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- 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2423文字(約 8分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔人
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
内容としては「とある本を見つけてそこには魔人が封印されていて・・・・・・」といった内容となっております。
キャライメージは「裏が怖すぎる魔人」です。
キャライメージは「裏が怖すぎる魔人」です。
本編
【ある日、本の並ぶ場所にて】
(ゴトゴト、と本の動く音)
む・・・・・・おい、そこの。
そなただ、そなた。
私の声が聞こえておるのだろう?
・・・・・・そんなに首と目をきょろきょろするな。
私は目の前にいるぞ。
ほら、背表紙が黒色の本だ。
その本を手に取って、どこでもいい。本のページを開いてくれ。
むぅ。そんな怖がらなくてもよいではないか。
・・・・・・わかった。何もせぬと誓おう。
だから、開いてくれないか?頼む。
(パラパラ、とページを捲る音)
ふぅ・・・・・・やっと出られた。
やはり外はいいな。こうして手を伸ばすこともできなかったゆえ。
感謝する。
では、名乗るとしよう。
私は魔人。人間から対価を貰い、願いを叶える存在だ。
最も、人間共のエゴによって、長い間封印されていた訳なのだが。
あやつら、自身の国が1000年続くようにと願った故、その願いを叶える対価として、一つの国を水底に沈めたというのに。
危険だの禁忌だのと・・・・・・腹立たしい。
願ったのはそなたらだというのに。
あ、すまない。そなたには関係のない話であったな。
と、まぁ。そういう事だ。
私はそういう存在なのだ。
願いを叶えるには対価が必要だ。それを肝に銘じてくれ。
さて・・・・・・では、早速。
何か、叶えたい願い事はあるか?
ふふ、急に言われても迷うだろう。
今でなくても良い。
私は姿を消し、そなたの傍におる。
だから、必要な時は呼んでくれ。
待っているぞ?ふふ。
【町中にて】
(ワイワイ、という喧騒)
ほぉ・・・・・・暫く見ぬうちに、色々変わったのだな。
む、良い香りがするな。
ほう、香水というのか、あれは。面白い物があるのだな。
ふふ。
む・・・・・・そなた、急に足を止めてどうしたのだ?
ほぉ・・・・・・ほぉほぉほぉ。
もしや、あの女子(おなご)に心寄せているのだな?
ふふ。そう照れなくともよいではないか。
・・・・・・叶えようか?その願い。
親しい仲になりたいのだろう?容易い事だ。
対価は・・・・・・そうだな、あの香水を一つ、私に買ってくれ。
どうだ?
・・・・・・ふふ、分かった。
では、買って来てくれ。
(タッタッ、という足音)
ん、確かに。
では、願いを叶えるとしよう。
む・・・・・・。
(スタスタ、と近づいてくる足音)
ふふ、歩いてくるな。
さぁ、楽しんでくるといい。
【別日の昼、町中にて】
(ワイワイ、という音)
ほぉ・・・・・・もうすっかり恋仲であるな。
ふふ、そう照れるでない。
やはり、人間共の営みは、いつ見ても良いものだな。
短い生を生きる故の儚さというものか?
こういうものは、私には縁遠いものだった。
・・・・・・ふふ、恋仲の相手が横にいるというのに、私の事が気がかりなのか?
優しいな、そなたは。
ところで・・・・・・もう願い事は良いのか?
その女子(おなご)とは、今の関係のままで満足か?
白いウェディングドレスを着た姿が見たくはないか?
誓いの口づけをしたくはないか?
ふふ。
・・・・・・叶えようか?その願い。
私には容易い事だ。
どうだ?決めるのはそなただ。
・・・・・・ふふ、そうか。
では、まずは対価だ。
そうだな・・・・・・。では、そなたの寿命を5年頂こう。
それでどうだ?
・・・・・・ふふ、よく悩め。
その短い生を縮めて思い人と添い遂げる道を選ぶか。
それとも、生き永らえて思い人と別れるか。
・・・・・・ふふ、そうか。
では、叶えよう。
む・・・・・・。
よし。これで良い。
明日、教会でそなたの願いが叶うぞ。
ふふ、良かったな?
【別日、家の中にて】
ふふ、久しぶりだな、そなた。
どうだ?この匂い。そなたに買って貰った香水をつけたのだ。
良い香りだろう?
・・・・・・む?
ほう。そうか・・・・・・女子(おなご)、いやそなたの妻か。
具合が悪いのだな。
ふむ。顔色も悪く、ぐったりとしておる。
む、この食事・・・・・・全く手がついておらぬではないか。
汗もすごい量だな。
この時期は疫病が流行りやすいと聞く。もしや・・・・・・。
いや、ただの可能性の話だ。気に留めないでくれ。
だが、このままだとどうなるのか分からぬな。
私は医者・・・・・・というものでは無いが、そんな私が見ても良くない状態である事は見て分かる。
心配であろう?
また、元気な妻と抱き合いたいであろう?
ふふ。
・・・・・・叶えようか?その願い。
勿論、対価は頂くがな。
そうだな・・・・・・この女子(おなご)を生き永らえるのだから、相応に高くつく。
ふむ。では・・・・・・そなたの寿命を20年頂こう。
どうだ?最後に決めるのはそなた自身だ。
悔いのない方を選ぶと言い。
よぉく、考えるのだ。ふふ。
・・・・・・そうか、叶えるのだな。
ふふ、よかろう。
では・・・・・・。
よし、これで良い。
これで、その女子(おなご)から危機は去った。
安心させるために、抱きしめてやったらどうだ?
(ギュ、と抱き着く音)
ふふふ。ここまで、長かった。
(以降、耳元で囁くイメージ)
実はな、そなたの事をずっと目を付けていたのだ。
そなたの魂はとても暖かくて、強くて、優しくて。
あの時、本を開いてくれた時は思わず胸がときめいた。
そなたの様な人間に会えるなんて、思いもしなかった。
一生、いいや、永遠に一緒に居たくなった。
だから、あんなに回りくどい手となってしまった。
ふふ。
今まで一度も試みたことが無かったが、案外うまくいったものだ。
3つの願いをそなたから引き出すのは、とても骨が折れたぞ?
だが、おかげで今はこうして・・・・・・そなたの魂と強く繋がってるのをはっきりと感じる。
あぁ・・・・・・暖かい・・・・・・。
10年後か、5年後か、はたまた1年後か。
そなたがこちらへ来るのを、指折り数えておるぞ?
ふふふ。
(ゴトゴト、と本の動く音)
む・・・・・・おい、そこの。
そなただ、そなた。
私の声が聞こえておるのだろう?
・・・・・・そんなに首と目をきょろきょろするな。
私は目の前にいるぞ。
ほら、背表紙が黒色の本だ。
その本を手に取って、どこでもいい。本のページを開いてくれ。
むぅ。そんな怖がらなくてもよいではないか。
・・・・・・わかった。何もせぬと誓おう。
だから、開いてくれないか?頼む。
(パラパラ、とページを捲る音)
ふぅ・・・・・・やっと出られた。
やはり外はいいな。こうして手を伸ばすこともできなかったゆえ。
感謝する。
では、名乗るとしよう。
私は魔人。人間から対価を貰い、願いを叶える存在だ。
最も、人間共のエゴによって、長い間封印されていた訳なのだが。
あやつら、自身の国が1000年続くようにと願った故、その願いを叶える対価として、一つの国を水底に沈めたというのに。
危険だの禁忌だのと・・・・・・腹立たしい。
願ったのはそなたらだというのに。
あ、すまない。そなたには関係のない話であったな。
と、まぁ。そういう事だ。
私はそういう存在なのだ。
願いを叶えるには対価が必要だ。それを肝に銘じてくれ。
さて・・・・・・では、早速。
何か、叶えたい願い事はあるか?
ふふ、急に言われても迷うだろう。
今でなくても良い。
私は姿を消し、そなたの傍におる。
だから、必要な時は呼んでくれ。
待っているぞ?ふふ。
【町中にて】
(ワイワイ、という喧騒)
ほぉ・・・・・・暫く見ぬうちに、色々変わったのだな。
む、良い香りがするな。
ほう、香水というのか、あれは。面白い物があるのだな。
ふふ。
む・・・・・・そなた、急に足を止めてどうしたのだ?
ほぉ・・・・・・ほぉほぉほぉ。
もしや、あの女子(おなご)に心寄せているのだな?
ふふ。そう照れなくともよいではないか。
・・・・・・叶えようか?その願い。
親しい仲になりたいのだろう?容易い事だ。
対価は・・・・・・そうだな、あの香水を一つ、私に買ってくれ。
どうだ?
・・・・・・ふふ、分かった。
では、買って来てくれ。
(タッタッ、という足音)
ん、確かに。
では、願いを叶えるとしよう。
む・・・・・・。
(スタスタ、と近づいてくる足音)
ふふ、歩いてくるな。
さぁ、楽しんでくるといい。
【別日の昼、町中にて】
(ワイワイ、という音)
ほぉ・・・・・・もうすっかり恋仲であるな。
ふふ、そう照れるでない。
やはり、人間共の営みは、いつ見ても良いものだな。
短い生を生きる故の儚さというものか?
こういうものは、私には縁遠いものだった。
・・・・・・ふふ、恋仲の相手が横にいるというのに、私の事が気がかりなのか?
優しいな、そなたは。
ところで・・・・・・もう願い事は良いのか?
その女子(おなご)とは、今の関係のままで満足か?
白いウェディングドレスを着た姿が見たくはないか?
誓いの口づけをしたくはないか?
ふふ。
・・・・・・叶えようか?その願い。
私には容易い事だ。
どうだ?決めるのはそなただ。
・・・・・・ふふ、そうか。
では、まずは対価だ。
そうだな・・・・・・。では、そなたの寿命を5年頂こう。
それでどうだ?
・・・・・・ふふ、よく悩め。
その短い生を縮めて思い人と添い遂げる道を選ぶか。
それとも、生き永らえて思い人と別れるか。
・・・・・・ふふ、そうか。
では、叶えよう。
む・・・・・・。
よし。これで良い。
明日、教会でそなたの願いが叶うぞ。
ふふ、良かったな?
【別日、家の中にて】
ふふ、久しぶりだな、そなた。
どうだ?この匂い。そなたに買って貰った香水をつけたのだ。
良い香りだろう?
・・・・・・む?
ほう。そうか・・・・・・女子(おなご)、いやそなたの妻か。
具合が悪いのだな。
ふむ。顔色も悪く、ぐったりとしておる。
む、この食事・・・・・・全く手がついておらぬではないか。
汗もすごい量だな。
この時期は疫病が流行りやすいと聞く。もしや・・・・・・。
いや、ただの可能性の話だ。気に留めないでくれ。
だが、このままだとどうなるのか分からぬな。
私は医者・・・・・・というものでは無いが、そんな私が見ても良くない状態である事は見て分かる。
心配であろう?
また、元気な妻と抱き合いたいであろう?
ふふ。
・・・・・・叶えようか?その願い。
勿論、対価は頂くがな。
そうだな・・・・・・この女子(おなご)を生き永らえるのだから、相応に高くつく。
ふむ。では・・・・・・そなたの寿命を20年頂こう。
どうだ?最後に決めるのはそなた自身だ。
悔いのない方を選ぶと言い。
よぉく、考えるのだ。ふふ。
・・・・・・そうか、叶えるのだな。
ふふ、よかろう。
では・・・・・・。
よし、これで良い。
これで、その女子(おなご)から危機は去った。
安心させるために、抱きしめてやったらどうだ?
(ギュ、と抱き着く音)
ふふふ。ここまで、長かった。
(以降、耳元で囁くイメージ)
実はな、そなたの事をずっと目を付けていたのだ。
そなたの魂はとても暖かくて、強くて、優しくて。
あの時、本を開いてくれた時は思わず胸がときめいた。
そなたの様な人間に会えるなんて、思いもしなかった。
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だから、あんなに回りくどい手となってしまった。
ふふ。
今まで一度も試みたことが無かったが、案外うまくいったものだ。
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だが、おかげで今はこうして・・・・・・そなたの魂と強く繋がってるのをはっきりと感じる。
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10年後か、5年後か、はたまた1年後か。
そなたがこちらへ来るのを、指折り数えておるぞ?
ふふふ。
クレジット
ライター情報
いつも閲覧ありがとうございます(^^)/
趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。
私の名前をサムネ、又は概要欄にて載せて頂ければ、広告の有り無しに関わらず自由に使って頂けるととても嬉しいです(^^)/
各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
顔アイコンはTTIさん「@tti_design」の絵を拝借しております。
夢は1個800円の卵を毎日2個食べられる暮らしです。
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