とある寺の住職である貴方は、夜な夜な遊女を自身の寺に連れ込んでは、お酌をさせていた。しかし、その日の夜に飲んだお酒は何やらおかしくて…？

お坊様…今宵もお招きいただき、ありがとうござりんす。


はい。我が遊郭一番のお酒をお持ちいたしんした。お隣、失礼しんす。


(坊主の隣に座る)


さぁ、今宵もあちきと楽しい楽しい宴を開きんしょう？


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うふふ…お坊様ァ、今宵も良き飲みっぷりでありんすね。


うふふ♪ 有り難きお言葉…とても嬉しゅうござりんす♪


さぁさ、遠慮せずもっと飲んでおくんなんし♪ たくさんお注ぎしんすので♪


(徳利から酒を盃に注ぐ)


まぁ…！一気にグイっといかれて…！


えぇ、とても男らしゅうござりんす。


お坊様はまさに男の中の男。あちき、改めてお坊様のこと、惚れ直しんした。


だから…お坊様も、これからはあちきだけのことを愛してくださいんす？


…嘘つき。お坊様の嘘つき。


(坊主の息が突然荒くなる)


うふふっ…やっとお薬が効いてきんしたか？


えぇ。お酒の中にちょこーっとだけお薬を盛らせていただきんした。


あぁ、安心しておくんなんし。盛ったのは毒薬ではありんせん。


媚薬という性的欲求を極度に高めるお薬でありんす♡


普通に酔わせてもようござりんしたが…どうせヤるなら、お互い最高に興奮した状態でヤった方がもっとようござりんしょう？


無論、あちきも飲んでおりんすよ？媚薬入りのお酒♡


ち・な・み・に〜…媚薬といっても、使っているのはただの媚薬ではございんせん。我が天狗の里で調合した秘伝の媚薬でありんす。


あははっ…！あちきがただのか弱い女であると思いんした？残念でありんしたねぇ。


そう…先ほども言った通り、あちきは天狗。それも様々な妖術に精通した大天狗でありんす。


お坊様はそんなあちきを騙し通せると思っておりんした？


あちき以外の女とた〜くさん繋がっていること、最初から分かってやしたよ？


ついでに人数も当ててあげんしょうか？


一、ニ…あちきを含めて七人。いかがでありんしょう？


うふふっ♪ 大正解のようでありんすね♪


さぁて…この落とし前はどうつけてあげんしょうか…


「しがない坊主のわたしにはお前だけが心の支えだ」…以前にそのようなことを仰っていたように記憶しているのでありんすが？


酔っていたとはいえ、ご自身の言葉にはきちんと責任を持ってもらわないと。


あぁ、あちきがお坊様に執着するのはですね…


(顔を耳元に近づけて語り出す)


…お坊様があちき好みの、素敵な霊力をお持ちだからでありんすよ♡


えぇ。あちき、高い霊力を持つ人間を積極的に探しておりんして…


寺に女を連れ込む生臭坊主とはいえ、お坊様はお坊様らしく、高い霊力の持ち主でありんしたから…美味しいお酒を持参して、お近づきになろうと思いんして。


おまけに近くで匂いを嗅いだら、お坊様ったら、あちき好みの匂いをプンプン漂わせてくるじゃありませんかぁ♡


ここまであちきが好きな条件が揃っているとなれば…もはや逃がす道理はありんせんよね？


ふふふ…そんなに怖がらなくてようござりんす。


お坊様はただ、あちきに大人しく食われていればよいのでありんすから。


もう他の女を寄せ付けることは許しんせんよ…これからはあちきだけに集中しておくんなんし。


この大天狗が、お坊様を絶頂までイカせてあげんすから…ね？

・台本（ゆるボイ！）
花魁天狗による美味しいお酒の注ぎ方
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎