生活習慣の乱れか、体調を崩した貴方の元に幼馴染が訪れる。意地っ張りな貴方の態度も意に介さず、軽く受け流す彼女は、何かと貴方の世話を焼こうとして…？

(発信)


よぉ。風邪引いたんだって？なっさけねえなぁ。日頃からたるんだ生活してっからだぞ？


してるだろ。ゲームとお菓子三昧なんだろ？いつもお前の部屋見てるから分かるって。


どうする？今からならお前ん家行けるけど？なんか買ってく？


遠慮すんなよ。アタシとお前の仲だろ？な？


オッケー。じゃあ、スポドリと熱さまシートとゼリー買ってくな。ゲームしねぇで、大人しく待っとけよ？


(電話を切る)


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(玄関の扉を開き、家に上がる)


おーい。見舞いに来たぞー。


あっ、こら！ゲームすんなっつったろ！余計熱上がるだろうが！


あぁ、もう！駄々こねんな！病人は大人しく寝てろ！


(無理やり寝かしつける)


ったく…世話の焼ける奴。昔っから変わんねえなぁ、そういうとこ。


あ？何が余計なお世話だよ。アタシがいなきゃ、普通に野垂れ死ぬだろ、お前。


こないだだって、一人で腹空かしながらゲームしてて、ガリガリんなってたじゃねえか。


ゲームに夢中になるのは分かるけど、飯は抜くな。


うるせ、バーカ…頼んだって、ほっといてやらねぇ。一応腐れ縁なんだからよ。


うっせえなぁ…それこそ余計なお世話だよ。


アタシが彼氏作ろうが作ろうまいが、お前にゃ関係ねえだろ。


おら、減らず口叩いてねえでとっとと寝ろ。病人の仕事は大人しく布団でおねんねすることなんだよ。


ふん…こんなことしてやんの、マジでアタシだけなんだからな。


あ？寂しがりのくせに強がんな。寂しい時ぐらい、寂しいって言やいいんだよ。


別に恥ずかしいことじゃねえだろ。誰でも寂しいことの一つや二つ、余裕であるだろ。


うっせ。アタシはお前ほどじゃねーよ。


あったとしても、お前には頼んねーから、安心しろ。


…なに不貞腐れてんだよ。よくわかんねーな、お前。


あ、スポドリとゼリーは冷蔵庫で冷やしとくか。


熱さまシートは今から貼り替えるな…じっとしてろ。


(熱さまシートをおでこに貼る)


我慢しろって…このひんやりした感触がいいんだろうが。


ん？どうした？腹減ったか？それとも喉乾いた？


何照れてんだよ…言えって。今さら遠慮する仲でもねえだろ。


へぇ〜…なんだ、やっぱ寂しいんじゃん。


そーいうことだろ？寂しくない奴は手握ってなんて言わねぇ。


つまんねー意地張るなよ…ほら。


(優しく手を握る)


こんなもんでいいか？


ははっ…照れ屋で寂しがりって、小動物みてえだな、お前。


可愛いとこあんじゃん…そういう素直なとこは嫌いじゃねえぞ。


からかってねえよ。ホントのこと言っただけだ。


おぅ、おやすみ。しっかり休んで、さっさと元気になれよな。

・台本（ゆるボイ！）
男勝りな世話焼き幼馴染のお見舞い
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎