げに……』
『ふー……』
『はい、おしまいです。』


(耳かき終了)


どうだ?
……最高?ふ、それは良かった。
それじゃ、耳の方もちょうど綺麗になったし、反対向いてくれ。

(寝返りを打つ)

じゃあ、耳かきを……っと、その前に
片方だけっていうのも変だし、こっちもやっておくか。
すん……すん……すん……すん……
すー……はー……

新人、さっきも思ったんだが、キミちょっと汗臭いな。
台本の主人公のこと言えないぞ。家に帰ったらちゃんと洗えよ。

じゃ、こっちも耳かき棒、入れていくぞ。


(耳かき開始)


ん?さっきの演技上手かったか?
ふふん、当然だ。
耳かき台本は何百と読んできたからな。

……私だったらどういう台本を書くか?
うーん、あまり書く方はやったことないが……
そうだな……じゃあこういうのはどうだ?

『……え?いつもの、やってほしいんですか?』
『うーん、どうしましょう。あれ、私も結構疲れるんですよ?』
『今日はお仕事大変でしたし、まったり耳かきしたいなー……』

『……カリカリカリカリー!』
『ふふ、ご主人様は本当にこれがお好きですね。』

ちょっとSっ気のあるメイドに手玉に取られるの、いいよな。……いい。

ふふ……
いや、なんていうか、
こういうふうに、好きなシチュについて語り合うってなかなかなかったからな。
部長は競技って感じだし、サキ先輩はお店用の接客って感じだし。
……それはそれでいいんだが。

まあ、キミが入ってくれて嬉しいよ。
期待してるぞ、新人。

ん。そろそろ綺麗になったか?
じゃあ仕上げに
ふー……


(耳かき終了)


ほら、おしまいだ。頭上げろ。

(頭を上げる)

ま、今日は新鮮な体験が出来て楽しかった。
ありがとう、新人。
台本、完成したら見せてくれよ。
……うむ、では、さらばー。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
あなたの書いた台本を実演してくれる不思議っ娘 ~耳かき部シリーズ~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
あまに
ライター情報
耳かき音声台本を書きます。
トンデモあほあほ世界観が好きです。
たまに続き物っぽいのを書きますが、基本単体でも使えるようにしてあるので適当につまんでいただければ幸いです。

台詞回しやアドリブ等、ご自由に改変していただいて構いません。
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