とある魔導図書館に通う魔術師の少女が、禁書によってショタと化した顔見知りの図書館館長をお持ち帰りしてしまうお話。性癖解放から始まる異世界ラブコメ、開幕(続編未定)。

ん…んだよ、館長。今いいとこなんだから、話は後で…


…え？マジ？もうこんな時間？本読んでると、時間経つの早ぇな…


わぁってるって。もう帰るよ。まだ読み足りねぇけど…


あ、そうだ。最後にこれ、借りていい？


…？いや、奥の書庫で見つけてきただけだけど…


はぁ？禁書って…なんでそんなもんが一般コーナーに置いてあるんだよ。ちゃんと人目のつかねぇとこで保管しろ、バカ。


マジか…じゃあ、ちゃんと封印術式施しとけって。勝手に一般の書架に出てくる禁書なんて、冗談じゃねぇぞ。何が起こるか分かったもんじゃねぇし。


……あ、待て。やっぱちょっとだけ読んでいい？これからページ開こうとしてたとこなんだ。


あっ！ちょ、こら！人のモン、勝手に取り上げんなって！返せ！


うるせぇ！アタシが読もうとしてたから、アタシのモンなんだよ！いいから寄越せ！


封印⁉ んなこと言ったっけか⁉ 忘れちまったよ、そんな昔のこと！


てめぇ、館長…！ナヨナヨしてるくせに、調子こいてんじゃねぇぞ！おらっ！


(禁書を男から取り上げた瞬間、禁書からまばゆい光が放たれる)


うわっ、まぶし…！なんだこれ…⁉


(光が収まる)


……あれ？館長？どこいった？おーい？


あ？……なんだ、このガキ…おい、お前、どっから迷い込んで…


…は？もしかしてお前、館長か…？


マジかよ…あの本、ちょっと開いただけで、大人をガキにする効果持ってんのか…？


けど…へぇ～…なんか面白そうな禁書だな。


決めた。これは本の虫のアタシが読破・解析してやるぜ。てことで、こいつはしばらく借りてくな。


(禁書をカバンの中に放り込む)


大丈夫だって！ちゃんと読み終わったら、返すからよ！


へへ～！その身長じゃ、アタシにゃ届かねぇってか？悔しいだろ？バーカ、バーカ♪


へへっ…なんかピョンピョンしてる館長、可愛いな。ショタここに極まれりって感じで。


(しゃがんで耳元で囁く)


なぁ…そんなに返してほしいなら、館長もお持ち帰りしてやろうか？


禁書が悪用される、あるいは禁書そのものが暴走するかもって思ってんだろ？だったら、近くで見張っとけばいいじゃん。


図書館の館長としての責任問題もあるし…ここはアタシにお持ち帰りされるのが正解だよなぁ…？


へへっ♪ そんじゃあ決まり。ほら、アタシに掴まれよ…


(少年となった男を抱き上げる)


軽ぃな、館長…つか、ガキってこんな軽いもんなんだな…


安心しろって…いっつも図書館で世話んなってるし、家ではたっぷり可愛がってやるよ。


あ？ショタコンの何がわりぃんだよ。可愛いだろうが、ショタ。


つべこべうるせぇぞ、クソガキ。お姉さんの言うことには黙って従え。ンッ…


(キス)


ははっ…キスくらいで照れんなよ。童貞かっての。まぁ、アタシも似たようなもんだけど。


う、うるせぇ…経験豊富じゃなくて悪かったな。


いいからガキは大人しくお姉さんにお持ち帰りされてろ。バーカ…

・台本（ゆるボイ！）
読書バカな魔術師の不良少女が禁書の力と自身の性癖を同時に解放してきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎